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    授業内容詳細

 流通システム論
   Distribution System
授業科目区分
経済学専門教育科目・商学
担当者 杉林 弘仁(講師)
グレード G2
テーマ 社会・経済・市場のなかで流通の果たす役割とは何か、商業や流通の仕組みについての理解
キーワード 流通システム,商業,マーケティング,マーチャンダイジング,ブランド,ロジスティクス,チャネル,市場戦略,消費者行動,イノベーション
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
コース 2年生 (経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生),(経営)マーケティングコース基本科目(2014年度以降入学生)
3年生 (経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生),(経営)マーケティングコース基本科目(2014年度以降入学生)
4年生 (経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生),(経営)マーケティングコース基本科目(2014年度以降入学生)

授業の目的及び概要 流通は産業と消費をつなぐ様々な活動をいいます。今日、流通にかかわることのない生活はありえません。本講では、流通は社会・経済・市場のなかでどんなシステムをつくっているのか、皆さんがよく知っている企業を取り上げながら、流通の基本概念を体系的に学習していきます。
まず始めは、授業の概要と流通論の全体像について基本的な流通の概要を理解します。次に、皆さんがよく見かける小売業から、さまざまな流通システムをみていきます。その中で理論的な視点を加えて、流通を社会経済の中のシステムとして捉えます。社会経済環境が目まぐるしく変化していくなかにあっても、変容する流通システムを捉える目をもつことは企業で仕事をするうえで大切な知識です。
授業では、なるべく具体的な企業の活動を例にあげていくようにしますので、これから就業しようとする皆さんには、どのような産業や企業があるのかを知る一助となります。また、企業と社会・経済の関わりがよく見えて、そのなかで自分の関心を深めていくことができると思います。

履修条件 特にありません。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この講義は流通論全体を捉える基礎的なところから始まります。流通は商業経済学やマーケティング論、あるいは経営学の視点からも捉えられますので、対象となる領域が重なってくることがあります。このことで経済学、マーケティング論や経営学の領域の理解を広めることになります。これは学位授与方針(DP)における社会の経済現象や課題を理解する知識を身につけるに該当します。
学修の到達目標 社会経済のなかで流通の全体像を理解し、商業とマーケティングのつながりと合わせて流通システムを捉えることを目標とします。
講義終了後には、皆さんの、日常の消費生活の背後にある流通の仕組みを説明することができるようになり、企業の個別的な活動の実際を、流通システム全体から捉える知識をもつことを目標とします。
授業の方法 ・授業は、講義形式で主にパワーポイントを使いながら解説していきます。
・発言を求め双方コミュニケーションを図ります。皆さんの積極的な参加を期待します。
・IT’s Classで、資料を配付しますので、各自でプリントしてください。
・時折VTRを使い、テキストと関連する企業を取り上げて、より実践的、具体的に企業のビジネスを取り上げていきます。
・毎回、テキストで読む範囲を指定します。講義の内容を理解するために必ずテキストの指定箇所を読むことを課題とします。
・毎回、簡単な授業のアンケートをとります。授業中にできなかった質問や疑問点は、これを使ってください。
・次の授業で、皆さんの課題への取り組み状況を確認し、アンケートの内容や質問や疑問点を取り上げて、皆さんにフィードバックして、内容を深めていきます。
・皆さんの学習を促進するため、途中で試験を行います。試験後は、その内容をフィードバックし、皆さんの知識の定着を図ります。

授業外の学修(予習・復習等) 授業に関連するテキストの部分を指示しますので、毎回よく読んで講義の内容を復習してください。講義で取り上げた関連する商業施設に実際に行ってみて、流通の現場を体感してください。製品やサービスをみて、他社とどう違うのか、背後にあるビジネスの仕組みを考えるようにしてください。
テキスト・参考書 テキストは「1からの流通システム論」(石原武政・竹村正明 碩学舎)を使います。資料も用意しますが、授業で説明した内容は、テキストを使って確認してください。
参考書は「1からのグローバル・マーケティング」(小田部正明 栗木契 太田一樹 碩学舎)を使います。グローバル化は目の前でおこっています。グローバルな視点で流通システムを捉える上で、授業でも取り上げますので読むようにしてください。
その他の参考書は、授業での皆さんの関心や状況にあわせて随時紹介していきます。

