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    授業内容詳細

 輸送論Ⅰ
   
授業科目区分
経済学部専門教育科目・商学
担当者 塩谷 茂明(教授)
グレード G3
テーマ 物流の中の輸送活動の方法、歴史、現状などの概要について考える
キーワード 輸送機関,運輸,鉄道,船舶,モーダルシフト,航空,貨物,複合一貫輸送,交通
開講年度
2017
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 誰もが利用している宅急便に代表されるように、容易に荷物を送り、受け取ることができます。また、スーパーや百貨店では、食料品、衣類、日用雑貨品などが国内外から輸送され、陳列されているので、自由に購入可能であり、豊かな生活ができます。このように、私たちの暮らしと物流は密接にかかわっています。この物流が、企業競争力を高めるための戦略上の武器として、最近注目されています。物流を構成する要素活動には、包装、荷役、保管、輸送、流通加工および情報などがあります。その中で原材料や商品を運ぶことを輸送といいます。ここでは、特に輸送を重点に考えます。主な輸送機関(モード)は鉄道、自動車(トラック)、海運、航空、パイプラインです。これらの輸送について種類、歴史、現状を把握するとともに、そのしくみ、役割を理解して、物流のメカニズムの基礎を学習します。
履修条件 輸送論ⅠとⅡは密接に関係した教科です。Ⅰでは、輸送の概論として、陸海空輸送の一般的な内容を学びます。Ⅱは輸送の中で、最も歴史が長く、輸送量のほとんどを占める海上輸送を取り扱っています。海上輸送は国内だけでなく国際輸送もあり、国際貿易や国際物流にも深く関係します。そのために、今後、海運に興味を持ち、これらの分野の知識を深めるうえでも、単に海上輸送にとどまらず、海運経済の分野も含めて学習しますので、輸送論ⅠとⅡを続けて学習することが望ましい。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は、経済学部経済学科の専門学部専門教育科目・商学の一つです。
 この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。
 輸送にかかわる経済・経営学を中心とする幅広い専門知識を身につける。
学修の到達目標 荷物や貨物の場所的移動である輸送についてのメカニズムの大勢が理解できます。
陸海空の輸送形態と動向が理解できます。
複合一貫輸送の輸送形態と動向が理解できます。
国際複合一貫輸送をめぐる条約および諸制度が理解できます。
単に、輸送のみにとどまらず、物流の全体像について理解できます。
授業の方法 授業は、配布資料に基づき進めていきます。紙媒体で説明できない図や動画などの場合は、PowerPointなどによるプレゼンで解説します。期末試験の結果について、講評します。資料の一部は、事前にインターネットなどで取得しておくことを指示します。
授業外の学修(予習・復習等) 以下の参考図書を、提示しますので、その都度積極的に参照してください。関連の図書をどれだけ読んだかによって、学習の理解度は深まり、興味もわいてきます。
毎回の授業内容を復習し、次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味などを理解しておいてください。
テキスト・参考書 参考書
澤喜四郎、『交通論おもしろゼミナール6 物流ビジネスと輸送技術』、成山堂書店
柴田悦子、他、『新時代の物流経済を考える』、成山堂書店
柴田悦子、『国際物流の経済学』、成山堂書店
高村忠也、『陸海空共同一貫輸送』、成山堂書店
大阪商船三井船舶株式会社、『国際複合輸送の知識』、成山堂書店
市來清也、『国際複合一貫輸送概論』、成山堂書店
これらの参考書は、授業の中で学んだ専門用語などのより一層の理解に、さらに学習内容に関して一層理解度を高めるために利用してください。
成績評価の基準・方法 期末試験の結果(60%)、ミニ課題(10%)、授業への参加度(30%)を総合的に評価して判定します。期末試験の結果について、講評します。
履修上の注意事項など トラック運送業、宅急便業界、航空輸送、海運などに関するさまざまな新聞記事やテレビで特集が組まれています。これらに注目し、読む、見ることに努めると、授業に対する視野が広くなり、理解度が高まります。授業だけでなく、積極的に参考書などを読み、知識を高めることを、期待しています。
共通教育科目の総合科目学際分野の「海運と港湾」の科目を受講していると、講義内容が充実します。
また、物流の中で、さまざまな貨物の輸送のメカニズム、国際輸送、海運経済などに興味を持ち、深く学びたいと考えている学生、さらにこれらに関係する業界に就職を希望する学生の受講を、期待しています。
この科目の履修にあたって 将来、運輸、倉庫、保険、商社などの物流関連に就職を希望する学生は、今後有益な知識を得ることができますので、受講してください。
最近、専門分野として『文理融合』が注目されています。社会科学系の授業だけでなく、自然科学系の内容も取り組んで講義を、進めたいと考えています。自然科学系(特に、気象学、海洋学、船舶工学、数値計算など)で輸送に関連する分野に興味を持つ学生は受講してください。(尚、これらの分野の専門知識は必要ありません。)
専門教育科目の「輸送論Ⅱ」は、この科目の継続内容となりますので、続けて履修を進めます。
オフィスアワー 木 14:40~16:10 相談ラウンジ(八尾4階) 授業の質問、レポート作成支援、メンタル支援


