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    授業内容詳細

 教育相談論
   Teacher and Counseling Mind
授業科目区分
教職課程科目・教職に関する科目
担当者 大辻 隆夫(講師)
グレード
テーマ カウンセリングの知見を活かした教育相談
キーワード 教育相談,カウンセリング,心理検査,チーム学校
開講年度
2018
開講時期
春・秋
配当年次
経済学部・法学部3・4
単位数
2

授業の目的及び概要  この科目は、教員免許取得者としての必須の知識を習得するための授業である。
 教育相談の基本は、生徒自身の自己理解と他者との適切な関係構築を支援することにある。
 この観点を基本として、まず教育相談の現場で必要な課題意識や理論、方法について学習する。具体的には、生徒の発達状況に応じた行動の理解やカウンセリングに関する基礎的知識(意義・理論・技法)などを学習し、さらにこれらの知識を持って教育相談の具体的な事例を取り上げつつ、学び、理解を深める。
履修条件 3年生以上の教職課程履修者。
科目の位置づけ(DPとの関連) この科目は、教職課程の必修科目です。
学修の到達目標 この科目における、学修の到達目標めやすは以下の4点です。
1.学校教育における教育相談の意義・役割について理解している。
2.教育相談に関するさまざまな理論や方法について理解し、その概ねを説明できる。
3.教育相談かしうるカウンセリングの基礎的知識、技法について理解を深める。
4.教育相談の実際的な進め方とその要点、学校の組織的な取り組みと専門家などとの連携の必要性を理解している。
授業の方法 授業は教育相談の実践的特質を考慮して、理論学修に偏らず、特にカウンセリングや心理検査に関しては、事例の紹介のみならず、可能な限り実習的要素(アクティブラーニング及び双方向型学修形式)を取り入れておこない、また実習課題についてはその成果を講評します。
ICTの活用としては、Power Pointを使用します。また、情報端末も利用します。
授業外の学修(予習・復習等) 授業において課された課題に取り組み、学修した内容の理解が深められるように努めること。
テキスト・参考書 テキストと配布プリントを併用します。テキストは貸与します。
成績評価の基準・方法 コメントペーパー(20%)、中間レポート(30%)、および期末レポート(50%)。
この科目の履修にあたって 受講者には、自身の「学校体験」を見つめ直し、生徒の支援に資することのできる教育相談論を構築していただきたい。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 教育相談の意義と課題とカウンセリングマインド

生徒の問題や不適応行動に関する受講者の認識と関心を高め、その解決に資することの意義や課題、及びカウンセリングマインドについて実践的な見地から解説する。講義ノートを読み返し要点を整理復習しておく。

第2回 教育相談の理論1ー心理学の基礎理論・概念から見た心の問題、不適応行動ー

心理学の基礎理論や概念及び心の問題と不適応行動に関する理論や概念について、最新の知見を取り込みながら具体的な事例の紹介とともに解説する。紹介・配布プリントや文献に目を通し、受講者は自己の関心のあるテーマは何かを明確にしておく。

第3回 教育相談の理論2ー教育相談における心の問題と不適応行動ー

教育相談における心の問題と不適応行動に関するこれまでの経緯と処遇の変遷も含めて解説し、受講者の学習課題意識を促す。受講者は討議を通して自己の課題意識や疑問点を更に明確にする。

第4回 教育相談の方法1ーいじめ、不登校などの臨床行動査定ー

いじめ、不登校、発達障害、虐待(エイシーズとレジリエンス)、非行等の生徒の心の問題や不適応行動について解説し、生徒の発達段階や課題に応じた生徒の行動に対する的確な判断力や生徒が発信するシグナルをキャッチする力を身につける。また、心理・医療・福祉・法律等の専門家や機関と連携する力を養う。新聞やネットの記事などにも普段から注意しておく。

第5回 教育相談の方法2ー心理検査の理論と方法ー

教育相談における査定法としての心理検査の意義と役割について解説する。ノートを読み返し、心理検査の必要性について復習しておく。

第6回 教育相談の方法3-心理検査の理論・方法と実際例-

教育相談に有用なパーソナリティ検査の技法と実際例を紹介し、心理検査の実施法や結果の利用法を学習する。結果に基づき討議をするので、その成果を疑問点も含めて整理し、復習しておくこと。

第7回 教育相談の方法4-カウンセリングの理論と方法-

カウンセリングの主要な理論や方法及びカウンセリングマインドについて事例の紹介とともに解説する。受講者は教育相談の理論と実際について討議をおこなう。受講者は自己の考えや問題意識をまとめておく。

第8回 教育相談の方法5カウンセリングの技法と実際--

教育相談に必要な技法論の解説と技法訓練の実際例を紹介したあと、カウンセリングの基本技法(受容・傾聴・共感等)をロールプレイングを通して体験学習する。体験学習の要点を記録し整理しておくこと。

第9回 教育相談の方法6-カウンセリングの技法とワークショップー

カウンセリングの技法(受容・傾聴・共感等)をロールプレイングを通して体験学習及び討議を行い、教育相談における基礎的な技法や態度、特にカウンセリングマインドについての理解を深める。自己の学習内容を整理し記録しておく。

第10回 教育相談の展開1-教育相談のための物的・人的環境と組織的連携ー

教育相談に必要な物理的・人的条件、教師間及び他の専門家(機関)との連携などチーム学校としての組織的な取り組みについて具体例を紹介し、解説する。講義ノートを読み返し、受講者は教師にとっての連携とは何かを整理しておく。

第11回 教育相談の展開2-教育相談とカウンセリングの関係ー

教育相談における一般的な対応とカウンセリングによる対応の方法論的な特質の違いについて解説し、生徒並びに保護者に対する教育相談の実際的対応(目標の立て方・計画の立て方・進め方等)を考える。受講者自身の小中高における学校体験を明確にしておく。

第12回 教育相談の展開3-教育相談に係る専門家-

SCおよびSSWの意義や役割の違い等について正しく理解し、生徒の心のケアと支援のための協力関係を構築する力を養う。小中高でのSCやSSWに対する認識はどうであったかなど、自己の学校体験を明確にして授業に臨むこと。

第13回 教育相談の展開4-専門家との連携とその実際ー

主要なカウンセリング理論に関する事例研究の紹介を通して、心理・医療・福祉・法律等の専門家やその機関との連携に有用な考え方や視点を提供する。教育相談における具体的な事例を紹介し、意見や感想を含む討議をおこなう。受講者は自分の考えていることを発言できるようにまとめておく。

第14回 総括1ー生徒の心の問題や不適応行動に関する討議と振り返りー

本授業で学習した内容や体験を踏まえて、生徒の心の問題や不適応行動とその解決について討議する。討議の要点を整理しておく。

第15回 総括2ー生徒の心のケアに資する教師の役割と意義ー

本授業で学習した内容や体験を踏まえて、生徒の心の健康とケアに資する教師の役割と意義について討議する。討議の要点を整理しておく。