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    授業内容詳細

 経営立地論Ⅰ
   
授業科目区分
経済学部専門教育科目・経営学
担当者 徳丸 義也(教授)
グレード G3
テーマ 企業の成長、地域の発展を立地行動から探る
キーワード 工場立地,産業集積,立地戦略,競争戦略,産業クラスター
開講年度
2018
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 製造業であれ小売商業であれ本社や生産拠点、配送センターや店舗などを立地する場所や地域の役割が、産業や企業の競争力に大きな影響を及ぼすことに疑いの余地はありません。また、地域の発展も、どのような産業や企業がどのような活動を行うかによって大きく影響をうけます。しかし、グローバルな競争力のある産業や企業は特定の都市に集中しています。そこに潜む競争優位の要因を探る必要があります。企業の立地は国際問題にもなりました。米国の大統領は貿易収支の不均衡を理由に、日本の自動車メーカーによるメキシコでの生産拠点の新設に強い不快感を示し、米国内での工場立地を促したのです。多国籍企業としての日本の自動車メーカーはそれに対してどのような対応をとるのか。グローバルな立地戦略を読み解くことが必要です。経営立地論Ⅰでは立地論の基礎理論からスタートし、企業の立地行動とその戦略について学修します。また、その結果としての国や地域の側のかかわりを考えます。民間企業に進むうえにおいてはグローバルなビジネス活動での視点の豊かさにつながります。また、こだわりや特色ある地域づくりなど公務員の政策担当部署にかかわる素養に結びつきます。本科目は経済学部専門教育科目に位置づけられグレードG3です。
履修条件
科目の位置づけ(DPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、次に該当します。
①経済学を中心とする幅広い専門知識を身につけている。産業の構造と地域経済とのかかわりを理解し、その解決の方法を考える力を身につけている。
②経営学を中心とする幅広い専門知識を身につけている。企業における経営課題を地域経済とのかかわりにおいて理解し、その解決の方法を考える力を身につけている。
この科目は、「経営学」科目区分に位置付けられています。
学修の到達目標 ①国や地域における産業がどのように移り変わるか、今後どのように変化していくかについて考えることができます。
②企業がなぜその場所にそのような組織・機能を配置したのか、経営全体の中でどのような意味があるのか、外部との関係をどのように形成しているのか分析することができます。
③立地する産業の組織・機能に踏み込んで、こだわりや特色のある地域経済や地域産業を分析し、考えることができます。

授業の方法 本科目では、授業計画で示された各テーマについて「理論学修」や「実際の事例」についての資料やプリントを配布するとともに、パワーポイントを用いた解説を行っていきます。
講義内容について小テストを行うことで、中間的な理解度や授業への参加度を高めていきます。小テストについては採点したうえで返却します。
「授業計画」の内容や進度に変更を生じる場合があります。
なお、「映像(音声)教材」および「PowerPoint」を使用します。
授業外の学修(予習・復習等) 講義の事前に授業で取り扱うテーマを予告し、可能な限り資料やプリントを事前配布しますので、各自内容の予習と下調べをしてから授業に臨むようにしてください。
テキスト・参考書 特に指定はしません。代わりに資料やプリントを配布します。
参考書は授業時間内に適宜紹介します。
成績評価の基準・方法 定期試験(70%)、ミニテスト・コメントシート(30%)を総合的に評価し判定します。
この科目の履修にあたって これまで当たり前として見過ごしてきたテーマです。しかしよく考えてみれば思い当たるふしはたくさんあると思います。理論学修をはさみますが、いろんな事例を思い浮かべることができれば、とても面白い科目です。
オフィスアワー 火 12:10~13:00 相談ラウンジ(八尾4階) 授業の質問、レポート作成支援、キャリアと進路


第1回 ガイダンス

授業の目的や到達目標、授業の方法や進め方、履修上の注意項目、成績評価について説明します。
経営立地論Ⅰでは、主にハイテク産業や自動車産業など製造業にかかわる実際の事例をもとに進めます。

第2回 経営立地論の意義と目的

地理的に異なり時間的に変化する経済現象
経営位置としての場所の役割
競争戦略としての立地行動
立地選択 立地適応

第3回 立地論の基礎①ー工場立地論ー

ウェーバーの工場立地論から
経済理論としての立地行動 輸送費
市場指向立地 原材料指向立地 労働指向立地

第4回 工場立地の現代的意義

工場立地の事例
北米市場と日本の自動車産業
日本 メキシコ アメリカ 

第5回 立地論の基礎② -農業立地論-

チューネンの農業立地論から
経営立地論の考え方
市場価格 生産費 地代 距離の摩擦

第6回 農業立地論の現代的意義

都市内部の土地利用の事例
ショッピングセンターの郊外立地


第7回 立地論の基礎③ -産業集積-

マーシャルの産業集積論から
集積立地することの意義と論理
外部経済 柔軟性

第8回 産業集積の現代的意義

産業集積の事例
カルフォルニア州シリコンバレーのIT企業
岡山県児島地域のジーンズ産業ほか

第9回 立地戦略① -競争戦略-

競争戦略としての立地行動
産業内の競争要因 ポジショニング
価値連鎖 価値システム

第10回 立地戦略②ー産業クラスターー 

産業クラスターと競争優位
要素条件 需要条件 関連支援産業 
戦略・競争条件

第11回 立地戦略③ーグローバル競争戦略ー

多国籍企業の立地行動
事業活動の集中配置と分散配置
活動の調整 

第12回 立地戦略の事例①ー愛知県の自動車産業ー

愛知県の自動車産業
トヨタ自動車 協力企業


第13回 立地戦略の事例②‐自動車産業クラスター

産業クラスターとトヨタ生産システム
ジャスト・イン・タイム カイゼン

第14回 立地戦略の事例③‐北米市場への展開ー

日本自動車メーカーのグローバル競争戦略

第15回 まとめ

これまでの論点をまとめる