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    授業内容詳細

 経済政策概論
   Introduction to Economic Policy
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門発展科目・国際ビジネス科目群
担当者 中井 英雄(教授)
グレード G2
テーマ 国際比較を通じた「国民が豊かさを実感できる」経済政策
キーワード 市場の失敗,公共財,外部性,国際的租税競争,年金・医療
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 この授業では、ミクロ経済学やマクロ経済学の知識に基づき、経済政策の策定・施行者の区分、その手段や効果に関する諸概念を学修することを目的とする。具体的には、第1に市場に対する政府介入のミクロ経済政策、第2に財政・金融のマクロ経済政策等を扱う。また、グローバル化が進行している現実の経済において、国と地方の政府や中央銀行の政策が、自国経済及び世界経済に及ぼす影響についても、日本とイギリスやドイツ等と比較しながら学修する。
履修条件 ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱやマクロ経済学Ⅰ・Ⅱを履修していることが望ましい。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) DP「現代社会の経済現象や課題を理解し、倫理と公共性と責任感を持って、グローバル化する現代社会の諸課題に創造的に対応できる人材の育成を目指している」ため、市場の失敗や国際的な租税競争を理論的に明らかにする。また、CP「自分の興味・関心、将来の進路志望に合わせて知識を広める、就業力と豊かな感性を身につけることができるように」、新聞の経済記事を読めるようにする
学修の到達目標 この授業では、グローバル化が進行している現実の経済において、国と地方の政府や中央銀行の経済政策の策定・施行や効果に関する基礎的な諸概念を理解させる。具体的には、市場への政府介入、財政・金融政策、再分配政策などの経済政策が、日本経済や世界経済にどのような影響を及ぼすかという問題を理解させることを目標とする。
授業の方法 教科書に則して授業を行う。また、スライドなどを利用して、視覚的な効果を取り入れるとともに、適宜レジュメなどの資料を配布する。中間レポートを提出させ、図と式と文章の関係を添削し、理解度を深める課題のためのフィードバックをする。
授業外の学修(予習・復習等) Eテレのオイコノミアで経済学を復習し、新聞の経済記事などにより、関心のある経済ニュースをアンケートする。
テキスト・参考書 教科書:
岩田規久男・飯田泰之(2008)『ゼミナール 経済政策入門』日本経済新聞社
参考書:
井堀利宏(2003)『経済政策』新世社
山口三十四・足立正樹・丸谷泠史・三谷直紀編(2006)『経済政策基礎論』有斐閣
飯田泰之(2010)『ゼロから学ぶ経済政策』角川書店
橋本・山本・林・中井・高林(2005) 『基本財政学 第4版』有斐閣
成績評価の基準・方法 評価方法:総括テスト60%、レポート40%
判定基準は以下の通りである。
秀:90点以上、優:80点以上、良:70点以上、可:60点以上、不可:60点未満
履修上の注意事項など 1年次のミクロ経済学Ⅰとマクロ経済学Ⅰ、2年次のミクロ経済学Ⅱとマクロ経済学Ⅱ、経済政策概論が、関連しています。
この科目の履修にあたって 日々変わる、株価(日経平均)や為替レート(円安、円高)に関心を持ってください。
オフィスアワー 火 13:00~14:30 教務課(C号館1階) 授業の質問、キャリアと進路、大学院進学
木 13:00~14:30 相談ラウンジ(八尾4階) 


第1回 イントロダクション

講義に対するガイダンスとして「目標と手段の1対1対応」などの経済政策の原理を説明する。

第2回 激動の日本経済と経済政策の対応

戦後の高度経済成長や石油ショック、プラザ合意とバブル経済、リーマンショックなどに対する過去の経済政策を学ぶ。

第3回 市場への政府介入

民間の競争市場に対して、なぜ、政府が介入しなければならないかという市場の失敗を理論的に学ぶ。

第4回 外部性と公共財

公共財の性質として、外部性を取り上げ、税・補助金や規制の政策手段を学ぶ。

第5回 公益事業と競争政策

自然独占の理論から、公益事業の電気・ガスに対する料金規制や、地方公営企業の上・下水道の料金決定の仕組みを学ぶ。

第6回 成長政策の理論と課題

人口成長率と技術革新を国際比較によって学ぶ。

第7回 安定化政策の基礎と財政・金融政策Ⅰ

IS曲線の導出と財政政策を学ぶ。

第8回 安定化政策の基礎と財政・金融政策Ⅱ

LM曲線の導出と金融政策を学ぶ。

第9回 インフレ・デフレと失業

IS-LMモデルでインフレ・デフレと失業対策を学ぶ。

第10回 成長戦略や安定化政策の現代的課題

先進国と途上国の成長戦略や安定化政策を学ぶ。

第11回 所得再分配政策の基礎理論

市場の所得分配と公平・効率のトレード・オフを理論的に学ぶ

第12回 税制の公平性と効率性

水平的公平と垂直的公平や、勤労意欲を阻害する超過負担の発生メカニズムを学ぶ(橋本ほか、第5章、第6章)

第13回 年金と医療政策Ⅰ

リスクと保険原理から、年金制度を学ぶ。

第14回 年金と医療政策Ⅱ

医療保険のモラルハザードと国民皆保険の制度を学ぶ。

第15回 総括

経済政策を国際比較しながら、授業全体の総括を行う。