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    授業内容詳細

 経済学史Ⅰ
   History of Economic Thought Ⅰ
授業科目区分
経済学専門教育科目・経済学史
担当者 西 淳(講師)
グレード G3
テーマ 経済学の歴史を学ぶことで、経済学の基本的な考え方を理解することがテーマです。
キーワード 分業,市場,価値論,比較優位,豊かさとはなにか,自由と責任,セイ法則,経済倫理,資本
開講年度
2017
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2
コース 4年生 (経)総合経済コース基本科目(2008~2011年度入学生)

授業の目的及び概要 この授業は、経済学の歴史の学習を通じて経済学の基本的な論理を理解できるようにすることが目的である。もちろん経済学の歴史であるから諸々の学説の紹介も重要であるが、それだけでなく、それらと現代の経済問題との関連を強調しつつ授業を進めていく。また総花的に何人もの学者や諸学説をとりあげるのではなく、絞ってとり上げその議論を深く掘り下げていくという方向性を重視する。経済学史Ⅰでとり上げるのは、重商主義、重農主義、アダム・スミス、デヴィッド・リカードである。
履修条件 特にありません。経済学の歴史の学習を通じて、経済学的なものの見方、考え方を知りたいという熱意があれば十分だと思います。もちろん、原論科目を履修しておくことは、授業の理解に資するということはいえるでしょう。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当する。2.経済学を中心とする幅広い専門知識を身につけているということ。
学修の到達目標 過去の経済学者の学説の学習を学ぶことを、現代の経済学の理解へとつなげていくことが最終的な目標です。もちろん理論だけでなく、その背後にある思想的な部分についても説明しますので、理解してほしいと考えます。そして最終目標は、そのような学びを通じて現実の経済への理解につながるような知識を身につけることです。


授業の方法 授業は、毎回、カッコを埋めていく形式のプリントを配布し、そこに語句を書き込んでいってもらうという形で行います(テキストは定めませんのでご注意ください)。書くということによって、理解が深まり、また記憶も確かになるものと思われます。また、授業期間中、数回、授業についての感想を書くことを求めますので、その回の授業の内容をしっかりと理解することが求められます。また、何回かはビデオによる授業となる可能性があります。
授業外の学修(予習・復習等) シラバスをよく読み、各回においてどのような問題が扱われるかをあらかじめ調べ(毎回の授業の終わりに次の回についての予告をしますが)、その内容(経済学者についての知識など)について調べておくことが求められます。そして、毎回、授業が終わったら配布されたプリントを読みなおし、理解しているかどうかや知識を覚えることができているかどうか、などを自ら確認しておくことが求められます。
テキスト・参考書 参考書は、
(1)山本広太郎・大西広・揚武雄・角田修一編『経済学史』(青木書店)、1995年。
(2)喜多見洋・水田健『経済学史』(ミネルヴァ書房)、2012年。
(3)松尾匡『対話でわかる痛快明解経済学史』(日経BP社)、2009年。
などです。(3)でいくらかの知識を得たうえで、(1)や(2)など知識を固めていくという方法がよいと思います。
成績評価の基準・方法 基本的にはコメント・ペーパー等の提出物(授業の内容について書いてもらう感想など。毎回ではありません)の評価と定期試験によって行います。なお比率は授業のなかでの提出物での評価が25パーセント、試験75パーセントくらいを考えております(が、若干の変動はありえます)。

履修上の注意事項など この授業の履修に際してあらかじめ履修していなければならない科目というのはありませんが、原論系の科目(社会経済学、ミクロ経済学、マクロ経済学等)などを履修しておくことはこの授業の理解度をアップさせるのに役立つものと思われます。
この科目の履修にあたって 経済学史とは経済学についての昔話などではなく、現実の経済を理解するための方法を獲得するための科目です。そのつもりで、授業にのぞんでください。
オフィスアワー


第1回 はじめに

経済学とは何か。経済学の歴史を学ぶことの意義とは何か。

第2回 経済学の成立過程(1)

経済学の誕生と資本主義の成立。なぜ資本主義は経済学を発展させるきっかけとなったか。

第3回 経済学の成立過程(2)

さまざまな学派の存在、共存。学説の対立をどうみるか。過去の議論から学ぶことの必要性について考える。

第4回 アダム・スミスの経済学(1)

スミス以前の経済学について(スミス以前の経済学は豊かさなどをどうとらえたか)。

第5回 アダム・スミスの経済学(2)

市場の役割(神の見えざる手)。資源配分の効率性とはなにか。

第6回 アダム・スミスの経済学(3)

分業、その利点と欠点。分業と市場との関係やいかに。

第7回 アダム・スミスの経済学(4)

絶対優位の貿易理論。小さな政府論について。

第8回 アダム・スミスの経済学(5)

経済倫理の問題(貯蓄は美徳か、消費は美徳か)。スミスの株式会社批判はどのようなものか。

第9回 デヴィッド・リカードの経済学(1)

財の価値はどう決まるのか(労働量と希少性)。

第10回 デヴィッド・リカードの経済学(2)

生産できる生産要素とできないそれとの違いの重要性。土地が狭い国の経済成長の法則とは(希少な生産要素である土地と成長の問題)。

第11回 デヴィッド・リカードの経済学(3)

経済的レントの問題。比較優位にもとづく貿易理論。

第12回 デヴィッド・リカードの経済学(4)

自由貿易の利益とは何か。自由貿易主義と保護貿易主義。

第13回 デヴィッド・リカードの経済学(5)

セイ法則。一般的過剰生産と部分的過剰生産について。

第14回 デヴィッド・リカードの経済学(6)

価値論、再論。リカードとマルサスの一般的過剰生産をめぐる論争。

第15回 まとめ

これまでの内容を復習し、その流れを説明する。