トップページ | シラバス |  
 
    授業内容詳細

 国際社会と法
   International Society and Law
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門基礎科目
担当者 菅原 絵美(准教授)
グレード G1
テーマ 国際社会の多様性とルールの普遍性から「気づき」を得る
キーワード 国際法,難民・移住労働者,越境的な感染症対策,国境を越える犯罪行為と国際犯罪,安全保障
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 グローバル化する社会で起こる諸現象を法(ルール)の観点から考察する基礎的な知識を学ぶ授業である。この授業では、国際社会のなかで国内法及び国際法がどのように機能しているのかを学ぶ。第1に法学の基礎知識(法の機能や種類、優劣関係等)を、第2に国内法(日本法を中心に扱う)及び国際法の基礎知識(条約の成立過程、裁判制度等)を、第3に国内法秩序と国際法秩序の相互関係を学修する。これら基礎知識を土台に、グローバルな課題(国籍、犯罪人の引渡し、テロ対策、エボラ出血熱、金融危機等)を取り上げ、国内法と国際法のダイナミックな相互作用について検討を深める。将来のキャリアとして国際社会で活躍するために必要不可欠な「気づき」を得る力を養成することを目指す。
履修条件 特に履修条件は課さないが、国際社会で起こる様々な出来事に関心を持っていること、新聞等のなにかしらの情報媒体を日々確認していることなど、国際社会への興味を持っていることが必要である。また授業ではリフレクションペーパーを活用してディスカッションなどを行うため、積極的な参加が条件となる。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。1. グローバル化する現代社会の諸問題を理解し、理論と知識をもってその解決に向けて自ら考え、取り組む姿勢を身につけている。
学修の到達目標 この授業では以下の3点を到達目標とする。
〇国際社会での様々なニュースや出来事を取り上げ、国際社会とは何か、また国際社会のなかで法がどのような役割・機能をはたしているのか(またははたしていないのか)、国内法と国際法がどのように関わっているのかについての興味関心が高まる。
〇「グローバル社会」となりつつある現状において、個人が国内社会および国際社会で何ができるかなど、世界との関わり方についての「気づき」を得る。
〇加えて、授業で取り上げる題材(性(男女・性的マイノリティ)、エスニシティ・人種(アイヌ民族や沖縄コミュニティ)、世代・年齢(1945年前後の国際法)など)を通じて、国際社会における自身・他者の相違点・共通点への「気づき」を得る。
授業の方法 授業では、最近の事例・判例を盛り込んだレジュメ等の資料を配付し、必要に応じて、事例の現状を確認できるような映像教材を活用し、履修生の理解を確認しながら進める。
毎回の授業では授業内容に関する問いを課し、授業終了時にリフレクションペーパーを提出してもらう。リフレクションペーパーは次回授業時の振り返りに活用し、授業の双方向性を確保する。
授業外の学修(予習・復習等) 事前学修として、国際的な情報や事件に関する新聞やニュースに接し、国際社会に対する関心を高めておいていただきたい。予習としては、授業のなかで次回取り上げる事例や問いを提示するので、文献等でリサーチを行う。復習については毎回の授業レジュメの見直し、疑問点の洗い出しなど、各自復習に努めてほしい。
テキスト・参考書 教科書:指定しない。
参考書:
宍戸常寿編『18歳から考える人権』(法律文化社、2014年)
徳川信治・西村智朗『テキストブック 法と国際社会』(法律文化社、2012年)
成績評価の基準・方法 評価方法:期末テスト50%、リフレクションペーパー30%、課題レポート20%
履修上の注意事項など 繰り返しになるが、国際社会で起こる様々な出来事に関心を持っていること、新聞等のなにかしらの情報媒体を日々確認していることなど、国際社会への興味を持っていることが必要である。また授業ではリフレクションペーパーを活用してディスカッションなどを行うため、積極的な参加が条件となる。授業内でのディスカッションを有意義なものにするためにも、事前に提示される「課題」を予習し十分な準備をしておくことが望まれる。
この科目の履修にあたって 国際社会は歴史、文化、制度などが非常に多様である約200を超える国・地域によって構成されている(ちなみに日本にとっては196の国家が地球上には存在している)。一方で、この国際社会を規律するのは普遍的な法(ルール)である。普遍的なルールと多様な国・地域との間で生じるダイナミックな動きに、今後の専門学修および海外体験・留学につながっていく「気づき」を得てほしい。
オフィスアワー 月 16:20~17:50 国際部(E号館1階) 授業の質問、大学院進学
火 12:10~13:00 相談ラウンジ(八尾4階) 


第1回 イントロダクション

授業の目的、授業の進め方、成績評価の方法など、授業の概要を説明します。

第2回 法とは何か①

私たちの生活(社会背景)と関わる様々な法について、日本および諸外国の事例を取り上げ、共通点・相違点を議論しながら、法とは何かについて考えます。

第3回 法とは何か②

私たちの生活における法の役割について、日本および諸外国の事例を取り上げながら、考察します。

第4回 国内法の基礎知識

日本法を中心に諸外国と比較しながら、国内法の基礎知識について学びます。

第5回 国際社会とは何か

国際社会とは何か、国内社会と比較した場合の共通点や相違点、国際社会の共通利益(宇宙、南極、公海、海賊の取り締まりなど)に触れながら、国内社会との関係性について考えます。

第6回 国際法の基礎知識①

国際社会における法の役割・必要性や国際法(条約・慣習国際法)など、具体的な事例を示しながら、考察します。

第7回 国際法の基礎知識②

国際法の基本原則(武力行使禁止原則、内政不干渉原則、人権の尊重、経済の自由化など)について学びます。

第8回 国際法秩序と国内法秩序の相互関係①

国際法秩序と国内法秩序の相互関係について、日本の事例を取り上げながら考察します。

第9回 国際法秩序と国内法秩序の相互関係②

国際法秩序と国内法秩序の相互関係について、諸外国の事例を取り上げながら考察します。

第10回 事例の考察①国境を越えるヒトの移動と法

国際社会における人の越境移動(無国籍者、難民、移住労働者など)における法について考察します。

第11回 事例の考察②感染症対策と法

国際社会における感染症(エボラ出血熱、中東呼吸器症候群(MERS)など)対策における法について考察します。

第12回 事例の考察③越境的な犯罪行為と法

国境を越える犯罪行為(犯罪人引渡、越境組織犯罪、テロ対策など)に対する法について考察します。

第13回 事例の考察④世界貿易・金融と法

世界経済における貿易の自由化、金融の自由化(一方、恐慌や金融危機)における法について考察します。

第14回 事例の考察⑤安全保障と法(軍事同盟、AI兵器など)

国際社会における安全保障、人間の安全保障(軍事同盟、武器の規制など)における法について考察します。

第15回 まとめ

授業全体の総括を行います。