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    授業内容詳細

 中小企業政策論
   Policy of Small and Medium-sized Enterprises
授業科目区分
経済学専門教育科目・経営学
担当者 髙橋 慎二(教授)
グレード G2
テーマ 中小企業を主人公に日本の経済社会を考える
キーワード 中小企業,二重構造,下請系列関係,産業集積,ネットワーク,技能承継,事業承継,中小企業基本法,中小企業憲章,地域振興条例
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
コース 2年生 (経済)総合政策コース基本科目(2014年度以降入学生),(経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生),(経営)ビジネスマネジメントコース基本科目(2014年度以降入学生)
3年生 (経済)総合政策コース基本科目(2014年度以降入学生),(経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生),(経営)ビジネスマネジメントコース基本科目(2014年度以降入学生)
4年生 (経済)総合政策コース基本科目(2014年度以降入学生),(経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生),(経営)ビジネスマネジメントコース基本科目(2014年度以降入学生),(経)総合政策コース基本科目(2012~2013年度入学生),(経)ビジネスマネジメントコース基本科目(2012~2013年度入学生)

授業の目的及び概要  中小企業は、日本の企業の約99%を占め、多くの労働者がそこで活動しています。すなわち、中小企業は私たちの身近な生活、労働などに広く関わっていることになります。中小企業はこれだけ経済社会において多数を占めているがゆえに、もっと言えば、まさに「日本経済」そのものを表しているといっても言い過ぎではないでしょう。
 本科目では、こうした中小企業についてさまざまな角度から捉えていくことにより、企業の抱えている内外の問題を明らかにしていくことからはじめ、その問題を解決していくために必要なこと(政策)は何であるのかについて、ともに考えていきたいと思います。その問題解決こそが中小企業を成長・発展させていくこと(ひいては日本経済を成長・発展させていくこと)につながると考えています。
 中小企業は、多くの分野・地域社会で広く活躍しています。そのため、扱う素材(論点)は多岐にわたります。本科目では、そのうち、中小企業政策の歴史的変遷を、当時の日本経済の動向と重ね合わせて見ていきます。続いて、こうした中小企業政策のバックボーンとして存在している「中小企業基本法」「小規模基本法」「中小企業憲章」について概観します。さらに、各自治体で近年制定が相次いでいる「地域振興条例」についても、八尾市を例に概観します。また実務の上から、中小企業において大きな問題である人材確保・育成問題と政策、資金調達問題と政策について考えていきます。
 以上の学修を通して、企業人として、さらには地域社会で活躍していく上で必要な知識を身につけられるようにしていきます。
 なお、この科目はG2のレベルで設定されています。
履修条件
科目の位置づけ(DP・CPとの関連)  この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、次に該当します。
【経済学部経済学科生】
2. 経済学を中心とする幅広い専門知識を身につけている。
3. 現代社会の経済問題を理解し、その解決の方法を考える力を身につけている。
【経済学部経営学科生】
2. 経営学を中心とする幅広い専門知識を身につけている。
3. 企業をはじめとする組織の経営問題を理解し、その解決の方法を考える力を身につけている。