第1回 物流の中の輸送概論

授業の目的・目標、授業の進め方、成績評価の基準・方法などについて説明します。
物流論、ロジスティクス論の概要を簡単に説明し、その中での輸送論の位置づけを説明します。
(2回目以降の内容は計画であり、授業の進行に合わせて変更することがあります)

第2回 経済社会を支える物流業の仕組み

物流業の概要を説明し、運送業の種類などについて、学びます。

第3回 トラック運送業

トラック運送業の概要、歴史、現状(タンクローリー、宅配車など)、道路貨物輸送、トラックなどについて、学びます。

第4回 鉄道貨物輸送業

鉄道貨物輸送の概要、歴史、現状(機関車、コンテナ列車、バルク列車など)などについて、学びます。

第5回 海運業

海運貨物輸送の概要、歴史、現状(内航海運、外航海運)などについて、学びます。

第6回 航空貨物輸送業

航空貨物輸送の概要、歴史、現状(貨物機、空港、荷役機械など)などについて、学びます。

第7回 物流に求められる環境問題

陸、海、空の貨物輸送に関係する環境問題の概略などについて、学びます。

第8回 複合一貫輸送の概念と歴史

国際複合一貫輸送の概念、定義・要件、意義を解説します。次に、国際複合一貫輸送の経緯として、背景、歴史について解説します。最初に、複合輸送業者、複数地点間のシステム輸送などの概略について、学びます。

第9回 国際物流と国際複合一貫輸送、国際貿易と国際複合一貫輸送、輸送形態と動向

国際物流の概念と関連性、国際輸送の動向について解説します。国際貿易の変化と影響、国際複合一貫輸送の進展について解説します。航空貨物輸送とシー・アンド・エアの概要と特色、発展の経緯、主な輸送ルート、輸送業務と業者、輸送実績と動向などについて、学びます。

第10回 国際複合一貫輸送をめぐる条約および諸制度

TCM条約、国連国際物品複合運送、国際取引関係規則、国際複合一貫輸送約款など条約及び諸制度の概要、国際複合一貫輸送業などについて、学びます。

第11回 国際複合一貫輸送業の展望

国際複合一貫輸送業者、国際複合一貫輸送業と港湾物流、フレイト・フォワーダーと貨物運送取扱事業法などについて、学びます。

第12回 日本/米国間の海陸複合一貫輸送

日本/米国間の海陸複合一貫輸送の概要、フォワーダー・サービス、輸送関連事情などについて、学びます。

第13回 日本/欧州間の海陸複合一貫輸送

日本/欧州間の海陸複合一貫輸送の概要、欧州における輸送事情、鉄道輸送とインターコンテナなどについて、学びます。

第14回 日本/その他の地域間の海陸複合一貫輸送

日本とアジア、豪州、アフリカ、中南米間の国際海上輸送の概要、現状などについて、学びます。

第15回 まとめ

授業全体の総括を行います。