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    授業内容詳細

 国際関係論
   International Relations
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門発展科目・国際理解科目群
担当者 川口 智恵(講師)
グレード G2
テーマ 国際関係論の理論は、現代社会の様々な問題にどのような見方を提供するのか。国際関係論のアプローチの背景と違いを理解し、現代社会における具体的課題を考える。
キーワード 国際関係,分析アプローチ,安全保障,国際経済,地球環境,人権
開講年度
2018
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 国際社会は主権国家・国民国家を単位として考えられてきたが、グローバル化の進む現代世界では、市民社会組織、企業、国際機関等のアクターが登場し、国家を単位とする思考と制度の枠組に対し、柔軟性のある多角的な視点が必要とされる。そこで、この授業では、前半に国際関係を分析するための理論(リアリズム・リベラリズム・コンストラクティヴィズム等)を学んだのち、後半では具体的な国や地域、課題に焦点を当てながら理論を使い分析・解説を行う。就業力育成の観点から論理的思考力や幅広い視野を育みます。
履修条件
科目の位置づけ(DPとの関連) 国際学部の専門教育科目であり、その中でも基礎的な根幹となる科目である。この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。1. グローバル化する現代社会の諸問題を理解し、理論と知識をもってその解決に向けて自ら考え、取り組む姿勢を身につけている。
学修の到達目標 基本的知識として、主権国家を中心的単位とした国際社会の見方だけでなく、制度や規範から国際社会の構造変化を読み解くアプローチを理解する。応用として、現代社会が直面する問題について理解し、自分なりに分析した上で意見をいうことができる。
授業の方法 講義に加え、ディベートやグループワーク、学生によるプレゼンテーションを取り入れたアクティブ・ラーニングを目指す。講義にはPPTを使用する。
授業外の学修(予習・復習等) 指定した教科書の該当箇所を事前に読んでおくこと。その際、専門用語の意味などを自分で調べて理解しておくこと。グループワークのために新聞記事等を持参すること(最初の授業でグループ分け、およびテーマを指定する)。
授業の内容を参考にし、自身の関心から更なる知識の獲得に努めるようにする。
テキスト・参考書 メインテキスト:山田高敬・大屋根聡編『グローバル社会の国際関係論(新版)』有斐閣、2011年。
サブテキスト:竹内俊隆(編著)『現代国際関係入門』ミネルヴァ書店、2012年。
毎回の授業で参照するので、必要箇所は必ず入手してください。
上記以外に授業で配布するプリントもあります。
成績評価の基準・方法 一日の授業の最後にコメントペーパーを提出する(25%)。最後に期末試験を行う(50%)。授業中のディスカッション、グループワーク、発表など授業への積極的参加も評価に加える(25%)。
この科目の履修にあたって 国際的な事象そのものだけではなく、国際関係論が提示する理論的なアプローチをつかって捉えようという姿勢が求められます。一見とっつきにくいように感じるかもしれませんが、理解を深めると違う世界が広がります。そのために、授業においては積極的に発言し、グループワークや発表に取り組むことを求めます。
オフィスアワー


第1回 オリエンテーション(授業概要、評価などの説明)

概ね下記の予定通りに進めますが、授業や議論の進行をみて、随時変更する可能性はあります。その際には授業中に説明します。第1回は授業の概要、目的、予習・復習、評価など授業の進め方について話をします。
メインテキスト:山田・大矢根編著 1-22頁。

第2回 国際関係論のアプローチ1:リアリズム1

古典的リアリズムについて、アナーキー、パワー、国家といった概念から説明する。
メインテキスト:山田・大矢根編著 24-35頁。

第3回 国際関係論のアプローチ2:リアリズム2

ネオ・リアリズム、英国学派のリアリズムについて、古典的リアリズムとの比較から説明する。
メインテキスト:山田・大矢根編著 36-51頁。

第4回 復習と定着のためのディスカッション①

第2回、第3回で学んだリアリズムの復習のため、グループディスカッションを行いコメントペーパーにして提出する。

第5回 国際関係論のアプローチ3:リベラリズム

リアリズムとは対照的なリベラリズムというアプローチについて、制度、協力、相互依存といった概念から説明する。
メインテキスト:山田・大矢根編著 52-74頁。

第6回 国際関係論のアプローチ4:コンストラクティヴィズム

リアリズムとリベラリズムとは異なってアクター(行為主体)の認識や行動に着目するコンストラクディヴィズムの説明を行う。
メインテキスト:山田・大矢根編著 53-90頁。

第7回 復習と定着のためのディスカッション②

第5回、第6回で学んだリアリズムの復習のため、グループディスカッションを行いコメントペーパーにして提出する。

第8回 国際関係論におけるアプローチの使い方

前回までで学んだアプローチを復習し、国際社会の複雑な事象を理解するツールとしてどのように生かすことができるのかを整理する。
メインテキスト:竹内編著 3-18頁。
サブテキスト:山田・大矢根編著 249-263頁。

第9回 国際関係論におけるジェンダー

国際関係論における新しい見方であるジェンダー視点について説明する。
メインテキスト:第1回目の授業で配布する。
原ひろ子「学術研究におけるジェンダー視点の確立」『国際ジェンダー学会誌』Vol.1 (2003)
参考書:土佐弘之『グローバル/ジェンダー・ポリティックス:国際関係論とフェミニズム』世界思想社、2000年。

第10回 安全保障1:歴史的展開と人間の安全保障の登場

国際関係論のアプローチの成立に関わりが深い安全保障の問題を、冷戦期から現在まで概観し、人間の安全保障概念について考える。
メインテキスト:山田・大矢根編著 92-102頁。
サブテキスト:竹内編著 57-74頁。

第11回 安全保障2:人道的介入

前回までに学んだアプローチを使って人道的介入を分析する。グループワークを通じたディスカッションを行う。
メインテキスト:山田・大矢根編著 102-114頁。

第12回 安全保障3:核兵器の拡散と不拡散レジーム

前回までに学んだアプローチを使って核兵器の拡散と不拡散レジームについて分析する。グループワークを通じたディスカッションを行う。
メインテキスト:山田・大矢根編著 114-131頁。

第13回 国際経済・地球環境:歴史的展開

安全保障分野とは異なる歴史的展開を持つ国際経済と地球環境の2つの分野について説明する。
メインテキスト:山田・大矢根編著 132-150頁。
メインテキスト:山田・大矢根編著 178-183頁。

第14回 人権:歴史的展開と難民の保護

第2次世界大戦後に重要な国際問題となった。その背景を説明するとともに、その事例の一つとして難民保護にかかるレジームを理解する。
メインテキスト:山田・大矢根編著 210-233頁。

第15回 グループワークによるディスカッションと発表

14回の授業で学んだアプローチを使って、各人が関心をもった個別事例について、グループでディスカッションし、発表を行い、総評する。