トップページ | シラバス |  
 
    授業内容詳細

 演習ⅠA
   Seminar ⅠA in Law and Politics
授業科目区分
法学部専門教育科目・演習
担当者 金 泰明(教授)
グレード G2
テーマ 「市民社会の法と原理」
キーワード 哲学の方法,社会と自己のルール,人間的自由の条件,自分から出発する哲学,人権を哲学する,価値とルールの人権原理,自由の相互承認
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2
単位数
2

授業の目的及び概要 人間や社会の本質を理解する土台づくりとして、哲学と人権思想を学ぶ。哲学と人権思想に関する2冊のテキストをじっくりと読み議論しあうことによって、そのエッセンスを身につける。哲学とは、自分を中心にして世界や社会の意味を知る営みである。近代市民社会の基礎を考案した西欧哲学者たちの思想を訪ねて、今、私たちが暮らす市民社会の法と原理を理解する。
履修条件 履修条件はつぎの通り。履修を希望する学生は、必ず授業要綱(シラバス)を読み、志望理由を書いて提出しなければならない。原則として、授業の最初の日(ガイダンス)に必ず参加すること。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 西欧哲学者の世界観・人間観・社会思想のエッセンスに触れる。哲学の知識が全然なくても大丈夫。2冊のテキストは、哲学や人権思想の精髄をわかりやすく語りまとめたものだ。現代社会は市民社会。市民社会は、自由で自立した個人(市民)と個人とが織りなすルール関係の総体である。市民社会の法と原理を理解することによって、現代社会が抱えているさまざまな問題を解決する「鍵」を発見できる。「鍵」を手にした〈私〉は、困った時にも正しい道を進むことができる。
学修の到達目標 現代社会は市民社会。市民社会は、自由で自立した個人(市民)と個人とが織りなすルール関係の総体である。市民社会の法と原理を理解することによって、現代社会が抱えているさまざまな問題を解決する「鍵」を発見できる。「鍵」を手にした〈私〉は、困った時にも正しい道を進むことができる。市民社会の原理は、奴隷制の上に立った古代ギリシャの市民社会(ポリス=都市国家)とは異なる。個人の自由=人権を基礎にした現代の市民社会は、17-18世紀の西欧近代哲学者や思想家たちが編み出したものである。授業では、古代ギリシャのプラトンにはじまり、デカルト、ホッブズ、ロック、ルソー、カント、ヘーゲル、ミル、マルクスら近代西欧哲学者、およびアマルティア・セン、キムリッカなど現代の政治哲学者たちの哲学・人権思想の核を訪ねる。以上の哲学者の思想のエッセンスを、一年かけて(演習ⅠAならびに演習ⅠB)じっくりと読み進めていく。彼らの哲学―人権思想・社会思想・政治思想―の中に、現代社会が抱えている諸問題を振り解く「鍵」を見いだせるだろう。また、自分が今抱えている悩みや困難を解決する糸口をつかみとり、どのように生きるべきかを考える指針を手にすることができるはずだ。
授業の方法 1)グループ討論と教師のレクチャー;授業では、学生同士のグループ討論と教師のレクチャーによって2冊のテキストを完読し内容を理解する。その方法はつぎのとおり。4人の学生で1グループをつくる。グループ討論(2回)と教師のレクチャー(1回)の3週連続の授業を1セットとする。1セットでテキストの4章分を読み、討論し、講義を受ける。まず、学生一人一人が、必ずテキストの「ひとつの章」を担当して精読する。第1週では、「基本グループ」で、4人の学生が各々の担当した「章」の内容をプレゼン発表し質疑応答する(1人で1章20分×4人で4章分80分)。第2週では、同じ章を担当した学生4人が「章グループ」をつくり、互いのプレゼンの評価を行い、「章」の内容を深め、さらに疑問点や問題点を探り出し議論する。第3週は教師のレクチャー。教師は、「章グループ」から出された疑問点や問題点に答え、コメントや解説を行う。春学期・秋学期ともに、それぞれ1セット=3週連続の授業を4回くりかえす。つまり、1人の学生は1年間でテキストのなかの8章分(1回20分を4回×2学期=8回)のプレゼン発表を行うことになる。自分の担当したテキストの「章」のプレゼン発表は、就活や社会生活にきっと役立つから熱意をもって取り組もう。
2)レポート提出;学期の最後に、全員にレポート(800字~1200字ほど)を課す。レポート作成・提出によって、①教科書の内容をどのように理解できたか、②哲学者の思想や人権思想が、自分の生活や人生にどのように役立ち活かすことができるか、を確認する。
3)哲学の練習問題;学期の中間に「哲学の練習問題」に取り組む。クイズ方式で哲学の難問?にチャレンジする。
4)毎回の授業の終わりにコメントシートに、授業で学んだこと・疑問や質問・感想などを書き入れて提出すること。コメントシートは教員が確認の上、返却する。
授業外の学修(予習・復習等) 1)毎回の授業での発表について。担当者は必ず事前に教科書の担当箇所を精読して、レジュメを準備すること。レジュメはワードで作成し(A4版)、マイノートにアップしなければならない。
2)哲学の練習問題は、学外に出て「難問」の答えを探したり、実際に描いてみたりする「実践」を行うこともある。
テキスト・参考書 テキスト:
1)『哲学ってなんだ―自分と社会を知る』(竹田青嗣著、岩波ジュニア新書)もしくは『中学生からの哲学〈超〉入門』(竹田青嗣著、ちくまプリマー選書)のどちらかを使う。
2)『高校生のための哲学・思想入門』(竹田青嗣・西研著、筑摩書房)を使う。毎回の授業で学生諸君のプレゼン発表や読み合わせするので、学生諸君は2冊のテキストを必ず購入しなければならない。
成績評価の基準・方法 授業への参加と貢献およびレポートによって評価する。授業への参加・貢献度(プレゼン発表・討論での発言などが8割、学期の最後のレポート作成・提出が2割。レポートは、教科書の内容や授業の理解度、自分なりの考えが示されたかを見る。
履修上の注意事項など 授業に休まずに参加することが肝要。
この科目の履修にあたって 哲学や人権思想は難しいというイメージがあるが、そんなことはない。教師のレクチャーに耳を傾け、他の学生たちとわいわいがやがやと読み進めていくうちに、きっと理解が深まる。哲学者の思想の真髄に触れてみると、きっと自分のなかの「何か」が変わるのを感じるはずだ。
オフィスアワー 火 12:10~13:00 相談ラウンジ(八尾4階) 授業の質問、英語の基礎、レポート作成支援、キャリアと進路、大学院進学(人文系)、メンタル支援、その他(人間関係、人生の悩みなど)