成績評価の基準・方法 授業の進行によりますが、皆さんの学習した知識を定着させるために中間のテストを行います。配点は中間テスト30%、最後の定期試験を70%で、満点を100点として評価します。
但し、アンケートは評価の対象とはしませんので、疑問点やコメント、授業の進行についても自由な意見を書いてください。
履修上の注意事項など 特に資格要件は設けていません。これまで学習した知識と関連させて、さまざまな流通システムをみていきましょう。
この科目の履修にあたって さて、このシラバスを御覧になっている受講生のなかで、今日は何も買い物をしなかったという人がいるでしょうか。「何も買ってない」という方がいるかもしれませんが、「何も消費しなかった」となれば、まず皆無でしょう。
当たり前のことですが、消費することなしに日々の生活は考えられません。皆さんの毎日の生活は、企業が作り出す製品やサービスによって成り立っているのです。これは、企業からみれば、皆さんは「市場にいる人々」なのです。
そして、数年後には、皆さんの多くは、企業側にたって製品やサービスを提供していく立場になります。どうせなら、今ここで視点を変えて、企業からの目で市場をみてみましょう。次第に見える景色が変わってきます。流通を勉強することで世の中を見る「解像度」が高くなります。半年後の皆さんの市場を見る目が変わることを期待します。
オフィスアワー -


第1回 流通とは

社会経済のなかでの流通の役割について考えます。市場経済とは、商業の役割、企業のマーケティングについて整理し、これから学習していく流通システムの概要を捉えます。

第2回 百貨店と総合スーパー

小売業のイノベーションとして、百貨店と総合スーパーを取り上げ、その違いを両者の歴史的生成から追いかけ、両者の小売り業態について考え、具体的な展開をみていきます。

第3回 食品スーパーとコンビニエンスストア

日本の革新的小売業の2業態を比較して、両者の流通システムの構築のあり方について考えます。いくつかの具体的な企業を取り上げながら、両者の競争構造を分析します。

第4回 ディスカウントストアとSPA

ディスカウントストアとはどのような存在か、SPAの仕組みとは何か、これらが誕生した流通背景を考察し、具体的な企業の事業について検討を加えます。

第5回 商店街とショッピングセンター

商業立地を考える場合に、商店街の成り立ちは避けてとおれません。商店街はどのようにしてできあがったのか、自然生成のその問題は何か、ショッピングセンターとの違いは何か、ショッピングセンターの現在の状況や問題点をみていきます。

第6回 変化する流通構造

商業統計をつかって日本の流通構造を定量、マクロ的に捉え、日本の流通構造がどのように変化してきたのかをみます。そして、日本の流通がどのように変化するのかについて考察します。

第7回 小売業態とは何か

競争が激化する小売市場では、さまざまなタイプの小売業態が誕生します。この回では、具体的な企業のビジネスをみながらあらためて小売業の形態を分類して、消費市場での小売業のあり方を考えます。

第8回 日本型取引慣行

日本の流通は独自の進化を遂げ発展しました。その過程でさまざまな慣行が生まれました。どのような背景でどのような慣行が生まれたのか、その長所、短所を見ながら、流通規制についても考えます。

第9回 流通系列化

日本の独特の商慣行として流通系列化について、メーカーのチャネル政策と合わせてみていきます。大規模小売組織のカウンターパワーとともに、製販連携、チャネル管理の問題について考えます。

第10回 ロジスティクス

流通のもつ機能について考えます。特に物的流通機能では、物流のシステム化、外部化、システム革新と流通の再編成について取り上げます。

第11回 売買手中の原理と品揃え形成

中間商業者の役割について、日本と新興国の流通事情との比較において、何が商業の存立基盤となっているのかについて考えます。

第12回 商業の外部性と商業集積

流通・商業はそのあり方によっては、消費生活に悪影響や好影響を及ぼす外部経済をもちます。特に商業集積は都市や地域社会ににぎわいをもたらします。地域商業の衰退と街作りについて、商業集積の視点から考えます。

第13回 延期と投機の理論

バックリンの流通経路論を、現在の企業にあてはめて延期的流通と投機的流通の対比を行い、その特徴をみます。

第14回 生産と流通の関係の変化

Eコマース、ネット商人の急増だけでなく、グローバル化の進展、市場の変化はこれまでの生産と流通の関係に大きな影響を与えています。講義の終わりに向け、生産と流通の新しい関係について考えてみます。

第15回 流通システム論のまとめ

流通システム論の整理と、授業の内容の理解度を確認します。