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    授業内容詳細

 法思想史概論
   An Introduction to History of Legal Thought
授業科目区分
法学部専門教育科目・基礎法系
担当者 竹村 和也(講師)
グレード G2
テーマ 法とは何かについて考えること
キーワード 法,国家,正義,価値,イデオロギー,哲学,歴史
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 この授業では、法についての思索を学びます。法について思索を行ってきた代表的な哲学者たちが、彼らが直面していた社会的・法的な課題を背景として「法とは何か」、「なぜ法に従わなければならないのか」などの問題について、どのような答えを見出してきたのか、について学ぶことになります。
法についての思想を学ぶことは、現代の日本の法を理解するためにも必要です。なぜなら現代の日本の法は西洋の法に基盤を置いているのであって、さらに西洋の法を支える法理論は法思想が結晶したものだと考えることもできるからです。
法思想史の履修に当たっては、特定のレベルが想定されているわけではありませんし、選抜はありません。しかし、法思想史は法哲学(一定の世界観にもとづいて、行き当たりばったりではなく、体系的・原理的に行われる法に対する思索)との親和性が高い学問ですから(あるいは法哲学の歴史が法思想史であると言えますから)、哲学・法哲学に関心のある学生が参加することを強く期待します。
履修条件 特にありません。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、いあkに該当します。
1. 自由、平等、民主主義などの価値原理を基礎とする、法と政治に関する基本的専門知識を体系的に理解している。
学修の到達目標 法思想史は、もちろん、過去の思想家の法についての思索の歴史を学ぶ授業です。過去の思想家には時代的な限界があるのは当然のことですが、我々が学ぶのは一定の普遍性を獲得した思想家の思想であり、これらの思想には現在我々が抱えている諸問題の解答への手がかりが含まれていると考えてよいでしょう。
したがって、学修の到達目標は、まずは法思想についての基礎的な知識を得たうえで、次にこれらの知識を利用して、現在の様々な法現象について分析し、自分なりの解答を出すことができる。
授業の方法 パワーポイントを用いて、講義形式で配布するレジュメによって授業を行います。授業は講義形式ですが、学生の授業への参加を求めることもあります。
授業では、授業中あるいは持ち帰りの小レポートを課します。授業で講評するとともに、優秀なレポートについては、授業中に紹介します。
授業外の学修(予習・復習等) 授業での指示に従って、課題に取り組み、小レポートにまとめること。
テキスト・参考書 テキスト:深田三徳・濱真一郎編著『よくわかる法哲学・法思想[第2版] (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)』ミネルヴァ書房
授業で用いる部分については配布しますから、必ずしも購入する必要はありません。

他に参考文献として、
長谷川恭男『法とは何か(増補新版)』河出書房新社
竹下賢・市原靖久・桜井徹・角田 猛之編著『はじめて学ぶ法哲学・法思想―古典で読み解く21のトピック』ミネルヴァ書房
笹倉秀夫『法思想史講義〈上・下〉』東京大学出版会
田中成明・竹下賢・深田三徳・亀本洋・平野仁彦『法思想史 (有斐閣Sシリーズ)』有斐閣
中山竜一『二十世紀の法思想 (岩波テキストブックス)』岩波書店
中山元『正義論の名著』ちくま新書)  
重田園江『社会契約論: ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ』ちくま新書
ロールズ著・フリーマン編『ロールズ 政治哲学史Ⅰ講義』岩波書店
成績評価の基準・方法 小レポート・授業への積極的な参加と最終レポート(又は学期末試験)によって評価します。評価の割合は、小レポート(授業中の課題、持ち帰りの課題)・授業への積極的な参加が30%、最終レポート(又は学期末試験)を70%とします。(最終レポートを課した場合には、レポートとは別に、小テストを行い、合わせて70%とします。)

レポート・試験の評価基準は、
A 授業内容・論点をしっかりと理解し、十分な論述がなされている答案
B 内容を概ね理解したと思われる答案
C それなりに努力したことが読み取れる答案
履修上の注意事項など 「授業の目的及び概要」で説明しているように、哲学・法哲学に関心のある学生が参加することを強く期待します。
この科目の履修にあたって 法思想史は、法哲学の歴史であり、法思想史・法哲学とも基礎法学の一分野です。基礎法学は、解釈学の内側から法を見るのではなく、その外側から法を見る学問であり、実定法に縛られない学問ですから、実定法解釈に飽き足りない学生(あるいは)実定法解釈にあまり関心がない学生)にも興味をそそられる学問ではないかと思います。
オフィスアワー


第1回 イントロダクション

イントロダクション

第2回 テキストに入る前に

ギリシャの法思想

第3回 何のための国家か

ギリシャ後期の法思想

第4回 経話と自己防衛を目指す国家

ローマ法①

第5回 個人の権利を保障する国家

ローマ法②

第6回 自由を保全する国家

中世キリスト教の法思想

第7回 永遠に完成しない国家

中世後期の法思想と近世への橋渡し

第8回 人々がともに生きるための立憲主義

近世・近代の法思想(イングランド啓蒙思想)

第9回 法の規範性と強制力

近世・近代の法思想(フランス啓蒙思想)

第10回 法と道徳の関係

近世・近代の法思想(ドイツ啓蒙思想)

第11回 法が法として機能する条件

歴史法学・スコットランド啓蒙思想

第12回 法と国家

法実証主義

第13回 正義にかなった法とはどのような法か①

法実証主義とそれ以降

第14回 正義にかなった法とはどのような法か②

現代の法思想

第15回 まとめ

まとめ