第1回 ガイダンス

授業の進め方、成績評価その他注意事項の確認。各自がプレゼンを担当するテキストの「章」を決定する。

第2回 第1週:「基本グループ」でのプレゼン発表と討論

第1週では、4人の学生が各々の担当した「章」の内容をプレゼン発表し質疑応答する(1人で1章20分×4人で4章分80分)。

第3回 第2週:「章グループ」でのプレゼン発表と討論

第2週では、同じ章を担当した学生4人が「章グループ」をつくり、互いのプレゼンの評価を行い、「章」の内容を深め、さらに疑問点や問題点を探り出し議論する。

第4回 第3週:教員への質疑応答とレクチャー

第3週は教師のレクチャー。教師は、「章グループ」から出された疑問点や問題点に答え、コメントや解説を行う。

第5回 第1週:「基本グループ」でのプレゼン発表と討論

第1週と同じ。

第6回 第2週:「章グループ」でのプレゼン発表と討論

第2週と同じ。

第7回 第3週:教員への質疑応答とレクチャー

第3週と同じ。

第8回 哲学の練習問題

趣向を変えて、哲学の難問・珍問に取り組む。また、違った世界が見えてくるだろう。

第9回 第1週:「基本グループ」でのプレゼン発表と討論

第1週と同じ。

第10回 第2週:「章グループ」でのプレゼン発表と討論

第2週と同じ。

第11回 第3週:教員への質疑応答とレクチャー

第3週と同じ。

第12回 第1週:「基本グループ」でのプレゼン発表と討論

第1週と同じ。

第13回 第2週:「章グループ」でのプレゼン発表と討論

第2週と同じ。

第14回 第3週:教員への質疑応答とレクチャー

第3週と同じ。

第15回 まとめ:レポートの作成と提出

学習のまとめとして教員が出すテーマに即してレポートを作成・提出する(800字~1200字)。