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    授業内容詳細

 経済統計学Ⅱ
   Economic Statistics Ⅱ
授業科目区分
(経済学科)学科共通科目(経営学科)統計学
担当者 井上 勝雄(教授)
グレード G2
テーマ 経済学のための統計学(2) ~ 推測統計の基礎 ~

キーワード 母集団・標本・標本誤差,記述統計・推測統計,点推定,区間推定,仮説検定,大数の法則
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2
コース 1年生 (経)学科共通科目
4年生 (経)総合政策コース基本科目(2012~2013年度入学生),(経)ITキャリアコース基本科目(2008年度~2011年度入学生)

授業の目的及び概要  経済学のための統計学を講義する。経済や社会にある膨大な量のデータから、どのような結論を導くか。そうして導かれた結論はどれくらい信頼できて、他方、どのような限界があるか。これらに応えるのが統計学のテーマであり、特に、推測統計と言われる領域を扱う。
 統計学は、経済学をはじめ諸科学における必要不可欠の知的技術であり、現在、様々な職業における業務を遂行するに際してはもちろん、一般社会生活においても重要な素養になっています。様々な就業の機会において、統計的資料の解釈と活用の観点から、理論的な思考能力を高めるとともに、様々な事柄や現象の実証的な分析能力を高めることが、本講義の究極の目標になります。
 記述統計をテーマにした経済統計学Ⅰに対して、経済統計学Ⅱは推測統計学の基礎をテーマとしています。したがって、母集団と標本、確率分布と標本分布といった推測統計学の基礎的な概念を説明しつつ、さまざまな具体例を通して、点推定、区間推定、仮説検定といった基本的な統計分析の手法と推論の仕方を身につけていきます。
履修条件 特になし
科目の位置づけ(DP・CPとの関連)  本講義を受講するには、経済統計学Ⅰを履修しておくことが望ましい。
 この科目は、学科共通科目の一つです。
また、この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、2.経済学を中心とする幅広い専門知識を身につけている、に該当します。したがって、本講義で学ぶことによって、数的処理能力、情報活用能力といった素養を身につけ(DP1)、現代社会の経済問題を理解し、その解決の方法を考える力を身につける(DP3)ことに寄与します。
学修の到達目標  この科目によって受講生が、経済事象や経済問題に関する事柄を数量的に把握できるようになることです。様々な具体的な例を通して、それらの背景にある重要な数学的な知識は講義の中で解説されるので、丁寧に理解が進められます。したがって数量的な経済分析や経済予測に必要不可欠な基礎知識を理解した上で、統計分析の考え方とその手順を利活用できることが到達目標です。
授業の方法  具体例を通して統計分析の仕方を講義し、受講生は例題にならって演習に取り組むことで、統計手法を活用できるようになる。さらにホームワークの演習を通して、単に暗記するのではなく、それらの手法や分析の仕方の中にある統計学の見方・考え方が身につくよう、受講生自ら理解を確かめていくよう指導します。
講義テキストおよびレジュメの類、演習の解答例など教室で取り上げる資料は、IT's class中の教材にアップロードします。適宜、講義レジュメの図表、グラフなどの説明には、スクリーンを活用する。
 授業中に課した演習と次の週に提出するホームワークについては、解答例を配布し、受講生への注意点やコメントなどを含めて解説します。
授業外の学修(予習・復習等)  (1)予定される講義の講義レジュメは事前にダウンロードし、書籍の体裁に綴じて、受講時には必ず持参すること。(2)ホームワークの演習は実行して、必ず次回提出すること。(3)講義レジュメ、授業中およびホームワークの演習は、しばしば復習して、経済統計学の用語と考え方をしっかりと身につけていくこと。
テキスト・参考書  授業中に活用する講義テキスト・レジュメを配布します。
参考書は、拙著『新・よくわかる統計学の考え方』、ミネルヴァ書房の発行。
成績評価の基準・方法  成績評価の基準・方法は、毎回の授業には積極的に参加し、授業中の演習とホームワークを丁寧な叙述で着実に提出すること(40%)。中間テスト(30%)と定期試験(30%)を総合的に評価します。()内の%表示は総合的な評価に対する配分です。
履修上の注意事項など  毎回の授業に積極的に出席し、演習とホームワークは着実に実行して、理解しにくい箇所や疑問点が生じたら、躊躇せずに担当者に質問してください。授業に電卓(√キーとメモリー・キーが付いてる)を持参すること。
この科目の履修にあたって  統計学は、経済学をはじめ諸科学ににとって重要な知的技術です。今では、様々な業務を遂行する際にも、一般社会生活においても重要な素養になっています。統計的資料の解釈と活用の観点から、理論的な思考能力を高めるとともに、様々な事柄や現象の実証的な分析能力を高めることになるからです。
 授業で取り上げる例題にならって演習とホームワークに取り組むことで、統計手法を活用できるようになります。単に暗記するのではなく、それらの手法や分析の仕方の中にある統計学の見方・考え方をしっかり理解していく集中力と忍耐力を培っていきましょう。毎回の授業に積極的に出席し、演習とホームワークを着実に実行し、難しく感じた箇所や疑問点が生じたら、躊躇せずに担当者に気軽に質問してください。
オフィスアワー 木 14:00~14:30 教務課(C号館1階) 授業の質問、数学の基礎、レポート作成支援、キャリアと進路、メンタル支援、大学院進学(経済系)、その他(自己PR作成支援など)


