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    授業内容詳細

 法社会学Ⅰ
   Sociology of Law Ⅰ
授業科目区分
法学部専門教育科目・基礎法系
担当者 竹村 和也(講師)
グレード G3
テーマ 法専門職による法の運用と日本の法制度の特徴
キーワード 社会,価値,正義,刑事司法,民事紛争,法曹,裁判官,裁判所,検察官,弁護士
開講年度
2018
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 法曹を含む法の専門家=法専門職にはそれぞれ異なった職務や役割があります。法専門職はいかにしてその職務を担っているのか、法の運用にあたっていかなる影響を与えているのか、さらに日本の紛争解決の仕組みにはどのような特徴があるのか、などについて講義します。
憲法や民法、刑法など、いわゆる実定法学では法の解釈を学ぶことになりますが、実際に解釈学説が選択される場合には、学説の優劣だけでなく、例えば法の担い手のイデオロギーが反映される場合もあるでしょう。本授業によって、学説によどまらない、実際の紛争解決のあり方をまなぶことになるでしょう。
履修条件 特にありませんが、憲法を履修していること=憲法判例について一定の知識を持っていることが望ましいでしょう。
科目の位置づけ(DPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。
1. 自由、平等、民主主義などの価値原理を基礎とする、法と政治に関する基本的専門知識を体系的に理解している。
学修の到達目標 実際の紛争解決について、法専門職が果たす役割や影響を概ね説明することができる。
授業の方法 パワーポイントを用いて、講義形式で配布するレジュメによって授業を行います。
授業では、授業中あるいは持ち帰りの小レポートを課します。授業で講評するとともに、優秀なレポートについては、授業中に紹介します。
授業外の学修(予習・復習等) 授業での指示に従って、課題に取り組み、小レポートにまとめること。
テキスト・参考書 特にテキストを定めません。参考文献については授業で随時説明しますが、幾つかの文献を挙げておきます。
西川伸一『日本司法の逆説―最高裁事務総局の「裁判しない裁判官」たち』(五月書房、2005年)
ダニエル・H・フット『名もない顔もない司法ー日本の裁判は変わるのか』(NTT出版、2007年)
ダニエル・H・フット『裁判と社会ー司法の常識再考』(NTT出版、2007年)
新藤宗幸 『司法官僚』 (岩波新書、2009年)
ディヴィッド・S・ロー、西川伸一訳 『日本の最高裁を解剖する』 (現代人文社、2013年)
市川・大久保・斎藤・渡辺 『日本の最高裁判所―判決と人・制度の考察』(日本評論社、2016年)
山田隆司 『最高裁の違憲判決』 (光文社新書、2012年)
山口進、宮地ゆう 『最高裁の暗闘』 (朝日新書、2011年)
新藤宗幸『司法よ!おまえにも罪があるー原発訴訟と官僚裁判官』(講談社、2012年)
磯村健太郎、山口栄二『原発と裁判官ーなぜ司法は「メルトダウン」を許したのか』(朝日新聞出版、2013年)


成績評価の基準・方法 小レポートと授業への積極的な参加及び定期試験(または最終レポート)によって評価します。前者は、主に授業中の課題や持ち帰りの課題としての小レポートで評価します。
後者については、定期試験ではなく最終レポートを課した場合には、レポートとは別に授業で小テストを行います。
評価の割合は、小レポートと授業への積極的な参加が40%、定期試験が60%とします。最終レポート(小テストを含む)を課した場合、授業への積極的な参加が20%、小テスト40%、最終レポート40%とします。
レポート・試験の評価基準は、
A 授業内容・論点をしっかりと理解し、十分な論述がなされている答案
B 内容を概ね理解したと思われる答案
C それなりに努力したことが読み取れる答案
この科目の履修にあたって 法社会学は、解釈学の内側から法を見るのではなく、その外側から法を見る学問であり、実定法に縛られない学問ですから、実定法解釈に飽き足りない学生には興味をそそられる学問ではないかと思います。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 イントロダクション

授業についての簡単な説明

第2回 法専門職と裁判官

裁判所の仕組み・裁判官の職務

第3回 法の担い手としての裁判官①

最高裁判所裁判官について

第4回 法の担い手としての裁判官②

裁判官は判決珪砂性に当たって何をしているのか、について
映像で補う(「スウィング・ボート」)

第5回 法の担い手としての裁判官③

裁判官のキャリア・司法官僚

第6回 法の担い手としての裁判官④

前回の内容を映像で補う(「報復の枷」)

第7回 法の担い手としての裁判官⑤

司法官僚と司法統制について

第8回 検察官と刑事司法①

検察庁の仕組みと検察官について、及び検察官と日本の刑事司法の特長

第9回 検察官と刑事司法②

前回の内容を映像で補う

第10回 検察官と刑事司法③

刑事司法についての最近の展開

第11回 法の担い手としての弁護士①

弁護士の職務

第12回 法の担い手としての弁護士②

司法制度改革における弁護士

第13回 法の担い手としての司法書士

リーガル・プロフェッションとしての弁護士と司法書士

第14回 民事紛争を解決する手続

裁判外紛争解決手続きと日本人の「裁判嫌い」について

第15回 まとめ

授業内容確認のためのフィードバック