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    授業内容詳細

 国際経済学概論
   Introduction to International Economics
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門発展科目・国際ビジネス科目群
担当者 田畑 理一(教授)
グレード G2
テーマ 貿易、為替レート(円高、円安)、国際収支の理解。
キーワード 貿易,輸出入,国際金融制度,為替レート,国際収支,経常収支,固定為替レート,変動相場制
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 国際経済学は、国と国との経済関係によって生じる問題について考察する学問である。この授業では、グローバル化が進む現代の経済情勢を理解するために必要な国際経済学の知識を身につけることを目標とする。具体的には、マクロ経済の基礎の学修、国際収支と為替レート、「比較優位」等の国際貿易の基礎理論や海外直接投資の理論について学修した後に、経済統合すなわちECおよびEU、FTA(自由貿易協定)、TPP(環太平洋連携協定)等の協定の意義について考察する。
履修条件 国際経済概論というのは、世界の各国の間の貿易、金融、諸取引について考察することを中心としているが、経済協力、経済統合、経済援助なども含んでおり、学生諸君には広く世界の政治経済に興味を持つことが必要である。世界の政治経済への関心、ニュースに触れれば、本講義は一層興味深くなろう。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 世界に関する知識を深めること、国際経済関係、国際理解、国際ビジネスの現状についての知識を増すことに資する。
学修の到達目標 マクロ経済の基礎、貿易、国際収支、経常収支、為替レートなどの国際経済の基本概念について理解できるようになり、為替レート変動の意味、国際収支表の見方が分かるようになることを目指す。
授業の方法 基本的には、講義を中心とするが、理論や概念についての説明ばかりでは講義が単調になるので、経済発展とはどういうことであるのかを臨場感をもってを知ってもらうために、可能な限りビデオなどを使って理解を深めてもらいたいと考えている。
授業外の学修(予習・復習等) 下記の参考書のいずれかについて独修、読書しながら、分からないところをオフィス・アワーで質問するという方式を理念的な授業外学習と考える。結局のところ、何らかの専門学修し、理解するというということは、それぞれの専門の概念(言葉)を操れるようになること、説明できるようになることであるので、専門用語を理解することが枢要である。
テキスト・参考書 参考書
1、『新・世界経済入門』西川潤、岩波新書、2014年。(この本は、やや高度な内容が中心であり、諸学者には難しいかもしれないが、内容が極めて幅広く世界の経済事情を網羅しており、世界の経済・社会事情を知るには好適な書である。背伸びして世界経済の知識に触れたい人に勧める。)
2、『国際日本経済論』熊倉正修、2015年。本書は、日本経済について論じながら、国際経済の中で日本経済が抱える重要な経済問題を考察し、さらには日本の政治・経済のあり方に付いてまで論じる意欲的な書物である。
成績評価の基準・方法 毎週授業について感想および疑問、問題点をコメント用紙に書いてもらうことに対して30%の配点をし、学期末の試験に70%を配点する。出席し、授業を理解することは必須である。
履修上の注意事項など 毎回レジュメ(概要)を配布するが、板書も行うので、きちんと板書のノートを取ってもらうことは必須である。

この科目の履修にあたって この科目の学修は、いわゆる国際収支表およびその各項目を理解することが目的と言っても過言ではないが、そのためにはこの表の作成の理論的背景であるマクロ経済学の基本を学んでいることが前提となるため、講義の最初の部分でマクロ経済学の説明を数回にわたって行うので、一枚の表の意味を十全に理解することが簡単なことではないことを知ってもらいたい。
授業での説明でわかりにくい人は参考書の2(熊倉正修著)の分からないことについての該当箇所を読んで欲しい。その上で分からない人はオフィスアワーに私のところへ来て、何が分からないかを質問して欲しい。
オフィスアワー 聞きたいことについて、事前にメールでアポイントを取ることを原則とします。しかし、聞く前にたとえば『日本経済辞典』などで言葉の説明を調べた上で、質問して欲しい。


第1回 ガイダンス

国際経済概論のガイダンスとして、経済主体(家計、企業、政府)と経済循環についての考察に基づいて、経済的思考とはどういうものかについて考える。

第2回 マクロ経済学(1)

国際経済を考える際の基本的理論としてのマクロ経済学的考え方と諸概念について理解するための説明を3回にわたって行う。その第1回は、付加価値、GDPとは何か、産業連関表について説明する。

第3回 マクロ経済学(2)

GDPと消費、投資の関係、これらについての単純モデルの説明。

第4回 マクロ経済学(3)

GDPと消費、投資、貿易、海外投資、経常収支の関係(すなわちオープン・モデル)について説明する。

第5回 貿易と国際収支

経常収支=貯蓄-投資、の関係の意味と国際収支との関係について

第6回 国際収支表の見方

日本の国際収支表について各項目について詳細に説明する。

第7回 貿易と比較優位説

2財2国の比較生産費説から多数国の場合、さらにヘクシャー・オリーンの比較優位説の意味について説明する。

第8回 貿易、輸出と外国為替

輸出と支払い、為替取引について、並為替と逆為替について

第9回 為替レートと購買力平価

購買力平価(絶対的、相対的)説と為替レートの関係の説明。

第10回 為替レートと金利平価

為替レートと金利平価との関係の説明。為替先物取引についても触れる。

第11回 直接投資と金融投資(間接投資)

直接投資と間接投資の関係、直接投資の経済発展にとっての意義の説明。

第12回 直接投資と経済開発

直接投資と経済開発との関連、外貨流入、技術移転、雇用、経済発展について考察する。

第13回 経済統合について

AFTA(アセアン自由貿易協定)、EU(欧州連合)、NAFTA(北アメリカ自由貿易協定)などの経済統合について考察する。

第14回 多国籍企業と国際展開(グローバル化)

グローバル経済における投資や雇用、技術移転の問題の考察。

第15回 まとめ

国際経済のおける保護貿易と自由貿易、金融の自由化の意味について考え、全体のまとめを行う。