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    授業内容詳細

 教育実践指導論(3年生)
   Study on Teaching Practice
授業科目区分
教職課程科目・教職に関する科目
担当者 原 幸夫(講師)
グレード
テーマ 教育実習にむけてこれまでの知識・技能を活用して実践的な力量形成を図る。(3年生対象)
キーワード 学びとは何か ,楽しくいきいきとした授業,学力の危機,競争社会 ,授業ノートづくり,子どもの貧困,児童の権利に関する条約,教育行政の役割,教育権の保障,いじめ問題
開講年度
2018
開講時期
配当年次
経済学部・法学部3
単位数
2

授業の目的及び概要  この科目は、教育実習にむけて、これまで教職関連科目で習得した知識・技能を活用して実践的な力量形成を図ることを目的としています。そのためにまず、今日の学校教育における子どもの学びやそれをとりまく社会状況について、その特徴を把握し今日的教育課題を考察します。その際、生徒の実態調査や意識調査、学校教育自己診断アンケート、国際比較調査などの資料、教育実践記録、学校行事の映像記録などを利用し、日本国憲法や教育諸法規、国際条約を視座として批判的検討をします。学校教育における教科指導や生徒指導、特別活動、校務運営の実際とあり方についても認識を深めます。教科指導においてはとくに模擬授業と合評を実施して、授業実践力と授業批判力を養います。このようにこの科目は教育実践的な視点にもとづく総合的な学びであり、人格形成をめざす創造的営みとはどのようなものかを理解し、教員としての実践的能力の基礎を培うものです。真摯に教育という営みに向き合う姿勢を持って受講すれば、到達目標のハードルはそれほど高くはありません。
履修条件 教職課程履修者
科目の位置づけ(DPとの関連)  この科目は、教育職員免許状を取得するための教職課程上の必修科目であり、とりわけ4年春学期の「教育指導実践論」と一体の通年科目として、教育実習の参加に当たって必ず履修しなければなりません。上記でのべたように、教職関連科目で習得した知見や理論、指導技術を教育実践的な視点から統合して教育実習のための力量形成を図るものですが、同時に他者へのまなざしを意識化し自己変革の課題も自覚することにより、豊かな人間性を身につけることができます。
学修の到達目標  教育実習は、中学校や高等学校の教育現場において学修指導や生徒指導などの体験を通して教材研究、授業の構想、授業の展開等に関する力量や生徒との対応力などを身につけることを目的とし、さらに生徒とふれあう実習体験だからこそ、教育という営みの本質にふれることもできます。
 教育実習を充実したものとするため、本科目の到達目標は以下の2点に設定しています。
 ①今日の学校教育における学びの現状や生徒をとりまく社会状況の特徴を理解できる。
 ②学習指導において、教科・科目の内容を理解して学習指導案を作成し授業を実践できる。
授業の方法  毎回、授業のレジュメを配布して、教育現場の具体的な資料(記録映像を含む)や調査資料を提示します。講義とともに資料を分析してグループ討論・発表をおこなって、課題に取り組む態度と問題解決の実践力を培います。教科指導については、模擬授業を実施し互いに合評をおこなって、教材研究の方法と授業づくり、授業の展開の基礎を学びます。授業のレジュメには、受講生の授業の感想やミニレポート、模擬授業批評シートの内容を公表し(無記名で)、その内容について全員で交流して振り返りを行います。また、教育現場の授業を記録した映像を視聴して、授業内容と授業の展開、授業方法について議論します。
授業外の学修(予習・復習等)  ①事前配布する諸資料を読んで設問や課題にとりくみ、次回の授業の予習を行います。②模擬授業の準備を早くからおこない、使用する教科書はもとより、関連する教養書や専門書で前後の主題を含めて理解を広げ、授業ノート(教材研究ノート)を作成します。これにはかなりの時間を必要とします。
テキスト・参考書  テキストは特に定めません。毎回、授業プリントを配布しますが、参考書として文部科学省『中学校学習指導要領』『高等学校学習指導要領』、『教育六法』を活用し、その他の書籍も随時紹介します。

成績評価の基準・方法  毎回の授業の感想文やレポート作成で30%、模擬授業の準備、実施、合評後の自己分析などで30%、レポート試験で40%という割合を設定し、受講生の意欲的な授業参加と多面的で真摯な考察を総合的に判断します。

この科目の履修にあたって  教員をめざすみなさんは、教える側に立って学ぶことになります。その意味を考えることが大切だと思います。そのために自身が体験してきた日本の教育を相対化することや生徒を理解できる知識や理論が必要です。他者に関心をもち他者にかかわる技も大切です。教える側もともに成長するという見方も忘れてはなりません。他者との関係性をどのように築くのかが重要です。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 年間の授業内容と方法について 

①自己紹介(教育にたずさわって) ②授業の内容と目標 ③教員をめざした先輩たち(教育実習体験手記の読み取り、教育実習のイメージ化)


第2回 今、学校現場では(1)

①日本の教育-「学び」の現状(IEA調査結果からみる日本の子どもたちの教育観、勉強観の分析) ②競争社会と「学び」 ③子どもの貧困と「学び」 

第3回 今、学校現場では(2)

①生徒の意識調査結果を読む(資料と分析) ②教育権の保障(教育基本法、児童の権利に関する条約) ③新学習指導要領(「改定の視点」)

第4回 生徒の成長と教師の役割

①権利主体としての生徒(マララさんのノーベル平和賞、高校生の主張) ②教育職の専門性(さまざまな困難と向き合う教師たち) 

第5回 生活指導(1)

①校則と懲戒(資料の解説、懲戒・出席停止) ②事例・いじめ、暴力(資料と解説) ③模擬授業の実施にあたって・その1

第6回 生活指導(2)

①事例・不登校、DV(資料と解説) ②学校の対応(資料と解説) ③模擬授業の実施にあたって・その2

第7回 生活指導(3)

①特別活動(学校行事、生徒会活動の解説) ②文化祭をつくる(文化祭のDVD視聴と検討) ③K高の特別活動(実践記録、活動の目標)

第8回 教科指導(1)

授業をつくる ①授業ノートをつくる(教科書の内容・構造の把握) ②学習指導案をつくる(導入・展開・まとめ、発問、板書)

第9回 教科指導(2)

①模擬授業と合評・検討

第10回 教科指導(3)

①前回の講評  ②模擬授業と合評・検討

第11回 教科指導(4)

①前回の講評  ②模擬授業と合評・検討

第12回 教科指導(5)

①前回の講評  ②模擬授業と合評・検討

第13回 教科指導(6)

①前回の講評  ②模擬授業と合評・検討

第14回 教科指導(7)

①前回の講評  ②模擬授業と合評・検討

第15回 秋学期のまとめ

①学びの実態と課題 ②教育法規と教育行政 ③生徒の成長・教育の営み ④授業づくりに終わりはない