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    授業内容詳細

 社会思想史
   History of Social Concepts
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門発展科目・国際理解科目群
担当者 北西 正人(講師)
グレード G2
テーマ 近代市民社会における「自由」と「公共」
キーワード 自由,公共,共和政,宗教改革,社会契約,啓蒙思想,経済学,自由主義,資本主義
開講年度
2018
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 この授業では,近代や社会,市民社会,世界社会,グローバル化,人権,正義,文化,自然等をめぐる問いを探究することを目標とする.社会思想は,「社会」という多義的な概念とその周辺領域に関して考察する点に意義がある.具体的には,個々の思想を文脈のなかで読み解き,それに基づいて思考し,その射程を測定する能力を養う,テクストと対峙するなかで現代の課題へと向かっていく,あるいは現代の難題を考えるなかでテクストへ還っていくという,往還の思考を促すことも目標の1つである.講義は初学者を想定した入門レベルである。就業力育成の観点から論理的思考力や幅広い視野を育みます。
履修条件 特になし.ただし,基礎的な世界史(ヨーロッパ史)の知識を有していることが望ましい.受講者には,積極的に学ぶ姿勢を期待したい.
科目の位置づけ(DPとの関連) この科目は,学位授与の方針(DP)に定める,学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち,以下に該当する,

3.国際社会の多様性を尊重しつつ,同時に自己のアイデンティティをもって行動することができる能力を修得している.
学修の到達目標 現代におけるさまざまな問題に通じる歴史的背景を理解し,「自由」と「公共」についての認識を深める.そのなかで多様な価値観に対する意識を涵養する.
授業の方法 板書による講義.ただし,必要に応じて,参考資料を配付する。課題については授業内で講評します。課題については授業内で講評します。
授業外の学修(予習・復習等) 各回の講義で扱う内容について,時代背景はあらかじめ整理しておくことが望ましい(高等学校レベルの世界史で構わない).
テキスト・参考書 テキスト;坂本達哉著『社会思想の歴史』名古屋大学出版会,2014年
参考書 ;中村健吾編『古典から読み解く社会思想史』ミネルヴァ書房,2009年
成績評価の基準・方法 レポート(40%)
定期試験(60%)
いずれも日本語による論述課題とする.
この科目の履修にあたって この講座では,自由,平等,民主主義といった近代国家の根幹となる思想が,どのような歴史的背景の中で登場し,どのような歩みをたどって現代につながっているかを考えていきたい.
オフィスアワー


第1回 社会思想とは何か

社会思想とは
社会思想史の方法
社会思想史の基本問題

第2回 古代思想

プラトン・アリストテレスの国家論
都市国家と奴隷制度

第3回 マキャヴェッリの社会思想

時代背景
『君主論』の人間観
『ディスコルシ』の共和政論

第4回 宗教改革の社会思想

時代背景
ルターの信仰義認論と万人司祭主義
カルヴァンの予定説と資本主義の精神

第5回 社会契約思想

時代背景
ホッブズの機械論的人間観と絶対主権論
ロックの理性的人間観と政治社会論

第6回 ルソーの文明批判と人民主権論

時代背景
『社会契約論』における一般意志と人民主権

第7回 まとめ①

第2回から第6回の重要事項の確認

第8回 啓蒙思想と文明社会論

時代背景
フランス啓蒙の文明社会像
スコットランド啓蒙の文明社会像

第9回 スミスにおける経済学の成立

時代背景
『道徳感情論』における共感と道徳秩序
『国富論』における分業論

第10回 保守的自由主義とその批判

時代背景
バークの保守的自由主義
ペインのバーク批判

第11回 マルクスの資本主義批判

時代背景
マルクス以前の社会主義
『資本論』の資本主義批判

第12回 まとめ②

第8回から第11回の重要事項の確認

第13回 ミルにおける文明社会論

時代背景
自由論
哲学と道徳の革新
社会主義の可能性

第14回 西欧文明の危機とウェーバー

時代背景
『職業としての学問』と近代合理主義
『職業としての政治』と運命

第15回 総括

講義全体を通した重要事項の確認