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    授業内容詳細

 Japanese Culture
   Japanese Culture
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門発展科目・国際理解科目群
担当者 ミルズ・ジョナサン・チャールズ(助教)
グレード G2
テーマ 日本文化についての知識の修得
キーワード 近世期の文化,世界から見た日本の文化,英語運用能力
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 この授業は英語のみで行われる。授業では、日本文化についての知識を修得することを目的とする。具体的には、授業を通して、現代の日本文化の基盤ともいえる、近世期の文化の理解を深めることを中心的な目標として設定したうえで説明・解説を行い、近世期を中心とする日本文化の特徴を英語で理解し、他者に発信する能力を修得する。さらに、世界から見た日本の文化の特徴を認識したうえ、それを認識するだけではなく、英語で伝えることができる英語力をも培うことを授業の目標のひとつとする。就業力育成の観点から論理的思考力や幅広い視野を育みます。

履修条件 -
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 英語で行われる授業を通して、学生が将来必要とする、コミュニケーション能力や異文化に対する寛容性、理解力育成の素地を築く。この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。1. グローバル化する現代社会の諸問題を理解し、理論と知識をもってその解決に向けて自ら考え、取り組む姿勢を身につけている。
学修の到達目標 この授業は、全て英語で行われ、① 現代の日本文化の基盤ともいえる、近世期(江戸時代)の文化の理解を深め、② 日本文化の特徴を英語で理解し外国人に発信する能力を修得する。日本の近世期は、「管理社会」ともいえる厳しい身分社会であったにもかかわらず、それでもきわめて洗練された、しかも活気のある文化をつくった。この時代の浮世絵や歌舞伎等が世界の芸術に大きな影響を及ぼしたことを理解する。この近世期の文化の豊かさを認識し、かつそれを英語で世界に伝えることができる英語運用能力を培う。
授業の方法 適宜配布するレジュメに沿って講義を進める。授業中提示されたスライドや資料、レジュメ等は、LMS(Learning Management System)上で公開する。また、学んだ英語を積極的に使えるよう、適宜ペアワーク、グループワーク、アンケート等、コミュニケーション力の向上を意識した取組を行う。
授業外の学修(予習・復習等) 復習を行うこと。
テキスト・参考書 参考書:
揖斐高『近世文学の境界 -個我と表現の変容』(岩波書店、2009年)
成績評価の基準・方法 評価方法:、レポート 25%、レビュークイズ1 25%、レビュークイズ2 50%
判定基準は以下のとおりである。
秀:90点以上、優:80点以上、良:70点以上、可:60点以上、不可:60点未満
履修上の注意事項など 授業中、携帯電話を使わないこと。
この科目の履修にあたって 特になし。
オフィスアワー ミルズ・ジョナサン・チャールズ
木 12:10~13:00 花岡コモンズ 授業の質問、英語の基礎、レポート作成支援、その他(フランス語の基礎、日本語の基礎)


第1回 近世期の「上方」と「江戸」

近世期について考えるきっかけとして、近世の「上方」と「江戸」、それぞれの文化的・社会的・経済的な特徴について検討する。

第2回 近世の人(1)町人の暮らし

身分社会のなかで、個人の将来はある程度、生まれた時点で定まっていた。しかし、当時の町人は一生懸命文化や学問に励んだ。非常に洗練された町人文化が生み出された背景として、町人文化の特徴について学ぶ。

第3回 近世の人(2):武家の暮らし

武士は近世社会の支配階級ではあったが、それでも大名レベルの裕福な武士と、下級武士との間の差が激しかった。戦争がない平和な時代に自己の「存在理由」をどう考えたかということも含め、武家の暮らしの特徴について学ぶ。

第4回 近世の人(3):将軍や大名について

徳川将軍は、事実上、国家の統治者であった。しかし、将軍の生活に焦点を合わせると、外国の統治者層の豪華な暮らしに比べて、将軍の日常は質素で、倹約的であった。このような点を踏まえ、将軍や大名の暮らしの特徴について学ぶ。

第5回 近世の人(4):女性について

近世では、儒教の影響が強くなり、女性の権利と自由が束縛され、個性を見せる機会も非常に限られていた。「武家の女性」、「町人の女性」、「遊女」等のいくつかの生き方のパターンに焦点を合わせ、現代の社会への影響についても検討する。

第6回 近世の人(5):子どもや寺小屋について

義務教育がなかった時代とはいえ、「寺子屋」という教育機関が普及して、多くの庶民の子どもは読み書きができるようになった。その実態について学ぶ。また、江戸の子どもの遊びや玩具についても検討する。

第7回 近世人の創造性(1):浮世絵と草双紙

フランスの印象派に大きな影響を及ぼした「浮世絵」、及び正月に刊行された「草双紙」(絵を主体とする読み物)の紹介を通して、近世人の創造性について学ぶ。

第8回 近世人の創造性(2):歌舞伎

歌舞伎は、単なる「劇」にとどまらず、老若男女を問わず皆の共通文化であり、現代のテレビのような存在であった。歌舞伎の人気俳優、有名な作品、興行等について学ぶ。

第9回 近世人の創造性(3):浄瑠璃(文楽)という劇の発達と完成

浄瑠璃(現代の文楽)は特に近世中期に盛んであり、歌舞伎よりも人気が高い時代(「浄瑠璃の黄金時代」)もあった。時代が下ると人形や三味線の技術も発達し、現代の文楽として観客を魅了し続ける。このような歴史を踏まえ、浄瑠璃の発達と完成について学ぶ。

第10回 近世人の創造性(4):浄瑠璃(文楽)のストーリ

浄瑠璃作品は、「心中物」を含む「世話物」もあるが、これより「時代物」というジャンルの作品が圧倒的に多い。有名な「場」の紹介により、浄瑠璃作品の豊かさ、奥深さを学ぶ。

第11回 近世人の創造性(5):蘭学と大坂の「適塾」

蘭学は、ヨーロッパの科学・技術の学問で、徳川吉宗がこれを奨励した。緒方洪庵が大坂に開いた「適塾」は代表的な蘭学塾で、福沢諭吉等、多くの明治時代の思想家や政治家がここで学んだ。優秀な人材を世に出した理由について検討する。

第12回 近世人のヒーロー(1):菅原道真

浄瑠璃の黄金時代の〈三大名作〉の一つ『菅原伝授手習鑑』に登場する菅原道真は、平安時代の政治家・文人・学者として名高いが、死後は「天神」として神格化した。「寺小屋」の神様として、庶民に親しまれた菅原道真の人物像について学ぶ。

第13回 近世人のヒーロー(2):源義経と静御前

〈三大名作〉の一つ『義経千本桜』に登場する源義経は、日本の代表的なフォーク・ヒーローで、その伝説は『義経記』に記される。恋人の静御前も、能や浄瑠璃によく登場する白拍子である。義経に関する多くの浮世絵、草双紙、演劇作品等を通して、源義経と静御前の人物像について学ぶ。

第14回 近世人のヒーロー(3):大石内蔵助と赤穂浪士

元禄期に起こった「赤穂浪士事件」は、ようやく平和になった徳川時代の日本の人に大きな衝撃を与え、当時の知識人は賛否両論であった。事件を描いた浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』等を通して、大石内蔵助と赤穂浪士の人物像について学ぶ。

第15回 総括

授業全体の総括を行う。