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    授業内容詳細

 公務員特別演習ⅠA
   Civil Service Career's Seminar ⅠA
授業科目区分
経済学部専門教育科目・アドバンスト演習
担当者 深瀬 澄(教授)
グレード
テーマ 論文&集団討論突破に必要な「政策論」のフレームワーク
キーワード 利害,セーフティネット,公共性,公平,ポジティブアクション,権利擁護,説明責任,アセスメント,住民参画,補助金
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2
単位数
2

授業の目的及び概要 公務員試験は、「知識重視型」から行政の担い手としての「資質重視型」へと移行しつつある。論述試験では「少子高齢化対策」や「観光政策」などの政策論が問われ、「警察官としての心得」のような出題は古典化しつつある。2次試験の形式も多様化し、論述に加え集団討論はもはや定番となり、社会問題の対応策についてプレゼンを課すところも出てきた。経済、法律、行政、時事問題の知識も重要なのだが、単なるもの知りでは高評価に結びつかない。そこで、本演習では、公務員論の論述、集団討論、プレゼン等で期待される役所的な公共性や公平性を配慮した思考法と表現法、さらに政策立案に必要なフレームワークを学び、これらに当てはめて、政策について論理的に議論を展開できるように訓練する。
履修条件 1年次の実績を基準とする選抜を実施する場合もある。
法学部開講科目にも同一名称の科目があるが、双方の科目を履修することはできません。

★面接試験を課し、志望動機等について尋ねる。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 経済学部における行政職志望学生を対象とする特別演習として位置づけられ、学修により培われる力は、経済学科と経営学科に共通する学位授与方針(DP)の4.「他の人々と協働し社会の一員として活躍できる能力」に該当する。

行政職としての資質を無理なく習得させるために、下記のとおり一貫したカリキュラムを編成している。本演習は、その最初のステップとして盤石な基礎を築くことを期待する。

<2年次>
 公務員特別演習ⅠA:公共性に配慮した思考法と表現法、政策論のフレームワーク
 公務員特別演習ⅠB:フレームワークに当てはめた政策論の論理的展開

<3年次>
 公務員特別演習ⅡA(鎌倉先生)
 公務員特別演習ⅡB(鎌倉先生)
学修の到達目標 論作文の論述、プレゼン、集団討論(グループワーク)を通して、公共性に配慮し思考し表現するとともに、政策論のフレームワークに基づき、現状の課題や問題解決について、具体的な展開ができること。
授業の方法 1.志望する行政機関の絞り込みと試験対策について、履修生全員と面接をする。
 意見を集約した上で、採用試験に関する情報を提供してフィードバックを行い、個別の試験対策に対する支援を行う。

2.論作文に対する答案作成のスキルを実践的に訓練するために答練を実施しする。
 答案について匿名化して公開添削を行うことにより、到達度をフィード・バックし弱点の克服を図る。

3.面接試験および論述試験における「政策論展開のためのフレームワーク」について、輪読形式で学んでいき、全員に2回ずつ報告をしてもらう。
   →プレゼンのスキル向上に向けてのコメントをしてフィードバックするとともに、テーマに関する補足説明をし、必要に応じてレポート課題を出す。

4.政策論に関する集団討論(グループワークによるアクティブラーニング)を行い、輪読で学んだ政策論のフレームワークに沿った討論の展開を実践する。
  →輪読学修の到達度、討論における個人の貢献度や参加態度についてコメントをすることでフィードバックする。

授業外の学修(予習・復習等) テキスト輪読において、全員が下読みをしてきていることを前提とする。
政策論において、特に重要な用語や事例については調べ、まとめておくこと。

学生研究発表大会に向け、グループワークによる政策研究を報告してもらう。
2016年度は、いきいき八尾環境フェスティバルにおいて、環境政策に関連するポスター報告を行った。
テキスト・参考書 高瀬淳一『公務員試験 論文・面接で問われる行政政策のポイント』実務教育出版
成績評価の基準・方法 1.論作文答練       20
2.テキスト輪読(プレゼン)20
3.集団討論(実技試験)  20
4.授業における貢献度(各回、1~3点で評価)40
ただし、傾聴1点、理解度1点、発言1点 
履修上の注意事項など 公務員志望者の特別演習だが、教養や専門の択一試験対策はしません。したがって、成績評価において、集団討論やプレゼン等の実技試験のウエィトが高いことに注意してください。

与えてもらうのではなく、自ら勝ち取ろうという意識をもっている人を期待します。
この科目の履修にあたって これまでの行政職の合格者をみていると、個人戦で挑むのではなく、学習グループを形成して励まし会いながら頑張ってきた年に多くの合格者出てているようです。仲間を作ることも重要です。
オフィスアワー 水 10:40~12:10 相談ラウンジ(八尾4階) 授業の質問、レポート作成支援


第1回 ★選抜試験

★試験課題「公務員として取組みたいと考えていること」自己PR
評価ポイント、①具体性、②方法論、③実現可能性。④傾聴力

第2回 学科試験の攻略法

1.SPI
2.知能分野
3.一般教養
4.専門試験

第3回 行政系公務員試験の全体像

1.国家公務員と地方公務員
2.地方上級職員と市役所職員
3.採用試験の実施日程
4.受験偏差値

第4回 論作文試験の攻略法1

1.論作文試験で、何をみられるのか。
2.論作文試験には4段階のレベルあり。
3.無視できない「公務員法」の地雷。

第5回 論作文試験の攻略法2

答案の書き方の復習、
採点のポイント

第6回 800字課題論作文の答練1

課題 
「公務員として、将来、具体的に取り組みたいと考えていることについて」(800字、70分) レベル2

第7回 800字課題論作文の答練2

全体講評、答案例の紹介および公開添削

第8回 論作文よりも手強いエントリーシート1

民間企業のエントリーシート
東大阪市役所、堺市役所の事例

第9回 論作文よりも手強いエントリーシート2

学生によるプレゼン
講評、コメント

第10回 政策論のフレームワーク①(輪読)

1.対策:政策論は感想文や体験文ではない
2.現実:現実認識の広さが必要
3.具体:実施体制・財源・手続きの具体化が必要
4.意向:議論に他者への配慮が必要
5.行政サービス:「笑顔でサービス」は勘違い
6.要因:直接要因と間接要因を区別せよ

第11回 政策論のフレームワーク②(輪読)

7.面:客観的かつ多面的な視点が必要
8.等:例外に対する配慮が必要
9.コスト:コスト意識が必要
10.無駄:サービスの充実と無駄使いへの警戒のバランス
11.段階:短期と長期の視野をもつ
12.連携:行政の限界を知ること。

第12回 政策論のフレームワーク③

グループワーク

第13回 政策論のフレームワーク④(輪読)

13.公共政策:①分配、②規制、③再分配、④構成、4類型の使い分け
14.対象:年齢、所得、品目、期間の設定が必要
15.ニーズ:大義とニーズの違い、プライオリティの意識
16.調査:官公庁統計の知識、世論調査とアンケート調査の使い分け
17.利害:圧力団体や「害」を被る団体に対する政策的配慮
18.トレードオフ:構造の把握と両方の政策への言及が重要

第14回 政策論のフレームワーク⑤(輪読)

19.公共性:必ずしも行政に限定されない
20.公平:平等とは違う、2つの観点で論じよ
21.小さな政府
22.民主
23.権利擁護
24.安全・安心

第15回 政策論のフレームワーク⑥(実践)

グループワーク(実技試験)
授業の総括
夏休みの行政研究課題