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    授業内容詳細

 英米法政論
   Anglo-American Law and Politics
授業科目区分
法学部専門教育科目・外国法系
担当者 竹村 和也(講師)
グレード G3
テーマ 英米法政の基礎と諸問題
キーワード コモン・ロー,エクイティー,ローマ法,判例法主義,アメリカ法,スコットランド法,法の支配,陪審制度,アイルランド
開講年度
2017
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 この講義はイギリス法を中心に学びます。大陸法系に属する我が国と異なり、イギリス法は判例法系の国であり、日本法とは異なった特徴を持つ法体系です。それらの特徴について、大陸法、アメリカ法、スコットランド法との比較、もちろん日本法との比較において学ぶことになるでしょう。さらにスコットランドのUKからの離脱問題やイギリスのUKからの離脱問題についても授業で扱う予定です。
イギリス法の理解は、日本法を客観的に捉えなおす上で重要であり、イギリス法を学ぶことは日本法学ぶ上でも役に立つでしょう。イギリスの文化と歴史に関心を持つ学生の履修を求めます。
履修条件 特にありませんが、イギリスの文化と歴史に関心を持つ学生の履修が望ましいでしょう。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。
1. 自由、平等、民主主義などの価値原理を基礎とする、法と政治に関する基本的専門知識を体系的に理解している。
学修の到達目標 イギリス法の特徴や仕組みを日本法との関係において理解し、その差異を説明することができる。
授業の方法 パワーポイントを用います。授業Webもしくは配布するレジュメにしたがって講義を行います。
授業で小レポートや持ち帰りの小レポートを課した場合、授業で講評するとともに、優秀なレポートについては、授業中に紹介します。
授業外の学修(予習・復習等) 授業において課された課題に取り組み、学修した内容の理解が深められるように努めること。
テキスト・参考書 教科書については、最初の講義で説明しますが、幾つかの参考文献を挙げておきます。
田中英夫 『英米法総論』(上・下)東京大学出版会
田中英夫編集代表 『英米法辞典』 東京大学出版会
望月 礼二郎 『英米法』(新装版)青林書院
戒能通厚 『現代イギリス法辞典』 新世社
吉川精一『英国の弁護士制度』日本評論社
幡新大実 『イギリスの司法制度』 東信堂
幡新大実 『イギリス憲法Ⅰ』 東信堂
J・H・ベイカー『イギリス法史入門 第4版(第1部〔総論〕)』関西学院大学出版会
F.W.メイトランド 『イングランド憲法史』 創文社
F.W.メイトランド 『イギリス私法の淵源』 東京大学出版会
コリン P.A. ジョーンズ 『手ごわい頭脳』 新潮新書
グランヴィル『中世イングランド王国の法と慣習』 明石書店
松村勝二郎『イギリス法史講話』 明石書店
戒能、平松、角田編訳、ステア・ソサエティ編『スコットランド法史』名古屋大学出版会
P.スタイン『ローマ法とヨーロッパ』ミネルヴァ書房
スコット『ミドロジアンの心臓』 (上・中・下)岩波文庫
ケン・フォレット『大聖堂』 (上・中・下)ソフトバンク文庫

成績評価の基準・方法 授業における課題及び最終レポート(又は学期末試験)によって評価します。授業中の課題(及び持ち帰りの課題としてのコメントペーパー・授業への積極的な参加)によって評価します。評価の割合は、平常点が30%、最終レポート(又は学期末試験)が70%とします。
レポート・試験の評価基準は、
A 授業内容・論点をしっかりと理解し、十分な論述がなされている答案
B 内容を概ね理解したと思われる答案
C それなりに努力したことが読み取れる答案
履修上の注意事項など 日本法を一通り学んでいること、イギリスの簡単な歴史を知っていることが望ましいでしょう。 
この科目の履修にあたって 我が国とイギリスでは法の仕組みが異なるだけではなく、法そのものの捉え方も異なっています。イギリス法を学ぶことは、知的好奇心にも訴えかけるだけではなく、日本法についてより深く理解することに役立つでしょう。
ただ、イギリス法の特徴の一つはその歴史性にあるので、授業でもイギリス・イギリス法の歴史を扱いますから、学生がイギリスの文化と歴史に関心を持っていることを期待します。
オフィスアワー


第1回 イントロダクション

簡単なイギリスの歴史と法の説明

第2回 イギリス法の生成について

大陸法とイギリス法の差異について学ぶ。

第3回 コモン・ローとエクイティー

イギリスの2つの法体系であるコモン・ローとエクイティーについて学ぶ。

第4回 判例法主義について

英米法の最大の特徴である判例法主義について、歴史的な由来と展開について学ぶ。

第5回 陪審制度について①

英米法の特徴である陪審制度について、歴史的な由来と現在の制度について学ぶ。

第6回 陪審制度について②

英米法の特徴である陪審制度について、具体的に映像を見て学ぶ。

第7回 イギリス法の法源について

イギリス法の法源を学ぶ。

第8回 法の支配について

英米法の特徴である「法の支配」について学ぶ。

第9回 スコットランド法について

大陸法とイギリス法の中間形態であると言われるスコットランド法について学ぶ。

第10回 アメリカ法の生成について

アメリカの簡単な歴史とそれに伴うアメリカ法の発展について学ぶ。

第11回 連邦制について

アメリカの法・政治体制の最大の特徴である連邦制について、歴史的な由来と現在の制度について学ぶ。

第12回 アメリカの司法制度について

アメリカの司法制度と違憲審査について学ぶ。

第13回 イギリスの政治について:スコットランドの問題

スコットランドへの権限委譲、スコットランドの独立問題(さらにアイルランド問題)をナショナリズムとの関わりにおいて学ぶ。

第14回 イギリスの政治について:イギリスのEUからの離脱問題

イギリスのEUからの離脱問題について学ぶ。

第15回 まとめ

授業のまとめ