第1回 母集団・標本・標本誤差

母集団・標本・標本誤差といったごく基本的な推測統計の用語を説明しながら、推測統計のテーマを講義し、興味と関心を引き起こしたい。

第2回 正規分布

典型的な確率分布として、正規分布を取り上げる。正規分布の実際例をいくつか例示し、分布の特徴を把握する。

第3回 正規分布に親しむ(1)

推測統計を把握するのに正規分布を例に取るのが最適であり、そのためには、その特徴に充分慣れておくのがよい。正規分布の典型的な特徴を説明し、それらに親しむ演習を行う。


第4回 正規分布に親しむ(2)

前回に引き続いて、正規分布の典型的な特徴をしっかりと定着させるべく、それらに親しむ演習を行う。


第5回 正規分布する母集団からの無作為標本

推測統計分析において、極めて重要な概念である無作為標本を説明し、続いて、正規分布からの標本平均が従う分布を解説し、この分布の性質になれるための演習を行う。


第6回 母平均と母分散の点推定

母分散の値が既知であるケースを例を取り上げ、点推定の考え方を説明する。最も基本的な最尤推定法を講義することになる。

第7回 母平均の区間推定 ~母分散が既知のケース ~

前回に引き続いて、母分散が既知であるケースを取り上げ、母平均に関する区間推定の考え方を講義する。正規分布からの標本平均が従う分布が持つ性質が重要であることが理解される。

第8回 経済統計学Ⅱの前半部講義の復習

経済統計学Ⅰの前半部講義全体を振り返り、復習的な演習によって今一度、修得すべき内容を確認する。

第9回 母平均の区間推定 ~一般的なケース(母分散が未知) ~

母分散が既知であるケースの類推から可能であるので、母分散が未知であるケースについて母平均に関する区間推定の考え方を講義する。新たに取り扱うt分布は極めて正規分布に類似したものであることが重要であることが理解される。

第10回 仮説検定(1)

仮説検定の方式といった統計的推論の進め方の基本を、具体例を中心に解説する。この週では、帰無仮説、対立仮説、有意水準といった用語をしっかりと把握する。


第11回 仮説検定(2)

前回に引き続いて、仮説検定の統計的推論の考え方を講義と演習で修得する。この週では、判断と過誤、第1種の過誤、第2種の過誤、検出力といった用語を把握する。

第12回 母比率と標本比率

ベルヌイ分布を母集団とする統計的分析の具体的な例をいくつか取り上げ、それらに共通する統計学的事実を、主としてグラフによる視覚的な把握で理解できるよう、母比率と標本比率の関連性について講義を進める。

第13回 大数の法則と中心極限定理

前回の講義でその概略を把握した母比率と標本比率の関連性から、統計的な法則として世間でも話題になる大数の法則と、さらに分布の概念にまで拡張される中心極限定理を解説する。

第14回 母比率の区間推定と仮説検定

前回に講義した中心極限定理を援用して、ベルヌイ分布を母集団とする統計的分析の具体的な実践例を取り上げ、講義と演習を進める。

第15回 経済統計学Ⅱの後半部講義の復習

経済統計学Ⅰの後半部講義全体を振り返り、復習的な演習によって今一度、修得すべき内容を確認する。