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    授業内容詳細

 日本の政治 〈政治学入門〉
   Japanese Politics
授業科目区分
法学部専門教育科目・入門科目
担当者 多胡 圭一(講師)
グレード G1
テーマ 国際社会のなかの現代日本の政治・外交
キーワード 戦後「70年」,冷戦体制,憲法体制,議会主義,政党政治,市民の政治
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2
単位数
2

授業の目的及び概要 日本は、2015年に戦後70年を迎えた。「アジア・太平洋戦争」の敗北により、戦前の大日本帝国は崩壊した。廃墟のなかから、厳しい条件のもと、日本人の懸命な努力により、戦後日本の政治・経済・社会の再生・復活が図られることになる。戦後を時期区分してみると、以下のようになる。

1945(昭和20)年~1952(昭和27)年~
1960(昭和35年)

――混乱→独立→再生


1960(昭和35)年~(1968)~
1989(昭和64.平成元年)

――安定・高度経済成長・バブル (冷戦崩壊)
 

1990(平成2)年~バブル崩壊・混沌・混迷・不透明
    
――失われた20年

2011(平成23)年――東日本大震災~

戦後のこのような歴史的展開において、それぞれの時期を特徴づける事柄を引き起こした重要なものとして、その時どきの「政治的決定」がある。どのような政治的決定により、混乱状態から、独立(主権の回復)、再生・復活がなされ、高度経済成長により世界第2の経済大国になり、バブル崩壊後、失われた20年といわれる混沌・混迷・先行き不透明な状態に至ったのか、キーワードを核にして、戦後日本の政治のありようを学び、現在の政治状況を理解する。
特に、自民党一党支配の行き詰まりから、政治改革が叫ばれ、政権交代が行われるようになったその政治過程を学び、現在の政治の閉塞状況を理解しようと試みる。
履修条件 「法学の基礎」、「憲法」、を履修してください。

科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 法学部で法学、政治学の専門科目を学習するために必須な知識を修得するための科目です。位置づけは入門・基礎科目です。現代社会で充実した活動をしてゆく際のきわめて重要な要素である「相互コミューニケーション」能力を向上させるために、日常使用されている法的・社会的・政治的「言葉」の正確な理解を深めるための科目です。
学修の到達目標 廃墟のなかから、われわれの先輩たち(祖父母・両親たち)が、どのように戦後の日本を築き上げてきたか、ざっくりした歴史的なイメージを持つこと。この歴史的なイメージを持つことは、社会人として社会生活を営んでゆく際、極めて大事なことです。
また、具体的な事案を検討することを通して、日常、使用されている政治の言葉を理解すること。そのことによって、私たちの日常生活のなかで出てくる様々な事柄について、他者にきちんと説明ができるようになり、コミュニケーション能力を向上させることになります。
特に、失われた20年といわれる、先行き不透明感が蔓延している現在の社会状況がどうして生じたのか、自分の頭で、自分自身で考える材料を獲得すること。
そして、現状を理解した上で、将来展望を自分なりに構想する一助とすること。
自分自身が、社会に主体的に関われるように準備をすること。
授業の方法 講義形式中心。
毎回、レジュメプリントを配布し、それに沿って、具体的な事例を素材にして、受講者と対話をしながら、講義を進める。
授業外の学修(予習・復習等) 配布するレジュメプリントを復習すること。
授業中紹介する参考書を読むこと。
テキスト・参考書 テキストは使用しない。

参考書:岩波書店編集部編 私の戦後70年談話 

    また、授業中適宜紹介する。
成績評価の基準・方法 中間テスト30%、期末テスト70%で評価する。
履修上の注意事項など 「日本の政治」、「戦後の日本政治」、「戦後70年」という言葉を常に留意しておいてください。
この科目の履修にあたって 高等学校の「世界史」・「日本史」の教科書の第二次世界大戦後の部分を復習しておいてください。
オフィスアワー


第1回 はじめに

イントロダクション
講義の意味、位置づけについて

第2回 「戦争」

「アジア・太平洋戦争」について
「敗戦」について

第3回 大日本帝国の崩壊

戦争とその犠牲者について
「戦前と戦後」・「連続と断絶」

第4回 戦後の成り立ち

「占領」とは
「占領改革」
「占領体制」について

第5回 憲法体制

憲法の誕生
立憲主義について

第6回 統治制度

三権分立について
議会主義について

第7回 議院内閣制

議院内閣制について
大統領制との比較

第8回 政党政治

日本の政党政治について
自民党一党優位体制について

第9回 「昭和」の終焉

1989年の歴史的意味について
昭和から平成へ


第10回 冷戦体制

冷戦体制のもとにおける日本の政治・外交

第11回 失われた20年

社会の不透明性
政治の混沌、政治不信、政治の劣化
行政の劣化

第12回 戦後70年

「戦後体制」からの脱却
「憲法体制」からの脱却
 憲法改正問題

第13回 民主主義と独裁

民主制について
独裁政治について

第14回 市民参加

市民の政治について
直接民主主義について

第15回 まとめ

まとめ
私たち一人ひとりにとっての「戦後」とは