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    授業内容詳細

 教育実践指導論(3年生)
   Study on Teaching Practice
授業科目区分
教職課程科目・教職に関する科目
担当者 原 幸夫(講師)
グレード
テーマ 教育実習にむけてこれまでの知識・技能を活用して実践的な力量形成を図る。(3年生対象)
キーワード 学びとは何か ,楽しくいきいきとした授業,学力の危機,競争社会 ,授業ノートづくり,子どもの貧困,児童の権利に関する条約,教育行政の役割,教育権の保障,いじめ問題
開講年度
2017
開講時期
配当年次
経済学部・法学部3
単位数
2

授業の目的及び概要  この科目は、教育実習にむけて、これまで教職関連科目で習得した知識・技能を活用して実践的な力量形成を図ることを目的としています。そのためにまず、今日の学校教育における子どもの学びやそれをとりまく社会状況について、その特徴を把握し今日的教育課題を考察します。その際、生徒の実態調査や意識調査、学校教育自己診断アンケート、国際比較調査などの資料、教育実践記録、学校行事の映像記録などを利用し、日本国憲法や教育諸法規、国際条約を批判的視点として参照します。学校教育における教科指導や生徒指導、特別活動、校務運営の実際とあり方についても認識を深めます。教科指導においてはとくに模擬授業と合評を実施して、授業実践力と授業批判力を養います。このようにこの科目は教育実践的な視点にもとづく総合的な学びであり、人格形成をめざす創造的営みとはどのようなものかを理解し、教員としての実践的能力の基礎を培うものです。真摯に教育という営みに向き合う姿勢を持って受講すれば、到達目標のハードルはそれほど高くはありません。
履修条件 教職課程履修者
科目の位置づけ(DP・CPとの関連)  この科目は、教育職員免許状を取得するための教職課程上の必修科目であり、とりわけ4年春学期の「教育指導実践論」と一体の通年科目として、教育実習の参加に当たって必ず履修しなければなりません。上記でのべたように、教職関連科目で習得した知見や理論、指導技術を教育実践的な視点から統合して教育実習のための力量形成を図るものですが、同時に他者へのまなざしを意識化し自己変革の課題も自覚することにより、豊かな人間性を身につけることができます。
学修の到達目標  教育実習は、中学校や高等学校の教育現場において学習指導や生徒指導などの体験を通して教材研究、授業の構想、授業の展開等に関する力量や生徒との対応力などを身につけることを目的とし、さらに生徒とふれあう実習体験だからこそ、教育という営みの本質にふれることもできます。
 教育実習を充実したものとするため、本科目の到達目標は以下の2点に設定しています。
 ①今日の学校教育における学びの現状や生徒をとりまく社会状況の特徴を理解できる。
 ②学習指導において、教科・科目の内容を理解して学習指導案を作成し授業を実践できる。
授業の方法  毎回、授業のレジュメを配布して、教育現場の具体的な資料(記録映像を含む)や調査資料を提示します。講義とともに資料を分析してグループ討論・発表をおこなって、課題に取り組む態度と問題解決の実践力を培います。教科指導については、模擬授業を実施し互いに合評をおこなって、教材研究の方法と授業づくり、授業の展開の基礎を学びます。授業のレジュメには、受講生の授業の感想やミニレポート、模擬授業批評シートの内容を公表し(無記名で)、その内容について全員で交流して振り返りを行います。また、教育現場の授業を記録した映像を視聴して、授業内容と授業の展開、授業方法について議論します。
授業外の学修(予習・復習等)  ①事前配布する諸資料を読んで設問や課題にとりくみ、次回の授業の予習を行う。②模擬授業の準備を早くからおこない、使用する教科書はもとより、関連する書籍に目を通して教材研究ノートを作成する。
テキスト・参考書  テキストは特に定めません。毎回、授業プリントを配布しますが、参考書として文部科学省『中学校学習指導要領』『高等学校学習指導要領』、『教育六法』を活用し、その他の書籍も随時紹介します。

成績評価の基準・方法  毎回の授業の感想文やレポート作成(30%)、模擬授業の準備、実施、合評後の自己分析(30%)、レポート試験(40%)など、意欲的な授業参加と多面的で真摯な考察を総合的に判断します。

履修上の注意事項など  人格の形成を目的とする教育の営み、その社会的責任は重いことはいうまでもありません。実習校における教育実習は正規の教育活動の中で行われます。安易な気持ちで教育実習を行うことは許されません。そのような責任をともなう教育実習の心構えを準備するためには、毎回の授業に主体的に参加することがきわめて大事だと自覚してください。また、日々報道される子どもや教育、社会問題などに関心を寄せ、問題意識を持つことが、授業の構想や生徒指導とかかわることに留意してください。
この科目の履修にあたって  教員をめざすみなさんは、教える側に立って学ぶことになります。その意味を考えることが大切だと思います。そのために自身が体験してきた日本の教育を相対化することや生徒の理解が必要です。他者に関心をもち他者にかかわる技も大切です。教える側もともに成長するという見方も忘れてはなりません。他者との関係性をどのように築くのかが重要です。
オフィスアワー


第1回 年間の授業内容と方法について 

授業日程と内容 教員をめざした先輩たち 教育実習の概要 教員採用試験


第2回 今、学校現場では(1)

学ぶ意味 子どもの貧困 競争社会

第3回 今、学校現場では(2)

生徒の意識調査を読む 社会権の保障

第4回 生徒の成長と教師の役割

日本国憲法と教育基本法 教育職の専門性 日本の教育行政 学習指導要領

第5回 生活指導(1)

事例・いじめ、暴力  校則と懲戒  生徒指導の理論

第6回 生活指導(2)

事例・不登校、DV 学校の対応 ネットワーク

第7回 生活指導(3)

生徒自治会活動  文化祭をつくる

第8回 学級担任と校務分掌

ホームルーム指導の実際 校務の内容 校務分掌の意義と根拠

第9回 教科指導(1)

学習指導案と授業展開

第10回 教科指導(2)

模擬授業と合評・検討

第11回 教科指導(3)

模擬授業と合評・検討

第12回 教科指導(4)

模擬授業と合評・検討

第13回 教科指導(5)

模擬授業と合評・検討

第14回 教科指導(6)

模擬授業と合評・検討

第15回 教育実習ガイダンスと秋学期のまとめ

教育実習の意義と目的 教育実習の準備 教育実習計画と諸注意