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    授業内容詳細

 日本史概論Ⅱ
   Introduction to Japanese History II
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門基礎科目
担当者 林 英一(助教)
グレード G1
テーマ 大日本帝国の歴史
キーワード 帝国主義,戦争犯罪,植民地主義,日清・日露戦争,残留日本兵,第一次世界大戦,日中戦争,歴史認識問題,アジア・太平洋戦争,大東亜共栄圏
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 この授業は、「日本史概論Ⅰ」に引き続き、幕末から現代に至るまでの日本の文化や社会の進展を、諸外国との関係の推移も含めて総合的に理解できる素材を提示し、日本の近現代史の理解を深めることを目的とする。具体的には、日本の近現代史における重要事件等を、国内外の様々な史料を示しながら、その後の日本へ与えた影響や国際関係の変化とともに履修生に考察させ、日本社会を貫く歴史の大きな流れと諸外国との関係とを俯瞰的に捉えつつ、現在の世界における日本の現状を把握できるようにする。就業力育成の観点から論理的思考力や幅広い視野を育みます。
履修条件 -
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 国際学部の専門教育科目・専門基礎科目の一つで、グローバル化する世界の諸問題を理解し、主体的に向き合う姿勢や国際コミュニケーションに必要なツールとスキルを活用する能力を修得することに役立ちます。この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。1. グローバル化する現代社会の諸問題を理解し、理論と知識をもってその解決に向けて自ら考え、取り組む姿勢を身につけている。
学修の到達目標 本授業の到達目標は、戦争についての歴史知識と教訓を得ることにあります。慰安婦問題ひとつをとってみても、過去に大日本帝国が起こした戦争をめぐる認識は、現在の国際関係を大きく規定しています。また、2001年の9・11テロ以後、世界は新たな「戦争」と向き合っています。こうしたなかで、大日本帝国と欧米・アジア諸国が経験した緒戦争について正確な知識をもち、自らの考えをもつことが、国際学部生にはとくに求められています。近現代史の学修の難しいところは、前近代史に比べ情報量が多くなり、暗記一辺倒のやり方が通用しにくいことです。本授業では諸情報を整理した上で、なるべく本質的な事柄に絞り、履修者の理解を深めることで、国際人として通用する人材の育成を目指します。予習復習を怠らなければ、国家資格の通訳案内士試験の筆記試験科目「日本歴史」が免除される、歴史能力検定2級(日本史)レベルをこえる知識を身につけられるでしょう。
授業の方法 テキストとレジュメに基づき日本語で講義します。毎回授業内小課題を出し、学生の理解度を確認しながら進めます。また留学生のために参考書として挙げた英文教材も利用します。この他、資料映像を流し、視覚的理解を促すことに努めます。課題については授業内で講評します。
授業外の学修(予習・復習等) テキスト・参考書や関連書は、講義では十分に触れられない箇所も含めてよく読んでください。その他、映画、ドラマ、漫画などで歴史への関心を高めることをお勧めします。
テキスト・参考書 授業で使用するため、下記のテキストと参考書を購入してください。
ジェームズ・M・バーダマン著、小川貴宏訳『シンプルな英語で話す日本史』2015年、ジャパンタイムズ
林英一『残留日本兵』2012年、中公新書
林英一『戦犯の孫』2014年、新潮新書
成績評価の基準・方法 授業内小課題(20%)、期末レポート(80%)で評価します。
履修上の注意事項など 授業の目的及び概要、授業の方法、授業外の学修などをよく読んでおいてください。
この科目の履修にあたって 国際学部「世界史概論」、担当者が開講する「日本史概論Ⅱ」、「日本近現代史」を聴講することで、相乗効果が期待できるでしょう。なお、担当者は歴検1級(日本史)を取得しています。
オフィスアワー 火 16:20~17:50 教務課(C号館1階) 授業の質問、メンタル支援


第1回 ガイダンス

日本史年表(近現代)をもとに時代区分の意味を理解する。

第2回 大日本帝国とは何か

基本的概念を整理した上で、大日本帝国の全体像を俯瞰する。

第3回 日清戦争

日清戦争を華夷秩序の概念を利用して理解する。

第4回 日露戦争

日露戦争を帝国主義戦争として理解する。

第5回 台湾・朝鮮の植民地化

日本の台湾・朝鮮支配の特徴を学ぶ。

第6回 第一次世界大戦と日本

第一次世界大戦を日本側の視点から捉え直し、南洋群島の統治の実態を知る。

第7回 日中対決

満州事変から日中全面戦争へといたる経緯を辿り、その原因を考察する。

第8回 アジア・太平洋戦争の開戦原因(1)外交

外交の観点から、開戦原因を考える。

第9回 アジア・太平洋戦争の開戦原因(2)陸軍

日本帝国陸軍の視点から、開戦原因を考える。

第10回 アジア・太平洋戦争の開戦原因(3)メディア

新聞、ラジオといったメディア側から、開戦原因に迫る。

第11回 アジア・太平洋戦争の開戦原因(4)構造

大日本帝国の統治構造に着目し、開戦原因を捉える。

第12回 アジア・太平洋戦争の敗戦要因

戦局の推移を辿り、勝敗の転換点を指摘する。

第13回 戦争犯罪

事例研究として戦犯を取り上げ、彼らの視点から戦後史を捉え直す。


第14回 残留日本兵

事例研究として残留日本兵を取り上げ、彼らの視点から日本とアジアの戦後史をつなぐ。

第15回 まとめ

これまでの講義を踏まえ、20世紀の日本とアジアの国際関係を整理し、21世紀の世界を展望する。