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    授業内容詳細

 日本政治史Ⅱ
   Political History of Modern Japan Ⅱ
授業科目区分
法学部専門教育科目・政治学系
担当者 矢野 哲也(教授)
グレード G3
テーマ 戦後日本の政治における理想主義と現実主義
キーワード 政治における理想主義と現実主義,平和憲法,自衛隊の創設,貿易摩擦と防衛摩擦,日米安保条約,坂田イニシアティブ
開講年度
2018
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2
コース 3年生 (法)国際関係コース基本科目(2015年度以降入学生),(法)国際関係コース基本科目(2012~2014年度入学生)
4年生 (法)国際関係コース基本科目(2015年度以降入学生),(法)国際関係コース基本科目(2012~2014年度入学生)

授業の目的及び概要 戦後日本の政治における理想主義と現実主義について、平和憲法と自衛隊問題を題材に概観し、その関係を明らかにするとともに、これからの日本の政治について考えます。平和憲法の中で存在を否定されてきた自衛隊は、戦後日本の政治の世界で、どのように扱われてきたのかという点に焦点を当て、これからの日本の政治の在り方について考えていきたいと思います。
履修条件 特にありません。
科目の位置づけ(DPとの関連) 本科目は、個人から国家間の諸関係に至るまでの現代社会の当面する諸課題を理解し、グローバル化する現代社会の一員として他者と協調・協働して、その解決策を考える市民を育成するとの学位授与の方針(DP)に基づき、教育課程の編成・実施方針(CP)で定められた3・4年次を対象とする政治学系の科目です。
学修の到達目標 戦後の日本の政治史について概ね理解することができるとともに、防衛問題における理想主義と現実主義の相克という視点から、現代の日本政治が抱える問題を考察し、自らの考えをまとめることができる。また、自由、平等、民主主義などの価値原理を基礎とする、法と政治に関する基本的専門知識を体系的に理解している。
授業の方法 ・講義形式で行うとともに映像(音声)教材を使用します。
・毎回の授業においてコメントペーパーによる学生からの意見や質問を受け付け、次回の授業において必ず教員によるフィードバックを行います。
授業外の学修(予習・復習等) 自らの考えを形成できるよう2時間以上の予習復習を心掛けて下さい。
テキスト・参考書 テキストは使用しません。
【参考書】
廣瀬克哉『官僚と軍人』(岩波書店)
田中明彦『安全保障』(読売新聞社)
E.H.カー『歴史とは何か』(岩波新書)
成績評価の基準・方法 定期試験(50%)、中間レポート(30%)、コメントペーパー(20%)
この科目の履修にあたって 授業では定説に囚われない創造的な発想や意見を重視したいと思います。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 はじめに

・授業ガイダンス
・日本政治史Ⅱを学ぶ目的
・政治における理想主義と現実主義とは何か

第2回 平和憲法の成立

理想主義の成立
・軍事組織(陸海軍省など)の廃止
・極東軍事裁判
・国際連合成立

第3回 冷戦体制の成立

現実主義の成立
・ベルリン封鎖
・極東委員会成立
・NATO発足

第4回 自衛隊の創設

戦後日本政治における理想主義と現実主義の原点
・朝鮮戦争勃発
・警察予備隊設置
・防衛庁設置法、自衛隊法成立

第5回 日本の国連加盟と日米安保条約の成立

理想主義と現実主義の対立
・全面講和論と部分講和論
・日本の国連加盟と独立の回復

第6回 自衛隊違憲訴訟

理想主義の現実路線
・警察予備隊違憲訴訟
・砂川事件(伊達判決)

第7回 三矢研究事件

現実主義の挫折
・文民統制問題
・防衛力整備問題

第8回 坂田イニシアティブ

理想主義の誤算
・防衛白書の定期刊行
・日米防衛協力進展の嚆矢

第9回 超法規発言問題と有事法制研究

現実主義の修正
・栗栖統幕議長の解任問題
・有事法制研究問題

第10回 日米防衛協力の深化

現実主義の新たな試み
・自衛隊と米軍による共同訓練の拡大
・日本不沈空母発言

第11回 貿易摩擦と防衛摩擦

現実主義の試練
・FSX共同開発問題
・経済安全保障問題

第12回 国連平和維持活動

現実主義の理想路線
・湾岸戦争における日本外交の敗北
・カンボジアPKOへの自衛隊派遣

第13回 阪神大震災~東日本大震災

理想主義と現実主義の一致
・災害派遣の本来任務化
・自衛隊に対する世論の変化

第14回 平和安全法制~憲法改正問題

戦後日本政治における理想主義と現実主義の清算
・自衛隊の本来任務(国土防衛)の現実化
・憲法九条問題

第15回 まとめ

授業の総括