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    授業内容詳細

 演習ⅡA
   Seminar ⅡA
授業科目区分
経済学部(経済学科)専門教育科目・演習・卒業論文
担当者 徳丸 義也(教授)
グレード
テーマ 近世日本経済史の研究
キーワード 江戸経済,金遣いと銀遣い,天下普請と参勤交代,江戸幕府の官僚機構,巨大都市江戸,鎖国と貿易,大名経済,開国,明治維新
開講年度
2017
開講時期
配当年次
3
単位数
2

授業の目的及び概要 日本の江戸時代経済史に関して、現代的な観点から、そのメカニズムに関する基本的な理解を深める。同時代の世界の経済史との関連や比較も行う。テキストに使用する、鈴木浩三『資本主義は江戸で生まれた』(日経ビジネス人文庫)は、一般向けに書かれた江戸時代経済史の本であり、論点が大胆に出されていて、わかりやすい。全体が14章に分かれているので、毎回、1章ずつ読み進んでいく。報告担当者が内容を紹介し、疑問点を述べる。担当教員が説明を行い、さらに報告者以外の学生の発言と教員のディスカッションを通じて、理解を深める。
 ただし、受講者の希望や研究大会への参加などの状況によっては、別の内容にする場合もあることを了解しておいて欲しい。
 テキストは、一般向けに書かれた本であり、とくに高度な知識は前提されてはいないが、歴史への幅広い好奇心は要求されている 。
 就業力育成の観点について
 江戸時代は近現代の日本経済の基礎を作った時代であり、こういう時代の経済について理解を深めることは、社会人となった時に、知識の幅の広さを印象づけることになるであろう。
履修条件 特にありません。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目で学ぶ内容は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。
「3.現代社会の経済問題を理解し、その解決の方法を考える力を身につけている。」
「4.他の人々と協働し、社会の一員として活躍できる能力を身につけている。」

また、この演習は、総合政策コースの学生を主な対象とした演習科目で、履修指定科目です 。
学修の到達目標 同じ担当者の演習ⅡBと並んで、日本経済史に関する基本的な理解をもってもらうことが目標。高校までの歴史の授業、テレビの時代劇や歴史番組などを通じて形成されている江戸時代像を、より豊富にしていってほしい。そして、さらに進んで、日本の経済や社会は、どのような歴史的経過によって現在のような姿になってきたのか、他の国々の場合とはどのように違うのか、それはなぜなのか、ということ問題を、江戸時代のあり方を通じて、考えてほしい。
授業の方法 毎回、担当者を決めて、テキストの内容紹介を行うが、担当以外の学生も、全員が必ず発言する機会を設ける。テキスト以外にも、担当教員の日本経済史の授業スライドや、ネット上の歴史資料などを紹介して、補足説明を行う。演習なので、教員による一方的な説明ではなく、各人の率直な発言によって、議論が展開し、テーマへの理解が深まることが期待されている。テキストは通常の書籍であるが、補足説明などで、インターネットを活用する。
課題に対するフィードバックについて
 発言に対してはその都度コメントを返し、提出物やレポートについても、重要な論点を提出したものは紹介する。
授業外の学修(予習・復習等) 報告担当者は、担当部分を紹介するために、A4版2枚程度の資料を作成する。報告担当以外の学生は、テキストをよく読み、理解しにくい点や、疑問点などをメモし、授業での発言の準備をしておく。インターネットでの情報検索も有効ではあるが、歴史分野は、従来の書籍タイプの情報源が充実している。テレビの歴史番組やDVDの歴史資料も有益である。各回で取り上げられるテーマについて、関連の情報をキャッチし、自分の発言に生かすことが推奨される。
テキスト・参考書 鈴木浩三『資本主義は江戸で生まれた』(日経ビジネス人文庫)。現在、新刊はないので、入手方法は別に連絡する。
成績評価の基準・方法 毎回の提出物(40%)、期末レポート(60%)
履修上の注意事項など 経済、政治、社会など、社会科学と呼ばれる分野は、教室で授業を受けたり、自分で本を読んだりして勉強することも重要だが、毎日の暮らしの中で、現実に起こっていることを経験し、知ることも、非常に大事な勉強である。日常生活が、自然科学の実験室の中にいるようなものである。しかし、好奇心や興味を持たなければ、せっかくの貴重な「実験」も、その意味を理解できずに過ぎ去ってしまうであろう。ぜひ、日本や世界で起こっている問題に、「どうしてそうなるのか」という好奇心をもってほしい。そして、本科目の場合には、その「どうして」の答えを、歴史の中に見つけてほしい。
この科目の履修にあたって 江戸時代の経済史というテーマは、興味をもつ人ともてない人が分かれてしまうかもしれない。出来るだけ履修者の希望を取り入れて、全員が興味をもって、「面白い」と感じることが出来るようなゼミにしたいと考えているので、率直に意見を出して欲しい。
オフィスアワー


第1回 オープニング

演習の概要説明と参加者の自己紹介

第2回 江戸時代の経済システム(1)

江戸経済の常識・非常識

第3回 江戸時代の経済システム(2)

お茶は銀で販売-金・銀・銭、三貨の世界

第4回 江戸時代の経済システム(3)

江戸のケインズ政策

第5回 江戸時代の経済システム(4)

貧乏同心は存在しない-幕府の行政機構

第6回 江戸時代の経済システム(5)

世界最大の都市「エド」

第7回 江戸経済の軌跡(1)

幕府を強化した鎖国政策-国内の体制固め

第8回 江戸経済の軌跡(2)

海運網の発達と抜け荷の横行

第9回 江戸経済の軌跡(3)

大名はなぜ没落したか

第10回 江戸経済の軌跡(4)

焼け石に水だった享保の改革

第11回 江戸経済の軌跡(5)

あらたな経済政策へ-田沼時代

第12回 江戸経済の軌跡(6)

幕藩体制の延命策-寛政の改革

第13回 江戸経済の軌跡(7)

保守派最後の巻き返し-文化文政から天保の改革へ

第14回 江戸経済の軌跡(8)

完成した官・業の関係

第15回 江戸経済の軌跡(9)

引き継がれた行政指導の伝統