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    授業内容詳細

 異文化理解
   Inter-Cultural Understanding
授業科目区分
国際学部専門教育科目・専門基礎科目
担当者 ミルズ・ジョナサン・チャールズ(助教),本多 善(准教授),ルベ・エマニュエル(教授)
グレード G1
テーマ 文化的背景の異なる国や地域、人々の価値観や習慣の違いを理解する
キーワード 異文化理解,ヨーロッパ文化,移民文化,国際理解,グローバリゼーション
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2
授業の目的及び概要 この授業では、グローバル化の進む現代社会において、文化的背景の異なる国や地域、人々の価値観や習慣の違いを理解することが重要となっていることを踏まえ、様々な具体例を挙げながら、就業する上で必要となる国際理解力を身につけるうえで基礎となる考え方を涵養する。それにより、自国文化との違いを認識しながら異なる文化を受容して、他者の視点で物事をみる力も身につける。就業力育成の観点から論理的思考力や幅広い視野を育みます。

(オムニバス方式/全15回)

(ルべ・エマニュエル/5回)
フランスやドイツ等の文化を中心に扱い、様々な具体的事例を用いて学修することで、ヨーロッパ諸国の文化や習慣等への理解を深める。

(ミルズ・ジョナサン・チャールズ/5回)
イギリスの文化と日本の近代文化を主たる対象とし、様々な具体的事例を用いて学修することで、イギリスと日本の文化や習慣等への理解を深める。

(本多善/5回)
アメリカの文化とアジア系移民の文化を主たる対象とし、様々な具体的事例を用いて学修することで、アメリカの多民族社会とアジア系移民の文化や習慣等への理解を深める。
履修条件
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。1. グローバル化する現代社会の諸問題を理解し、理論と知識をもってその解決に向けて自ら考え、取り組む姿勢を身につけている。
学修の到達目標 この授業では、グローバル化の進む現代社会において、文化的背景の異なる国や地域、人々の価値観や習慣の違いを理解することが重要となっていることを踏まえ、様々な具体例を挙げながら、国際理解力を身につけるうえで基礎となる考え方を涵養します。それにより、自国文化との違いを認識しながら異なる文化を受容して、他者の視点で物事をみる力も身につけます。
授業の方法 授業は3人の教員によるオムニバス形式で、まず、異文化理解の考え方やあり方等、総論を学修し、双方向学修のセッションを含め、アジアおよび欧米の事例を分析し、他者の観点から世界を考察する智力を養います。授業では、ICTを活用し、PPT、電子黒板、映像(音声)資料を使用します。授業内で出された課題に対してコメントを付し、フィードバックします。
授業外の学修(予習・復習等) 参考書・デジタル教材を活用し、予習・復習を行ってください。
テキスト・参考書 教科書:指定しません。
参考書:
青木保『異文化理解』(岩波書店、2001年)
ピーター・メンツェル『地球家族―世界30ヶ国のふつうのくらし』(近藤 真理、杉山 良男 (翻訳) 、TOTO出版、1994年)
Fox, Kate, “Watching the English,” London: Hodder & Stoughton, 2014.
ジョン・マエダ『シンプリシティの法則』(鬼澤忍(訳)、東洋経済新報社、2008年)
成績評価の基準・方法 講師ごとに評価したうえで総合的に判断します。判定基準は、レポート提出または確認テスト70%・コメントシートの提出30%とします。
判定基準は以下のとおりです。
秀:90点以上、優:80点以上、良:70点以上、可:60点以上、不可:60点未満
履修上の注意事項など 授業内で出される課題、予習と復習をしてください。授業内で実施する発表、議論にも積極的に参加してください。
この科目の履修にあたって この授業では、異文化の諸概念を理解し、グローバル化の進む現代社会において、文化的背景の異なる国や地域、人々の価値観や習慣の違いを理解します。異文化について理解するためには、そのための事前事後学修が必要です。授業内で出された課題を学修し、授業内では、異文化理解に関する議論に積極的に関わってください。
オフィスアワー ミルズ・ジョナサン・チャールズ
木 12:10~13:00 花岡コモンズ 授業の質問、英語の基礎、レポート作成支援、その他(フランス語の基礎、日本語の基礎)

本多 善
木 12:10~13:00 国際部(E号館1階) 授業の質問、国語の基礎(文章表現)、英語の基礎、レポート作成支援、大学院進学(社会科学・国際系)

ルベ・エマニュエル
金 12:10~13:00 花岡コモンズ 授業の質問、その他(Web、インターネット、デジタルメディアなど)



第1回 エスニシティと人種(担当:本多)

