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    授業内容詳細

 演習ⅡA
   Seminar ⅡA
授業科目区分
経済学部(経済学科)専門教育科目・演習・卒業論文
担当者 藤田 峻(助教)
グレード
テーマ ゲーム理論で企業の戦略的行動を考える
キーワード 経済理論,ゲーム理論,産業組織論,インセンティブ,ナッシュ均衡,労働経済学,戦略的状況
開講年度
2018
開講時期
配当年次
3
単位数
2

授業の目的及び概要  企業は多くの経済主体と関係しています。たとえば従業員との労使関係や,ライバル企業との競争関係,顧客との取引関係など様々です。一般に企業はこうした関係の中で,自らの利潤を高めるように戦略的な意思決定を行っています。しかし企業の行動を詳細に説明しようとすると,なかなか答えられないこともあります。
 たとえば,新卒採用では業務と直接関係ない資格取得やボランティアの経験が評価される場合があるのはなぜでしょうか。成果報酬型の給与制度は従業員の努力を引き出すのでしょうか。企業がブランドイメージを高めることに力を注ぐのはなぜでしょうか。航空券は出発直前になるほど高額になるのに,東京スカイツリーの展望台入場券は当日券の方が安いのはなぜでしょうか。
 ゲーム理論はこのような疑問への答えを考えるために便利な道具です。本演習では卒業研究のためにゲーム理論を用いた戦略的思考を学び,これを活用する能力を養うことを目的とします。このため授業ではゲーム理論を学びつつ,どのような状況に理論を応用できるか考える練習を受講者のプレゼンテーションを中心に行います。本演習での学修を通じて卒業研究のための準備を整えるとともに,様々なアイデアを仲間と協働して創り出し,他者に分かりやすく伝える能力を養うことを目指します。
履修条件
科目の位置づけ(DPとの関連)  本科目は学位授与の方針(DP)の中で,特に下記の事項に関連します。
1. 経済活動の仕組みや市場の機能、経済政策の効果といった経済学の基本的な知識と論理的に思考する能力、および財政学、金融論、国際経済学などといった特定の専攻分野に関する専門知識を身につけている。
3. 他の人々と協働し、社会の一員として行動する能力と責任感を身につけている。
4. 経済学を中心とする大学での学びを通して、現代社会において、職業上及び社会生活上で直面する問題に主体的に対応できる能力と学習の方法を身につけている。
 また本科目の内容は特に総合政策コースに関連します。
学修の到達目標 1. ゲーム理論の基礎を学び,現実をゲーム理論のモデルで説明できるようになること
2. 自分の考えを整理して発信する能力を身につけること
3. 他者の意見を取り込み,自分の理解を更に高める能力を身につけること
授業の方法  各自の担当箇所を決めて,テキストの要約と自分の考えをまとめたプレゼンテーションを基本に進行します。プレゼンテーションの方法は板書やPowerPointなど,自由に選択できます。発表を受けて,発表者へのフィードバックとして内容について全員で議論します。さらに教員から授業中に取り組む課題やグループでの作業を提示する場合などもあります。
 最終的に,学修したゲーム理論の知識を用いて実際にひとつの業界・企業等を選択して,理論的な予想が現実に妥当しているか等を考察したレポートを提出します。
授業外の学修(予習・復習等)  発表資料の準備には思いのほか時間が必要です。担当部分が決まり次第,早めに資料作成を開始するようおすすめします。報告者以外も報告予定のテーマについて予習し,授業内で報告者に質問やコメントをできるように準備しておいてください。
テキスト・参考書 テキスト
1. 天谷研一(2011),『図解で学ぶゲーム理論入門』,日本能率協会マネジメントセンター。
 上記のテキストは授業で使用します。

参考書(テキストの内容を補完するために以下の書籍も役立ちます。)
1. 梶井厚志(2002),『戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する』,中公新書。
2. 渡辺隆裕(2008),『ゼミナール ゲーム理論入門』,日本経済新聞出版社。
成績評価の基準・方法 授業中の発表(プレゼンテーションと発表資料およびレポート)60%,
授業参加(質問やコメントなどによる授業への積極的な参加)40%
この科目の履修にあたって  ゲーム理論を学ぶと,意思決定の基準である直感や経験に対して,論理的な根拠を与えることができるようになります。さらに自分が置かれている状況を整理する能力を鍛えることもできるので,意思決定を助けるツールとして,ゲーム理論的な考え方は社会に出てからも役に立つでしょう。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 オリエンテーション

自己紹介,演習の進め方についての説明,発表順・発表箇所の割り当てなどを行います。
なお以下の計画は現時点での予定であり,受講者の理解度や議論の進行によって,内容や進度を変更する場合があります。

第2回 ゲーム理論の概要に関する報告と議論1

テキスト第1章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第3回 ゲーム理論の概要に関する報告と議論2

テキスト第1章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第4回 ゲーム理論の基礎に関する報告と議論1

テキスト第2章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第5回 ゲーム理論の基礎に関する報告と議論2

テキスト第2章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第6回 ゲーム理論の基礎に関する報告と議論3

テキスト第2章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第7回 ナッシュ均衡の応用に関する報告と議論1

テキスト第3章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第8回 ナッシュ均衡の応用に関する報告と議論2

テキスト第3章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第9回 ナッシュ均衡の応用に関する報告と議論3

テキスト第3章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第10回 展開形ゲームに関する報告と議論1

テキスト第4章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第11回 展開形ゲームに関する報告と議論2

テキスト第4章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第12回 展開形ゲームに関する報告と議論3

テキスト第4章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第13回 展開形ゲームに関する報告と議論4

テキスト第4章について,報告者のプレゼンテーションをもとに全員で内容について議論します。

第14回 レポートの準備

これまでの学習と議論から,どのようなレポートを作成するか方針を表明します。

第15回 総まとめ

各自これまでの学習の成果をまとめたレポートについて概要を報告します。
演習内容を振り返り,総まとめを行います。