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    授業内容詳細

 日本史概論Ⅰ
   Introduction to Japanese History I
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門基礎科目
担当者 林 英一(助教)
グレード G1
テーマ 「グローバル人材」を探す歴史の旅 
キーワード 歴史の再帰性,山田長政,グローバル人材,勘合・朱印船貿易,漂流民,鎖国・開国,遣唐使,お雇い外国人,海賊,南洋日本町
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 この授業では、江戸時代までの日本の前近代史に関する総合的な理解を深めることを目的とする。具体的には、日本の前近代史に関する歴史の流れを把握できるようにしつつ、歴史上の重大事件等を扱い、海外から見た当時の日本の状況なども踏まえて考察させることで、日本の歴史や文化の進展を総合的に理解できるようにする。さらに、授業においては、国内外の様々な史料等を参照しながら歴史の一貫した流れを深く理解させるほか、「日本史概論Ⅱ」とあわせて履修することで、日本の歴史に関して広く正確な理解ができるようにする。就業力育成の観点から論理的思考力や幅広い視野を育みます。
履修条件 -
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 国際学部の専門教育科目・専門基礎科目の一つで、グローバル化する世界の諸問題を理解し、主体的に向き合う姿勢や国際コミュニケーションに必要なツールとスキルを活用する能力を修得することに役立ちます。この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。1. グローバル化する現代社会の諸問題を理解し、理論と知識をもってその解決に向けて自ら考え、取り組む姿勢を身につけている。
学修の到達目標 本授業の到達目標は、国際学部生の「グローバル人材」としてのキャリア意識を育成することにあります。そのために日本史のグローバルな側面に光をあて、歴史上の人物のなかに、今日の「グローバル人材」の元祖を見出します。具体的には、日本史を深く理解するには日本列島以外の地域との関係をよく知る必要があるとの考えから、通史のなかでも、とくに国際関係史に力点を置きます。その際、歴史能力検定2級(日本史)レベルの知識を確認します。同検定2級を取得することには、国家資格である通訳案内士試験の筆記試験科目「日本歴史」が免除されるというメリットがあります。一方で、歴史を楽しく学ぶには、人物に注目した方がよいとの思いから、通史の学修と並行して、関連する人物のライフヒストリーを事例研究として取り上げます。そのことによって、暗記中心の「高校日本史」から、考える「大学日本史」へと導き、歴史能力検定1級(日本史)レベルへの橋渡しを行います。以上の学修を通じて、「グローバル人材」の定義が多様で曖昧であることに気づき、過去の教訓を踏まえた上で、ひとりひとりが自分たちなりの「グローバル人材」像を描けるよう最終的に導きます。
授業の方法 テキストとPPTに基づき日本語で講義します。毎回授業内小課題を出し、学生の理解度を確認しながら進めます。また留学生のために、参考書として挙げた英文教材も利用します。この他、資料映像を流し、視覚的理解を促すことに努めます。課題については授業内で講評します。
授業外の学修(予習・復習等) テキスト・参考書や関連書は、講義では十分に触れられない箇所も含めてよく読んでください。その他、映画、ドラマ、漫画などで歴史への関心を高めることをお勧めします。
テキスト・参考書 授業で使用するため、下記のテキストを購入してください。
ジェームズ・M・バーダマン著、小川貴宏訳『シンプルな英語で話す日本史』2015年、ジャパンタイムズ
成績評価の基準・方法 授業内小課題(20%)、期末レポート(80%)で評価します。
履修上の注意事項など 授業の目的及び概要、授業の方法、授業外の学修などをよく読んでおいてください。
この科目の履修にあたって 国際学部開講の「世界史概論」、担当者開講の「日本史」を聴講することで、相乗効果が期待できるでしょう。なお、担当者は歴検1級(日本史)を取得しています。
オフィスアワー 火 16:20~17:50 教務課(C号館1階) 授業の質問、メンタル支援


第1回 ガイダンス

日本史年表(前近代)をもとに時代区分の意味を理解する。

第2回 歴史とは何か

歴史にも再帰性があることを知り、暗記主義からの脱却を図る。

第3回 「グローバル人材」とは何か

「グローバル人材」の定義の多様性を知り、問題意識を共有する。

第4回 古代日本の国際関係

華夷秩序からの離脱と自立という視点で、古代日本史を整理する。

第5回 遣唐使

古代日本の一大国家プロジェクト・遣唐使を通じて、当時の国際交流の様子を学ぶ。

第6回 室町の国際関係 

日本と明の勘合貿易から、当時の国際環境を把握する。

第7回 倭寇

倭寇を通じて、中世の社会史に触れる。

第8回 戦国の国際関係

鉄砲伝来、文禄・慶長の役、朱印船貿易から、当時の国際環境を把握する。

第9回 南洋日本町 

東南アジア各地に生まれた日本人町の盛衰を辿る。

第10回 山田長政

シャムの日本人町の頭で、武功を立てたとされる長政の虚像と実像を考察する。

第11回 江戸の国際関係 

「鎖国」政策下での国際交流の諸相を正確に理解する。

第12回 漂流民

大黒屋光太夫に代表される漂流民の異文化体験に触れる。

第13回 幕末の国際関係

開国をめぐる幕府、西欧列強、維新勢力の動きを把握する。

第14回 お雇い外国人

近代日本の国家建設に貢献した外国人の目線から、幕末と明治を捉え直す。

第15回 まとめ

これまでの講義を踏まえ、「グローバル人材」の元祖は誰かを、各人なりに考える。