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    授業内容詳細

 地域デザイン論Ⅱ
   Community Design Ⅱ
授業科目区分
経済学専門教育科目・経済政策
担当者 三宅 正伸(講師)
グレード G2
テーマ デザインされた地域社会に参加する
キーワード 内発的地域発展,災害ユートピア,都市の賢い衰退,公共サービスと行政サービスの矛盾,市民的行政経営
開講年度
2018
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
コース 2年生 (経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生)
3年生 (経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生)
4年生 (経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生)

授業の目的及び概要  経済の長期的停滞が問題となって久しくなります。このままでは消滅すると、経済成長と人口維持に必死な地域もありますが、所詮、パイの奪い合いという様相です。一方では、国内総生産にカウントされないような地域での経済的活動への動きがあります。現在までのところ、人と人との関係にはカネやモノが介在していましたが、直接的に人と人との関係性が築けることが地域社会でのデザイン課題となっています。つまり、長期的スパンで考えてみれば、現在繁栄しているように見える都市も農村化への道を辿っているのかもしれません。そのような中で、以前のコミュニティではよく見られた「おせっかい」が「アウトリーチ」と名を代えて復活し、それを担えるような人材を求めています。衰退は地域デザイン的には悪いイメージを持ちますが、そのことを逆手にとっての人間性のまちづくりも可能と思えます。まちづくりでは誰かがその機能、権限、責任を担わなければならないのが事実ですが、それを当事者意識なしに他人任せにしてはいけません。特に若い学生にとっては自らが将来的に生活する当事者なのです。ソフト面での地域デザインについてを、まちづくりへの参加を前提に考えていきます。公務員志望者にとっては、面接などに対応するための実践的な素養を身につけられるように意識して授業を進めます。
履修条件
科目の位置づけ(DPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、次に該当します。
【経済学部経済学科生】
2. 経済学を中心とする幅広い専門知識を身につけている。
3. 現代社会の経済問題を理解し、その解決の方法を考える力を身につけている。
【経済学部経営学科生】
2. 経営学を中心とする幅広い専門知識を身につけている。
3. 企業をはじめとする組織の経営問題を理解し、その解決の方法を考える力を身につけている。
また、この科目は、経済学科の地域デザインコースの基本科目となっています。
学修の到達目標  まず、地域課題について当事者意識を有して考えることができるかが一番目の到達目標です。そこから活躍する地域の公共的人材が育ちます。そのためには、自治体や大学は地域住民に活用されなければならない責任が存在します。特に自治体職員には地域社会における重要な機能、権限、責任が課されます。しかしながら活躍すべきは地域の住民であって、自治体職員は活用されるべき支援に徹します。それがイメージできることが究極的な到達目標です。
授業の方法  本科目は教科書と配布するレジュメに基づいて授業を進めます。毎回コメントペーパーを提出していただき、良い質問などは次回に紹介します。授業期間内にレポートを提出していただきますが、コメントをつけて返却します。必要に応じて抜き打ち的に小テストも実施し、その授業の中で検討します。期末には定期試験も実施します。
授業外の学修(予習・復習等)  地域社会に対する問題を共有するために時事問題なども授業にはさみます。新聞や新書を読むことで活字に馴染んでください。
テキスト・参考書  テキストは三宅正伸『自治体経営の人的資源管理』(晃洋書房、2016年)です。毎回配布のレジュメと併用して授業を進めますので、必ず購入してください。参考書は授業時間内に適宜紹介しますが、三宅正伸『「新書」から学ぶ公務員の教養力』(晃洋書房、2013年)です。公務員志望者だけでなく、公共性の高い職業に就かれる学生のための心構えに触れています。
成績評価の基準・方法  コメントペーパー・小テスト(30%)、中間レポート(20%)、定期試験(50%)です。

この科目の履修にあたって  本科目は地域デザインにおける各論に該当します。春学期の総論にあたる地域デザイン論Ⅰの履修が望ましい。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 ガイダンス

授業における基本的な考え方について説明します。問題把握について、経済学的思考と経営学的思考の相違点などを話題とします。

第2回 地域内循環型の内発的発展地域デザイン

工場誘致などの外発的地域開発と相違した内発的地域発展

第3回 農耕社会における伝統的な地域共同体

都市化以前の農村におけるユイ・モヤイなど

第4回 農業の工業化に対する地域デザイン

経済的環境変化に即応した行政的施策と自治体職員

第5回 商業と地域デザイン

まちづくりにおける商店街活性化

第6回 大学と地域の共生

地域における大学経営の原理は経済合理性か、それとも社会合理性か

第7回 行政・地縁的組織の地域での役割

自治体職員が地域における自治会や社会福祉協議会とどのように関わるか

第8回 小・中学校と地域

地域の核としての学校は児童や生徒への教育だけのものか

第9回 地域社会の中の地域永続企業・社会的企業

地域で間の企業市民としての役割とは

第10回 NPOなど市民活動団体

多元化した市民社会におけるNPOは悪玉や善玉か

第11回 市民中心の地域社会

災害時において分かち合い社会は自然発生するか

第12回 都市の賢い衰退

空き地や空き家は地域にとっての負債か、それとも資産になりえるか

第13回 市民的行政経営

市民主体の地域社会構築には自治体職員が貢献が必要

第14回 市民社会における自治体職員の役割

複雑多様化する公共サービスに対して、単純一元化せざるを得ない行政サービスとの矛盾

第15回 まとめ

これまでの論点の整理と、皆さんが主役の地域デザインに対する心構え