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    授業内容詳細

 国際政治学Ⅰ
   International Politics Ⅰ
授業科目区分
法学部専門教育科目・政治学系
担当者 宮崎 寛(講師)
グレード G2
テーマ 「世界の政治」を読むための複数の色メガネ
キーワード 権力,リアリズム,リベラリズム/ネオリベラリズム,グローバル資本主義,ナショナリズム,ジェンダー・バイアス,植民地主義,市民社会
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
コース 2年生 (法)学部基本科目
3年生 (法)学部基本科目
4年生 (法)学部基本科目

授業の目的及び概要 当講義では、国際政治の舞台で繰り広げられる出来事だけでなく、その出来事の「読み方」が複数あるということを学んでいきます。つまり、この講義は「理論」と「出来事」の二つの側面からできています。
 理論は眼鏡のレンズにも例えられます。色の付いたレンズをかけることは、「世界」をその色を通じて把握することになります。理論(レンズの色)の違いを知ることで、国際政治の出来事がどう違って見えてくるのかを理解すること。これが本講義のねらいです。
また、こうした理論を応用しながら、普段目にする「世界のニュース」がどのように分析・解釈できるのかを自分なりに考える力を付けることも目標とします。できるだけわかりやすく説明していきますが、様々な理論を扱いますので、理解の努力が求められます。
履修条件 特になし
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 当講義は、学部基本科目の一つです。
 「世界の政治」「日本の政治」を事前に履修しておくことをおすすめします。また「国際政治思想」「国際関係史I・II」の授業と組み合わせることで、より理解を深めることができます。当講義を履修の後、「国際政治学II」を履修することでより発展的な学習につながります。
学修の到達目標 「世界」がどう見えるのか、「世界の政治の仕組み」をどう説明できるのかは視点/理論によって変わってくることを理解すること。メディアを通じて届く情報は断片的な場合がほとんどです。その断片を組み合わせながら、また多角的に吟味しながら「読む」ことができるようになること。
授業の方法 講義ごとに配付するレジュメをベースに、パワーポイントを補助的に使っていきます。映像(映画)や音楽といった媒体も頻繁に利用していく予定です。
質疑応答の時間もなるべく確保し、活気のある授業にしていきたいと思います。わからないことが出てきたら、遠慮なく質問してください。また、リアクションペーパーに質問を書いて提出してもらえれば、次の時間の冒頭で頂いた質問にコメントする時間をとります。
(リアクションペーパーについては「授業外の学修」「成績評価の基準・方法」の欄も参照すること。)
授業外の学修(予習・復習等) <リアクションペーパーの活用>
・授業で生まれた疑問や気になった点をリアペにメモし、部屋や図書館に「こもって」それについて調べる・考える習慣をつけましょう。
本を読んで調べたり理解を深める際には、レジュメごとに提示する参考資料(書籍・視聴覚資料など)を役立ててください。

<普段から様々なニュースに触れる>
・新聞をはじめ、ニュースによく目を通してください。その際、複数の新聞・ニュース番組同一の出来事についてそれぞれどのように報じているのか、その描き方の違いを意識しながら読んで・観てください。そこで生まれた疑問についても、メモをして調べるようにしましょう。うまく調べられないときは、何がうまく行かないのかをリアクションペーパーに書いて出しても結構です。授業前後で質問してもらってもOKです。
テキスト・参考書 教科書の指定はありません。講義ごとのレジュメや必要資料を配付します。
各レジュメの中で参考・推薦図書を示していきます。

参考書(一例)
進藤榮一『現代国際関係学: 歴史・思想・理論』有斐閣、2001年。
清水耕介『テキスト国際政治経済学:多様な視点から「世界」を読む』ミネルヴァ書房、2003年。
佐藤幸男編『国際政治モノ語り:グローバル政治経済学入門』法律文化社、2011年。
成績評価の基準・方法 リアクションペーパー:30%
レポート:70%

<リアクションペーパー>
授業ごとにリアクションペーパーを配ります。授業で出てきた疑問点、感想、興味を持った点、気づいた点、気になった点を授業後速やかにメモをしてください。1週間のうちにそれらについて(1)調べて理解を深めるか、(2)自分の頭で考え、意見を生み出す、という作業をしてください。その結果を自分の言葉でまとめ、次の授業時に提出してください。もちろん疑問が深く大きければ、1週間ではとてもまとめられないでしょう。その場合は、途中までの内容をまとめてもらえれば結構です。そして翌週以降、その同じ疑問についてさらに「調べ・考察」を継続して深めてもらいたいと思います。こうした一連の作業が、「レポート」を書くための重要な材料にもなります。

<レポート(書評)>
授業で熱かってきたテーマに関連する本を1冊だけ選び、その書評を書いてもらいます。感想や要約ではなく、その本の優れている点、弱点を明確にして書くこと。
本の選択について:最低限でも新書レベル。レジュメで提示する書籍をオススメします。
文字数:1500文字程度
コピー&ペースト(剽窃)レポートは0点になります。
履修上の注意事項など 基本的にはリラックスして受講してもらうのが一番です。ただし、多数の受講生が一つの教室を共有しますので、そのことを意識し、他の受講生の学習の妨げとならないような行動・発言を心がけて下さい。
 また、時として(疑問が生まれたときなど)講師の発言を鵜呑みにせず、批判的に分析する勇気を持つよう心がけてください。
この科目の履修にあたって この授業では、「何を知る・知っている」かではなく、自分の頭で「どう考えるか」を大切にします。ニュースや政治的出来事について、マスメディアの情報を鵜呑みにするのではなく自分で批判的に分析する力をつけましょう。

「恥ずかしい質問」は存在しません。授業内容に関して分からないことや気になることがあれば、どんどん質問してください。
オフィスアワー オフィスアワーはありませんので、授業の前後で捕まえてください。もしくはメール連絡をしてもらった上で相談日時を決めます。 nokkunda819@yahoo.co.jp


第1回 イントロダクション:「国際政治」と「世界政治」

授業概要の説明
「国際」と「世界」

第2回 伝統的なアプローチその1:リアリズム

国際政治は国家どうしの弱肉強食バトルの舞台!? 

第3回 国家とナショナリズム

「~人」って、国籍のこと?民族のこと?

第4回 伝統的なアプローチその2:リベラリズム

国際機関や国際的条約、貿易は世界を平和にするのか?

第5回 グローバル政治経済と経済格差

リベラルな視点から構造主義の視点へ:従属論、世界システム論

第6回 核兵器、核拡散、原子力発電

核兵器と原子力発電の「危険な関係」

第7回 安全保障とは何か

誰・何の「安全」を「保障」するのか?:沖縄から見える安全保障の姿を中心に

第8回 グローバル経済と現代の戦争

ネオリベラルな構造調整政策から「ショック・ドクトリン」へ

第9回 新しいアプローチその1:構造主義からポスト構造主義

支配されている本人がそう認識していない時こそ、支配は成功する

第10回 セキュリティ=統治

安全保障の強化か?管理社会化か?

第11回 国際政治におけるジェンダー

Where are wemen? から Private is Politicalへ

第12回 新しいアプローチ2:ポストコロニアリズム

「君はまだ未熟だから、僕が代わりに君のことを説明してあげるよ」

第13回 国際開発援助

エンパワーメントか?新たな植民地化か?

第14回 グローバル市民社会論

トランスナショナルな公共圏は可能か?

第15回 これまでの総括

「世界」観を問い直す