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    授業内容詳細

 倫理学概説Ⅰ 〈倫理学概論A〉
   Principles of Ethics A
授業科目区分
教職課程科目・教科に関する科目
担当者 渡邉 浩一(准教授)
グレード
テーマ 倫理思想の体得――『論語』『古事記』『法華経』の読解を通じて
キーワード 倫理思想,日本思想,儒学,国学,仏教
開講年度
2018
開講時期
配当年次
経済学部・法学部2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要  近代以前の日本の倫理思想は、神道・儒学・仏教を基軸として展開されてきました。この授業では、この3つの伝統思想についての踏み込んだ理解のために、それぞれの分野の古典である『古事記』『論語』『法華経』を読み進めます。
 『古事記』『論語』『法華経』はいずれも、その読解・解釈の歴史がそれ自体倫理思想の歴史でもあるような豊かな厚みをもつテクストです。侃々諤々、「読書の学」の愉しみに浸りましょう。
履修条件 特にありません。ただし、教員の免許状(中学校「社会」及び高等学校「公民」)取得希望者には、「哲学概説Ⅰ・Ⅱ〈哲学概論A・B〉」「倫理学概説Ⅱ〈倫理学概論B〉」もあわせて履修することを推奨します。
科目の位置づけ(DPとの関連) 教員の免許状(中学校「社会」及び高等学校「公民」)取得のための教科に関する専門科目です。
学修の到達目標 1)儒学・国学・仏教の基本事項について理解し、他者に説明できる
2)古代から近世までの日本思想史の流れを理解し、他者に説明できる
3)古典が読まれてきた仕方を理解し、自らもその読解に参入できる
授業の方法 講義と演習を交えた形の授業です。
・教材はワークシート・引用資料(毎回配布)を用います。
・授業はスライドと板書を併用します。
・適宜、アンケート・質疑・討論・ペアワークなどを行います。
・提出物は原則として次の回の授業冒頭に返却します。
・配布物はLearning Portalにもアップします。
授業外の学修(予習・復習等) 各回の購読テクストを事前に配布し、あわせて読解上の課題を指示します。自分なりに読んでみて思ったこと・分からなかったことを持ち寄って、そこから授業をはじめます。
テキスト・参考書 テキスト
 藤田正勝(2015)『理解しやすい倫理 新課程版』文英堂

参考書
 1)石川淳(1991)『新釈古事記』筑摩書房
 2)貝塚茂樹訳(2002-03)『論語 Ⅰ・Ⅱ』中央公論新社
 3)植木雅俊(2015)『サンスクリット原典現代語訳 法華経 上・下』岩波書店
 その他については授業中に適宜紹介します。
成績評価の基準・方法 1)毎回の課題への取り組み(60%)
2)期末テスト(40%)
この科目の履修にあたって
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 イントロダクション

1 「倫理」と「倫理学」の異同について
2 高校「倫理」と日本思想史について

第2回 『論語』と儒学

1 『論語』とはどのような書物か
2 『論語』はどのように読まれてきたか

第3回 『論語』精読(1)

「学問」をめぐって
以下の点を考慮しつつ『論語』のテクスト(現代語訳と書き下し文)を精読する
1 朱子『論語集注』による注釈
2 伊藤仁斎『論語古義』による注釈
3 荻生徂徠『論語徴』による注釈

第4回 『論語』精読(2)

「仁」と「礼」をめぐって

第5回 『論語』精読(3)

「道」をめぐって

第6回 『古事記』と国学

1 『古事記』とはどのような書物か
2 『古事記』はどのように読まれうるか

第7回 『古事記』精読(1)

「スサノオ」をめぐって
以下の点を考慮しつつ『古事記』のテクスト(現代語訳と書き下し文)を精読する
1 津田左右吉『日本古典の研究』による読解
2 倉野憲司『古事記全註釈』による読解
3 西郷信綱『古事記注釈』にによる読解

第8回 『古事記』精読(2)

「神武東征」をめぐって

第9回 『古事記』精読(3)

「ヤマトタケル」をめぐって

第10回 中間まとめ

日本思想史の捉え方
1 和辻哲郎『日本倫理思想史』の視角
2 丸山真男『日本の思想』の視角

第11回 『法華経』と仏教

1 『法華経』とはどのような書物か
2 『法華経』を読むために知っておくべきこと

第12回 『法華経』精読(1)

「三車火宅」をめぐって
以下の点を考慮しつつ『法華経』のテクスト(現代語訳と書き下し文)を精読する
1 智顗による体系化
2 聖徳太子・最澄・日蓮らによる受容
3 現代にいたるまでの影響

第13回 『法華経』精読(2)

「久遠実成」をめぐって

第14回 『法華経』精読(3)

「菩薩」をめぐって

第15回 まとめ

1 日本倫理思想史の振り返り
2 倫理思想史から倫理学へ