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    授業内容詳細

 安全保障と国際法
   Security and International Law
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門発展科目・国際理解科目群
担当者 藥袋 佳祐(助教)
グレード G2
テーマ 国際社会における安全保障の法的考察
キーワード 国連憲章,ハーグ法,ジュネーヴ法,正戦論,勢力均衡論,集団安全保障,自衛権,人間の安全保障,平和安全法制,テロリズム
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要  この授業は、国際社会における安全保障を達成するための国際法上の理論や方法論を学修することを目的とする。そのために、中世における正戦論をはじめ、近代における実証主義的戦争観、現代の集団安全保障及び国内紛争や非国家主体による武力攻撃への対応といった国際法理論の動態について、戦争概念の転換を基軸としたうえで取り上げる。この授業を通じて、安全保障の基本的な仕組を理解し、安全保障に係る国際法の基礎知識を修得する。
 また、安全保障への様々な取組みを分析することを通じて戦争とは何かにつき考察を行う。就業力育成の観点から論理的思考力や幅広い視野を育みます。
履修条件 -
科目の位置づけ(DP・CPとの関連)  この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当する。

国際学科DP1. グローバル化する現代社会の諸問題を理解し、理論と知識をもってその解決に向けて自ら考え、取り組む姿勢を身につけている。
学修の到達目標 ①安全保障概念の変遷について説明することができる。
②国際連合の採用する集団安全保障の仕組みについて自衛権の位置付けを含めて説明することができる。
③現代における安全保障問題について法的観点より考察することができる。
授業の方法  教員による講義を基本形式とする。双方向型学修を実施するため専門職大学院において採用されているソクラティック・メソッドを応用し、教員・学生間あるいは学生相互間におけるディスカッションを行う場合がある。
 授業ではPowerPointを使用し、スマートアート、画像、公的機関の広報ビデオ、ニュース動画、アニメーション、映画などの視聴覚教材を積極的に用いることで授業内容の理解の促進を図る。
 コメントペーパー、レポートを授業の進展に則して課す。優秀なレポートについては、授業中に紹介する。
 課題については授業内で講評します。
授業外の学修(予習・復習等)  内戦、テロ、ICBMやSLBM発射実験などの武力紛争に関するニュースをチェックし、その事歴や国際社会の反応などを注視しておくこと。
 復習にあたっては授業において配布したレジュメをよく見直し、疑問点があれば次回の授業で質問できるようにまとめておくこと。
テキスト・参考書 テキスト:特に指定しない
参考書:
藤田久一『国際人道法』(新版再増補、有信堂、2003年)
その他の参考文献については授業中に適宜紹介する。
成績評価の基準・方法 定期試験(60%)、レポート(30%)、コメントペーパー(10%)
履修上の注意事項など  特になし。初学者にも理解しやすい講義を心掛けるため、前提知識は全く不要である。
この科目の履修にあたって  終わりの見えない国内紛争、相次ぐテロ事件、ミサイル実験の強行などを受け、国際社会における安全保障は喫緊の課題となっている。我が国も平和安全法制を施行し集団的自衛権の限定的行使を容認するなど集団防衛体制を強化する中で他人事とは言えない状況にある。国際社会はどのような安全保障体制を推し進めるべきか、日本はいかなる安全保障戦略を採用すべきかについて考えてみて欲しい。
オフィスアワー 月 13:00~14:30 国際部(E号館1階) 授業の質問、国語の基礎(文章表現)、レポート作成支援、キャリアと進路、公務員試験対策、大学院進学(法学系)、その他(法科大学院入試対策、司法試験対策、司法試験予備試験対策)


第1回 イントロダクション

授業の進め方や成績評価方法などの概要を説明する。安全保障とは何か概観する。

第2回 中世における安全保障

正当戦争論(正戦論)の意義について検討する。

第3回 近代における安全保障(1)

実証主義的戦争観と勢力均衡による個別安全保障について考察する。

第4回 近代における安全保障(2)

戦時国際法(武力紛争法及び中立法)の発展を分析する。

第5回 20世紀における安全保障(1)

国際連盟と不戦条約を通じた戦争違法化と戦争観念の転換、これに基づく国際法の構造転換について学習する。

第6回 20世紀における安全保障(2)

集団安全保障体制の誕生と発達の過程を概観する。集団安全保障体制の仕組みを分析する。

第7回 20世紀における安全保障(3)

国際連合における集団安全保障体制の実践と限界、自衛権の位置付けについて考察する。

第8回 20世紀における安全保障(4)

国際人道法の発展を分析する。

第9回 侵略の犯罪化とその他の戦争犯罪

戦争に関する個人の刑事責任の追及について検討し、国際刑事法の発展を学習する。

第10回 21世紀における安全保障

人間の安全保障とは何か考える。

第11回 日本の安全保障

憲法9条、日米安全保障条約(新旧)、平和安全法制を基に日本の安全保障を考察する。

第12回 核兵器による安全保障(1)

核兵器の使用の違法性について考察する。

第13回 核兵器による安全保障(2)

核実験の停止、核兵器の不拡散、核軍縮、非核地帯の設定に関する国際法を検討する。

第14回 内戦と安全保障

人道的介入、保護する責任について議論する。

第15回 テロリズムと安全保障

9・11事件後の反テロ戦争(アフガニスタン)を主な事例として国際社会の対応を考える。