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    授業内容詳細

 経済史演習A
   Economic History Seminar A
授業科目区分
経済学部専門教育科目・アドバンスト演習
担当者 大島 真理夫(教授)
グレード
テーマ 経済史学諸分野の重要論点(1)
キーワード 経済発展段階説,唯物史観,経済成長の諸段階,近代世界システム,産業革命,市民革命,後発性の利益,帝国主義,世界大恐慌,資本主義の黄金時代
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 経済史関係の科目の履修者や、大学院進学を予定する学生に対し、経済史学の基礎的な重要概念を、整理して理解させることを目的とする。具体的には、経済史の理論、西洋経済史、アジア経済史、日本経済史など、幅広い各分野の重要な概念を、1回読み切りという形で、検討していく。「経済史演習A」では、主に経済史の理論および西洋経済史の重要概念を取り上げる。授業のレベルは、初歩レベルではないが、けっして高度というわけではない。
日々に変化する世界と日本の経済現象を正しく理解するためには、経済の歴史的な理解をもっていることが不可欠である。経済史学は、経済史の理論、世界や各地域の経済史について、多くの研究が蓄積されている。それらの蓄積のコアとなるべき重要な概念について、整理して理解しておくことは、現代の経済社会の激しい変化に対し、歴史的な見通しを提供するであろう。また、経済学部の各授業科目に学修にとっても、大きく貢献するであろう 。
履修条件 特にありません。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この演習は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。

2.経済学を中心とする幅広い専門知識を身に付けている。

 また、この演習は、「アドバンスト・エコノミクス・プログラム」のアドバンスト演習の1つです 。
学修の到達目標 検討する重要概念について、基本的な理解を獲得することが目標である。また、経済史は、過去の経済について研究する分野であるが、重要な諸概念に関する理解は不変ではなく、時代の変化とともに、位置づけや焦点の当て方が変わっていくことも理解させる。過去の研究のなかには、すでに時代遅れとなったものも少なくない。履修者は、この授業を通じて、経済史という分野の「研究蓄積の森」に入っていくための「ガイドマップ」を獲得することになるであろう。
授業の方法 毎回、各概念について、経済学辞典、百科事典、ネットなどから、A4版で2~3ページ程度の解説をコピーし、当該のゼミの前の週に配布し、学生はそれを読んだ上で、ゼミに参加する。ゼミでは、各回の担当者が、テキストの内容紹介や論点提出を行う。参加者は、教員の補足説明を聞き、テキストに関する疑問や意見を出し合い、取り上げている重要概念の理解を深める。事前の資料配付や補助教材の提供は、イッツクラスを活用する。必要に応じて、プロジェクターで資料・写真などを映写する。
課題に対するフィードバックについて
 発言に対してはその都度コメントを返し、提出物やレポートについても、重要な論点を提出したものは紹介する。
授業外の学修(予習・復習等) 報告担当者は、担当部分を紹介するために、A4版1枚の資料を作成する。報告担当以外の学生は、テキストをよく読み、理解しにくい点や、疑問点などをメモし、授業での発言の準備をしておく。インターネットでの情報検索を利用して、各回で取り上げられるテーマについて、関連の情報をキャッチし、自分の発言に生かすことが推奨される。
テキスト・参考書 毎回、事前に配布されるA4版数枚の資料が、テキストである。参考書・文献は、各回のゼミで指示される。
成績評価の基準・方法 毎回の提出物(40%)、期末レポート(60%)
履修上の注意事項など 経済、政治、社会など、社会科学と呼ばれる分野は、教室で授業を受けたり、自分で本を読んだりして勉強することも重要だが、毎日の暮らしの中で、現実に起こっていることを経験し、知ることも、非常に大事な勉強である。日常生活が、自然科学の実験室の中にいるようなものである。しかし、好奇心や興味を持たなければ、せっかくの貴重な「実験」も、その意味を理解できずに過ぎ去ってしまうであろう。ぜひ、日本や世界で起こっている問題に、「どうしてそうなるのか」という好奇心をもってほしい。
この科目の履修にあたって 英国の国民投票でのEU離脱決定や、アメリカでのトランプ大統領選出は、長い間、世界を「先進国」としてリードしてきた「西洋」が、自分たちも世界の中の「1つのローカル」な存在であることを宣言しているのかもしれない。とすれば、我々は世界史の大きな転換点に立っていることになる。時代の変化を注意深く見るためには、過去からの見通しが必要となるであろう。歴史の出番である。
オフィスアワー


第1回 オープニング

演習の概要説明と参加者の自己紹介

第2回 第1部「国家以前」(1)

第1章「政治の必要性」、第2章「自然状態」

第3回 第1部「国家以前」(2)

第3章「家族・群れから部族へ」、第4章「部族社会における所有権」、第5章「リヴァイアサンの出現」

第4回 第2部「国家建設」(1)

第6章「中国の部族主義」、第7章「戦争と中国における国家の台頭」

第5回 第2部「国家建設」(2)

第8章「偉大な漢システム」、第9章「政治制度の崩壊と家産制の復活」

第6回 第2部「国家建設」(3)

第10章「インドの経験した回り道」、第11章「ヴァルナとジャーティ」

第7回 第2部「国家建設」(4)

第12章「インドの政体の弱さ」、第13章「イスラム教徒の部族主義からの脱却」

第8回 第2部「国家建設」(5)

第14章「イスラム教を守ったマムルーク」、第15章「オスマン帝国の機能と衰退」、第16章「家族関係の弱化を招いたキリスト教」

第9回 第3部「法の支配」(1)

第17章「法の支配の起源」、第18章「教会が国家になる」

第10回 第3部「法の支配」(2)

第19章「国家が教会になる」、第20章「東洋の専制国家」、第21章「定住する盗賊」

第11回 第4部「政府の説明責任」(1)

第22章「政治における責任説明の誕生」、第23章「私益追求」

第12回 第4部「政府の説明責任」(2)

第24章「海を渡った世襲主義」、第25章「エルベ川の東で」

第13回 第4部「政府の説明責任」(3)

第26章「完全な絶対主義を目指して」、第27章「課税と代表」、第28章「なぜ説明責任なのか?なぜ絶対主義なのか?」

第14回 第5部「政治制度の発展の理論を目指して」

第29章「政治秩序の発展と政治の衰退」、第30章「政治秩序の発展の過去と未来」

第15回 総復習

全体の論点確認