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    授業内容詳細

 演習ⅡA
   Seminar ⅡA
授業科目区分
経済学部(経営学科)専門教育科目・演習・卒業論文
担当者 深瀬 澄(教授)
グレード
テーマ 購買行動の心理分析
キーワード ファン心理,ブームの発生,群れ行動,母娘(ははこ)消費,衝動買い,リピーター,口コミ効果,サブカルチャーマニア,ギャンブル依存,行動経済学
開講年度
2017
開講時期
配当年次
3
単位数
2

授業の目的及び概要 消費行動は、経済学、経営学、社会学、心理学、統計学、工学、医学など多方面から学際的に研究されている。経済学部の専門科目では、効用最大化に基づく最適消費理論(ミクロ)、国民所得に依存する消費関数(マクロ)など、数学を用いた合理的な消費行動の理論を中心に学習している。
これに対し本演習では、ファン心理、ブーム発生、群れ行動、ギャンブル依存、衝動買い、母娘(ははこ)消費、口コミの効果等、数学的には必ずしも合理的とは言えない行動に焦点を当て、「消費行動」を行動経済学や社会心理学の視点で捉えなおし、マーケティングの研究や実務に役立てる。さらに、演習ⅡBでは、母娘消費等、同伴者を伴う購買行動について、掘り下げて研究する。
マーケティングの専門知識を習得し、消費者の気持ちを推察しながら、的確な行動がとれる人材を養成する。

履修条件 フィールド調査にも対応できるよう、指導教員が担当する「ビジネス統計学Ⅰ」「ビジネス統計学Ⅱ」「マーケティング・リサーチ」も履修することが望ましい。、
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。
3.企業をはじめとする組織の経営問題を理解し、その解決の方法を考える力を身につけている。
4.他の人々と協働し、企業をはじめとする組織の一員として活躍できる能力を身につけている。

また、この演習は、マーケティングコースの学生を主な対象とした演習科目で、履修指定科目です。
学修の到達目標 消費行動を分析するための、心理学の素養を習得する。
授業の方法 授業は2部構成とし、前半はテキストの輪読、後半は実証分析のための統計手法を学ぶ。

春学期のテキスト輪読では、消費行動に関する心理学的な学説を学習するとともに、わかりやすく説明ができるよう、プレゼンのスキルを磨くことも目的としている。初会は教員より報告し、事前準備の舞台裏も披露する。輪読では学生に報告してもらい、報告者以外の学生にも発言を求める。
報告対し教員よりコメントし、補足説明して、フィードバックするとともに、必要に応じてレポート課題を出す。

授業の後半は、秋学期に学生研究発表大会で報告することを想定し、共分散構造分析、テキスト計量分析等の統計手法について学ぶ。秋学期以降の研究テーマ 決定後は、適宜、進捗状況を報告してもらい、コメントすることでフィードバックを行う。
授業外の学修(予習・復習等) テキストの輪読は、全員が下読みをしてきていることを前提とし、発言を求める。
原則として、学生研究発表大会で報告に備え、グループまたは個人でテーマを設定し
授業外でも準備を進めること。

希望者については、大手スーパーマーケットの総合研究所の戦略室と連携し、
売り場調査等のフィールドワークも実施する。
テキスト・参考書 <テキスト>
杉本徹雄『新・消費者理解のための心理学』福村出版

<参考書>
①豊田秀樹編『購買心理を読み解く統計学』実例で見る心理・購買データ解析28』東京図書
②松井豊編『ファンとブームの社会心理』
③管民郎「エクセルで学ぶ多変量解析入門」オーム社(2,800円+税)
④浦上昌則・脇田貴文『心理学・社会科学研究のための 調査系論文の読み方』東京書籍

成績評価の基準・方法 グループ報告(3人)×2回     40
受講態度・積極性(発言・質問等) 40
課題               10
ゼミ行事等貢献度         10
履修上の注意事項など 比較的に身近なテーマだが、目に見えない「心」を科学的に解明し、さらに研究成果を他の人に受け入れてもらうためには、KKD(勘と経験と度胸)に頼り憶測で結論を導くのではなく、論理的思考を必要とする。
この科目の履修にあたって 知的好奇心が旺盛で、ゼミの先輩とも親交を深められる人を求める。
オフィスアワー 水 10:40~12:10 相談ラウンジ(八尾4階) 授業の質問、レポート作成支援


第1回 ガイダンス

1.自己紹介
2.ゼミ委員選出

第2回 消費者行動とマーケティング

1.消費者行動とは
2.市場の変化とマーケティング
3.マーケティング戦略と消費者行動
4.マーケティング・ミックスと消費者行動

第3回 消費者行動への心理学的接近

1.消費者行動と心理学
2.消費者行動研究の目的
3.消費者行動のとらえ方
4.消費者行動研究の推移
5.消費者行動研究の方法

第4回 消費者の意思決定過程

1.消費者の意思決定と問題解決
2.消費者意思決定モデル
3.消費者意思決定の段階

第5回 消費者の意思決定過程に及ぼす現象

1.消費者の決定フレーミング
2.心理的財布と心的会計
3.消費者の選択ヒューリスティックスの状況依存性

第6回 記憶

1.記憶の構造と機能
2.記憶の情報処理
3.判断と記憶
4.忘却

第7回 消費者行動とにおける動機づけと感情

1.動機づけとは何か
2.動機づけの内容理論
3.消費者の動機を探る
4.感情の役割

第8回 消費者の態度形成と変容①

1.態度とは何か
2.他属性態度モデル

第9回 消費者の態度形成と変容②

3.態度と行動の関係
4.態度変容と説得

第10回 消費者の関与

1.関与概念の重要性と背景
2.関与概念の整理
3.関与と購買意思決定
4.関与の測定
5.関与と広告情報処理

第11回 消費者の個人特性

1.消費者行動に関する個人特性研究とその意義
2.パーソナリティ特性と消費者行動
3.ライフスタイルと消費者行動

第12回 状況要因と消費者行動

1.消費者行動における状況要因の重要性
2.店舗内消費者行動における状況要因
3.販売場面における対人的影響
4.家族の影響と消費者行動

第13回 情報の伝播と消費者行動

1.口コミと消費者行動
2.インターネットと消費者行動
3.情報の広がりと消費者行動

第14回 社会・文化的要因と消費者行動

1.消費者行動の社会・文化的差異
2.下位文化における消費者行動
3.グローバル・マーケティングと消費者行動

第15回 総括

夏休みの課題設定
研究テーマについて