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    授業内容詳細

 経済学研究の理論と方法
   Theories and Methods in the Study of Economics
授業科目区分
研究基礎科目
担当者 宮本 良成(教授)
テーマ 現代経済学とその数学基礎:経済学においてどのように数学が使用されるか
キーワード 数学の基礎概念,線形代数,投入産出分析,微分と積分,マクロ経済学,最適化問題,消費者と企業,需要と供給,市場均衡,比較静学分析
開講年度
2017
開講時期
前期
配当年次
修士1
単位数
2
授業の目的及び概要  本講義は、マクロ経済学及びミクロ経済学の学修にとって必要な数学の知識及び手法を修得させるということを目的とする。各回の講義において、そこで取り扱った数学について課題が提出される。これは、数学の学修にとっては問題演習が重要な役割を演ずるからである。受講生が紙と鉛筆をもって問題を解くことは数学の知識の定着に不可欠である。受講生がマクロ・ミクロ経済学における「積み重ね方式」の重要性を認識することも目標としている。
 マクロ経済学の動学分析からは、積分、1次の微分方程式、1次の定差方程式などについて講義する。ミクロ経済学からは、ラグランジュの未定乗数法、多変数-多制約式のケースにおけるラグランジュの未定乗数法、比較静学、最大値関数、凸集合と分離定理、一意性、最大化の2階の条件などについて講義する。
学修の到達目標  本講義は、受講生にとって経済学研究に必要な知識を提供することを目標とする研究基礎科目である。本講義は、他分野出身学生や社会人学生に対する導入科目的な役割も持っているが、単なる導入科目ではなく、修士課程の教育研究水準の内容となっている。マクロ経済学およびミクロ経済学の学修にとって数学の知識は不可欠になっている。本講義の目標は、受講生がこれらの数学的基礎知識を獲得することである。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連)  この科目は研究基礎科目として位置づけられている。学位授与方針との関係等については、履修要項pp. 35-37「教育課程の編成・実施の方針(CP)」及びpp. 44-45「履修指導と履修モデル」を参照してください。
授業の方法  講義形式で授業を行う。参考書として挙げられている各文献の章末には演習問題が掲載されている。これらの中から演習問題を選択し、それらを鉛筆と紙を使用して解くことを受講生に求める。提出された解答を添削し、受講生に返却する。これに基づいて質疑応答を行う。このような形で双方型学修を実施し、受講生の知識の定着を図る。

 学期末には期末試験を実施する。
授業外の学修(予習・復習等)  授業計画で毎回取りあげられるテーマと内容を確認し事前に予習するとともに、授業後は復習し、知識・技能の定着に努めること。
教科書・参考書 教科書:とくに定めない。

参考書:下記は数学を使用した定評のある教科書である。これら以外のより上級のあるいは基礎的な文献については、講義において紹介する。
(1)A.C.チャン(著)、ウエインライト(著)、小田正雄、高森 寛、森崎初男、森平爽一郎(共訳)『現代経済学の数学基礎(上、下)』シーエーピー出版、第4版、2010年
(2)武隈慎一・石村直之(共著)『基礎コース 経済数学』新世社,2004年(2)(3)西村和雄『ミクロ経済学』東洋経済新報社、1990年
(4)Varian、 Hal R.、 Microeconomic Analysis、 3 ed. New York: W.W. Norton & Company、 1992
評価方法及び判定基準 評価方法:授業時の問題あるいは課題(50%)、期末試験(50%)
判定基準は以下のとおりである。
 秀:90点以上、優:80点以上、良:70点以上、可:60点以上、不可:60点未満


第1回 ガイダンス

経済学における数学の利用の仕方

第2回 数学の基礎概念

集合と写像
数列の極限と関数の連続性
初等関数

第3回 線形代数

ベクトルと行列
逆行列と行列式
連立一次方程式

第4回 投入産出分析

産業連関表
レオンチェフ体系
行列乗数
レオンチェフ行列の性質

第5回 微分と積分(1)

微分法
初等関数の微分法

第6回 微分と積分(2)

テイラー展開
極値問題への応用

第7回 微分と積分(3)

陰関数定理
積分法

第8回 マクロ経済学

経済変数
ケインズ体系と静学分析
総需要管理政策

第9回 最適化問題(1)

制約付き最適化問題
ラグランジュ乗数法

第10回 最適化問題(2)

クーン・タッカーの定理

第11回 最適化問題(3)

凸関数と凹関数

第12回 消費者と企業

消費者行動
企業行動
生産集合と利潤

第13回 需要と供給

需要理論
供給関数

第14回 市場均衡

交換経済
生産経済
経済厚生

第15回 まとめ

マクロ経済学
ミクロ経済学
計量経済学
三つの科目の関係