アメリカの文化を理解する上で、エスニシティと人種という概念は重要である。前者は、社会的背景や社会環境を前提とした概念であり、後者は生物学的な前提とした概念である。アメリカ社会において、エスニシティは移民のコミュニティと深く結びついている。第一回目の授業では、エスニシティと人種の定義を理解し、第二回目以降に紹介するアジア系移民の文化や様々な具体的事例のイントロダクションとする。

第2回 アメリカのエスニシティ(担当:本多)

アメリカの文化を理解するうえで、アジア系、ヨーロッパ系移民、ヒスパニック系移民のエスニシティとそのコミュニティは重要な要素となる。アメリカのエスニック・コミュニティについて紹介し、それぞれの社会で形成される独自性、協働性について、議論を踏まえながら授業を進める。

第3回 アジア系移民の文化(担当:本多)

アメリカのアジア系コミュニティは、ジャパンタウン、コリアンタウン、チャイナタウンに代表されるように、各々強い結束力を持って、維持されてきた。サンフランシスコのアジア系コミュニティの文化を紹介しながら、アメリカの多文化性について議論する。

第4回 文化の政治性(担当:本多)

マイノリティという概念は広く理解されているが、ここでは具体的事例から、マイノリティが生産されてきたのかについて、アメリカにおけるアジア系移民の歴史から理解する。20世紀初頭からアメリカに移住した日系移民、さらにそれ以前に移住した中国系移民に対する差別や排除を考察し、マイノリティの文化が均質的なものではなく、常に同化され、アメリカの自国民中心的な文化から排除されてきたのかを理解する。

第5回 文化の政治性②(担当:本多)

授業のまとめとして、4回の授業の中から1つ課題を出して800字のエッセイを書いてもらう。授業内容の理解度、自分なりの考えが示されたかを確認し、授業内で紹介したアメリカの社会とアジア系移民文化に関する総括をする。

第6回 イギリスと日本の文化・習慣 (1):概観(担当:ミルズ)

イギリスと日本を対象に、「文化」と「習慣」の分野から、衣食住、日常生活におけるコミュニケーション等の身近なトピックを幾つか取り上げます。両文化の類似点・相違点に注目し、比較を試みます。

第7回 イギリスと日本の文化・習慣(2):ユーモア(担当:ミルズ)

「ユーモア」には普遍性があるとはいえ、文化によってその実態・位置づけが大いに変わります。日本の場合、「真面目」な場面と「くだけた」場面と、二極化する傾向があります。一方、英国ではユーモアが幅広く社会の多くの場に浸透しています。いくつかの具体例を取り上げます。

第8回 イギリスと日本の文化・習慣(3):地方の見方(担当:ミルズ)

「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」(イギリスの正式名)は、四つの「国」からなっています。これらの国の文化・言葉の特徴を紹介し、日本の地方の例も取り上げ、イギリスと日本の「地方」の見方について考察します。

第9回 イギリスと日本の文化・習慣(4):風景と文化遺産 (担当:ミルズ)

歴史・自然・生活の接点である「風景」。人々の歴史観やアイデンティティに大きな影響を及ぼす「文化遺産」。イギリス人の日本人のこれらの概念の捉え方と、その実態について考えます。

第10回 イギリスと日本の文化・習慣(5):まとめ(担当:ミルズ)

「イギリスと日本の文化や習慣」の授業の内容をまとめ、レポートを作成します。

第11回 欧米における、社会を形成する概念(1):アーティスト・エンジニア(担当:ルベ)

欧米におけるアーティスト・エンジニアの概念について学修します。また、彼らが技術と芸術の融合によって創造する新しい情報文化について理解します。

第12回 欧米における、社会を形成する概念(2):シンプル化と流動性(担当:ルベ)

欧米における社会のシンプル化と流動性について学習します。20世紀のコンプレクシティ(複雑さ)を乗り越える原動力について理解します。

第13回 欧米における、社会を形成する概念(3):リサイクル文化(担当:ルベ)

リサイクル文化の思想について学修します。欧米と日本のリサイクルの考え方の比較を通じて、欧米と日本における文化、価値観の違いについて理解します。

第14回 欧米における、社会を形成する概念(4):バケーションの文化(担当:ルベ)

バケーション(有給休暇)の文化について学習します。仕事する時期と休憩する時期がはっきりと区別されている生活パターンの隙間から生まれて来る経済力と芸術文化について理解します。

第15回 欧米における、社会を形成する概念(5):総括(担当:ルベ)

欧米における、社会を形成する概念について総括し、レポートを作成します。