 また、この科目は、経済学科の総合政策コースと地域デザインコースの基本科目であり、経営学科のビジネスマネジメントコースの基本科目となっています。
学修の到達目標  本科目では、中小企業について広く把握し(問題を提起できる)、成長・発展させていくために必要なことは何かについて考えること(課題を見出すこと)ができるようになることを目標とします。具体的に挙げれば次の点です。
①中小企業とは何かについて、定義や事例等を使って説明することができる。
②中小企業政策のこれまでの変遷について、日本経済の動向と重ねて説明することができる。
③中小企業基本法の目的・理念・内容等について説明することができる。
④小規模基本法の目的・理念・内容等について説明することができる。
④中小企業憲章の目的・理念・内容等について説明することができる。
⑤地域振興条例の目的・理念・内容等について説明することができる。
⑤人材確保・育成の実態と解決に向けた政策的取り組みについて説明することができる。
⑥資金調達の実態と解決に向けた政策的取り組みについて説明することができる。
授業の方法  本科目では、受講学生の学修を深めるために、各テーマについて具体的事例を用いて解説するとともに、パワーポイントを用いた解説とそれに基づく資料プリントを適宜配布します。さらに、講義の内容を受けての感想や意見、論点などを記述する小テスト(ミニ課題)を適宜取り入れます。この小テストは、実施後に優秀なものについて紹介します。また、授業では、受講生の理解度に合わせていくことや適宜最新の情報も取り入れていくため、以下に示した「授業計画」の内容や進度に変更が生じる場合があります。
 中小企業論を学ぶ上で経済学、経営学などに関する基本的知識がどうしても必要になるわけですが、授業ではこれらについてもしっかりフォローしながら進めていきます。授業内容はまさに「日本経済」をトータルに捉えていくものなので、就職活動や社会人としての基礎的素養を身につける上で大いに活用してもらいたいと思います。
授業外の学修(予習・復習等) 毎回の授業を効果的なものにするために、事前に授業で取り扱うテーマについて予告するとともにに資料も配付するので、各自内容の予習と下調べをしてから授業に臨むようにして下さい。さらに知識の定着のために、授業後の復習も欠かすことなく取り組んで下さい。
テキスト・参考書  指定テキストは使用しません。代わりに資料プリントを配布します。
 参考書は授業時間内に適宜紹介しますが、代表的なものを示しておきます。
 渡辺幸男他著[2013]『21世紀中小企業論(第3版)』有斐閣
成績評価の基準・方法  期末試験の結果(70%)、小テスト(ミニ課題)(30%)を総合的に評価し判定します。
履修上の注意事項など  中小企業政策論について真剣に学びたいと考えている学生の受講を期待しています。「中小企業経営論」「ベンチャービジネス論」も合わせて履修すれば、総合的に中小企業について学ぶことができます。
この科目の履修にあたって  日頃よりとくに新聞の経済・企業・地域面を読み、現代のさまざまな社会経済問題に対して興味関心を持ちながら授業に臨んでください。
オフィスアワー 木 12:10~13:00 相談ラウンジ(八尾4階) 授業の質問、国語の基礎(文章表現)、レポート作成支援、キャリアと進路、公務員試験対策、大学院進学


第1回 ガイダンス

授業の目的・目標、授業の進め方・受け方、成績評価などについて、授業計画の詳細とともに説明します。なお、最新のトピックスの盛り込みや受講生の理解度に応じて、内容や進度に変更が生じる場合があります。

第2回 中小企業とは何か(1)

・中小企業の実際
・中小企業の定義
・中小企業の範囲・規模

第3回 中小企業とは何か(2)

・中小企業概観
・日本経済を支える中小企業

第4回 中小企業とは何か(3)

・中小企業の活性化のために
・中小企業をどう捉えるか

第5回 中小企業問題・政策の歴史的変遷(1)

・戦後・高度成長期の中小企業

第6回 中小企業問題・政策の歴史的変遷(2)

・安定(低)成長期の中小企業

第7回 中小企業問題・政策の歴史的変遷(3)

・1980年代の中小企業

第8回 中小企業問題・政策の歴史的変遷(4)

・1990年代の中小企業

第9回 中小企業基本法

・中小企業基本法とは
・制定から大改正に至るまで
・大改正後
・中小企業基本法を読む

第10回 小規模基本法

・小規模基本法とは
・なぜ「小規模」に限定した基本法が必要なのか
・小規模基本法を読む

第11回 中小企業憲章

・中小企業憲章とは
・憲章制定まで
・中小企業憲章を読む

第12回 中小企業地域経済振興基本条例

・地域振興条例とは
・なぜ条例が必要なのか
・八尾市の振興条例の場合(振興条例を読む)

第13回 人材確保・育成支援政策

・事業承継・後継者問題の実態と政策
・技能承継問題の実態と政策

第14回 資金調達支援政策

・中小企業の資金調達の実態と政策

第15回 まとめ

・全体のまとめについて