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    授業内容詳細

 コミュニケーション論
   Communication Theory
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門基礎科目
担当者 宋 南先(教授)
グレード G1
テーマ コミュニケーションの仕組みと生態をつかむ
キーワード 伝達,スキーマ,説得,言語能力,メタファー,デマ,談話分析,メディア,都市伝説,認知
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要  この授業では、自己が他者を理解し、他者に自己を理解させようとする行為としてのコミュニケーションが持つ仕組とその諸相について学修する。コミュニケーションという行為が目指す理解とは、自己や他者に対する「あるがまま」の理解ではなく、意図された特定の理解である。意図された理解は、コミュニケーション参与者間の関係のあり方によって多様な特徴を示す。
 この授業は、意図された伝達行為が持つ諸特徴を理解を目的とする。また、より適切なコミュニケーション参与者になるための素養を高めることもその目的とする。就業力育成の観点から論理的思考力や幅広い視野を育みます。

履修条件 -
科目の位置づけ(DP・CPとの関連)  コミュニケーションの仕組み、機能、形態についての基本的な知識と修得し、グローバル化、情報化時代に対応可能なコミュニケーション力を養うための専門基礎科目である。この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。1. グローバル化する現代社会の諸問題を理解し、理論と知識をもってその解決に向けて自ら考え、取り組む姿勢を身につけている。

学修の到達目標  グローバル化と情報化が同時に進む現代社会においては、コミュニケーションの形態も急速に多様化していきます。このトレンドに対応するために以下の素養を培います。

 1.ヒトのコミュニケーションの基本的な仕組みを理解する。
 2.コミュニケーションの生物学的、認知的基盤を理解する。
 3.個対個、個対集団、集団間、個対不特定多数、不特定多数間、といった多様なコミュニケーション形態の特徴を把握する。
 4.言語、身体表現、映像、記号等のコミュニケーション手段についての理解を得る。
 5.説得、情報のゆがみ、デマ、都市伝説等の考察を通して、実践的対応力を身につける。
授業の方法  スライドを使って講義を進めます。授業中提示されたスライドや資料は、LMS(Learning Management System)上で公開します。授業ごとに、授業の概要と、意見をコメントシートに書いてもらい、次回の授業の冒頭で内容を紹介し、教員がコメントを述べます。
 授業は基本的に日本語で進めますが、英語を介した学びを促すため、基本的な概念や考え方については日本語と英語で逐次解説します。
授業外の学修(予習・復習等) 授業の概要、資料はウェブ上に公開しますので、あらかじめ目を通したうえで授業に参加していることを前提とします。
テキスト・参考書 参考書:
辻大介、是永論、関谷直也『コミュニケーション論をつかむ』(有斐閣、2012年) 
成績評価の基準・方法 評価方法及び判定基準

評価方法:期末テスト60%、コメントシート20%、小テスト20%。

判定基準は以下のとおりである。
秀:90点以上、優:80点以上、良:70点以上、可:60点以上、不可:60点未満
履修上の注意事項など 授業の目的及び概要、授業の方法、授業外の学修などをよく読んでおいてください。
この科目の履修にあたって 授業の目的及び概要、授業の方法、授業外の学修などをよく読んでおいてください。
オフィスアワー 木 12:10~13:00 国際部(E号館1階) 授業の質問、国語の基礎(文章表現)、英語の基礎


第1回 コミュニケーションとは何か

情報伝達、意図の理解、関係形成・維持という三つの観点からコミュニケーションを定義します。

第2回 コミュニケーションと言語の獲得

言語能力の生得性、言語使用の生物学的基盤を概説し、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションとの違いを探ります。

第3回 言語コミュニケーションと思考

言語相対性仮説と言語普遍論を紹介し、言語とヒトの思考の関係について考えます。

第4回 コミュニケーションの身体性

言語コミュニケーションがヒトの身体を中心とする空間概念の隠喩的拡張によって支えられていることを論じて、コミュニケーションの認知的基盤について考察します。

第5回 コミュニケーションのダイナミズム

発話行為や言外の意味について概説し、情報がいかに語や文を超えたレベルで構造化されるのかを論じます。

第6回 動物のコミュニケーションとヒトのコミュニケーション

刺激と反応、分節性という視点から、動物間の伝達とヒトのコミュニケーションの違いについて考えます。

第7回 ノンバーバル・コミュニケーションについて

ヒトの表情やジェスチャーがコミュニケーションにいかに使われるのかを概観し、非言語コミュニケーションの普遍性と文化差について論じます。

第8回 談話理解のメカニズム

具体的な談話やテクストを分析し、談話の理解がどのような原則とルールによって成り立つのかを考察します。

第9回 広告のコミュニケーション

広告のサンプルを読み解きながら、広告が持つ情報伝達機能と説得的伝達機能について考えます。

第10回 社会関係とコミュニケーション

社会的な上下関係、ジェンダー、ポライトネスの視点からコミュニケーションがいかに感情の共有や連帯、あるいは疎外の確認というような交話的機能を担っているのかを概観します。

第11回 うわさを分析する

流言、都市伝説、ゴシップ、デマ等が流布・普及するプロセスを分析し、情報が歪められていくパターンを理解します。

第12回 メディアの影響力について考える

国家的暴力や戦争、人々の消費行動、選挙行動等にメディアが果たしてきた歴史を概観し、その影響力について考えます。

第13回 説得するという行為

巧みに構造化されたコミュニケーション、説得的コミュニケーションの流れを考察します。また、それが言語トラップにいかに利用されているかも論じます。

第14回 異文化コミュニケーションについて

地球上のほとんどの文化に存在する共通項(エティック)と、ある特定の文化にのみ存在する特有の性質(イーミック)という区別を応用し、異文化間のコミュニケーションの在り方を考えます。

第15回 総括

授業全体の総括を行います。