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    授業内容詳細

 金融論Ⅱ
   Monetary Theory Ⅱ
授業科目区分
経済学専門教育科目・財政金融
担当者 北島 孝博(准教授)
グレード G2
テーマ ファイナンス入門
キーワード 金融取引,評価の基本原理,現在価値,将来価値,債券の評価,株式の評価,金利リスク,ポートフォリオ理論,資本資産評価モデル(CAPM),企業価値の評価
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
コース 2年生 (経済)総合政策コース基本科目(2014年度以降入学生),(経済)金融経済コース基本科目(2014年度以降入学生)
3年生 (経済)総合政策コース基本科目(2014年度以降入学生),(経済)金融経済コース基本科目(2014年度以降入学生),(経)総合政策コース基本科目(2012~2013年度入学生),(経)会計ファイナンスコース基本科目(ファイナンス系)(2012~2013年度入学生)
4年生 (経済)総合政策コース基本科目(2014年度以降入学生),(経済)金融経済コース基本科目(2014年度以降入学生),(経)総合政策コース基本科目(2012~2013年度入学生),(経)会計ファイナンスコース基本科目(ファイナンス系)(2012~2013年度入学生) ,(経)総合経済コース基本科目(2008~2011年度入学生),(経)会計ファイナンスコース基本科目(2008~2011年度入学生)

授業の目的及び概要 金融論Ⅱでは、ファイナンスの基礎知識を身につけてもらうことを目的としています。ファイナンス理論の主要な目的の一つは、債券、株式や企業に至るまでの様々な投資物件の価値をキャッシュフロー(現金収入) という共通のモノサシで評価することであり、インベストメント(投資)の理論とコーポレート・ファイナンス(経営財務)の理論に大きく分けられます。前者の理論では、個人投資家や機関投資家がどのように投資の意思決定を行うのか、また後者の理論では企業経営者がどのように実物投資への投資や資金調達の意思決定を行うのか、といったことを考えます。したがって、銀行などの金融機関だけでなく、企業の財務部門や会計士など多くの職業にとって不可欠な学問となっています。本講義では、まず金融取引とは何かについて説明し、債券と株式の特徴について解説します。次に、評価の理論の基本原理について解説し、宝くじ、預金証書、債券、株式の順番に投資物件の価値を評価してもらいます。さらに、現代ポートフォリオ理論について説明し、それを土台とする資本資産価格評価モデル(CAPM)の導出を行っていきます。最後に、企業価値の評価という問題に取り組みます。本講義の特徴は、債券や株式の評価などに関する計算問題を出し、実際に電卓を使って解いてもらうという形式で講義を進めていくことにあります。そのため、ファイナンスの基礎知識をただ身につけるだけでなく、投資物件の評価や投資の意思決定を自分自身で出来るようになることを目指します。
履修条件 特にありません。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は、経済学部専門教育における2年生・3年生が受講するのが望ましいです。金融論Ⅱで扱うファイナンスは、金利や株価といった金融経済の動きや投資の意思決定といった経済の諸問題に関する内容に焦点を当てています。また、ファイナンスは数学 (数列、微分、確率) の知識が必要不可欠となっていますが、本講義ではこれらの高校数学の基礎に関する内容も含めています。今後、その他の金融関係分野の科目を受講する上での基礎的な科目として位置づけています。
学修の到達目標 ①金融に関する新聞・ニュース記事の内容を概ね理解できるようになる。
②評価の理論に基づいて、債券、株式、企業価値を評価 (計算) できるようになる。
③リスクとリターンの理論に基づく合理的な投資の意思決定について理解する。
授業の方法 ①PowerPointで作成した資料に基づいて講義を進めます。
②電卓を使って計算問題 (債券の評価や株式の評価など) を解いてもらいます。また、次回までの課題 (計算問題) を出します。
③インターネットを活用し、講義内容に関する新聞記事などを紹介します。
授業外の学修(予習・復習等) ①課題 (計算問題) は必ず行ってください。
②日頃から金融に関する新聞・ニュース記事などに目を通してください。
③講義資料、参考書や金融経済に関するホームページなどから復習を行い、中間テスト・期末テストに備えてください。
テキスト・参考書 以下の参考書の内容を中心とした講義資料 (レジュメ) を配布します。参考書の購入は各自で判断してください。
「基本から本格的に学ぶ人のためのファイナンス入門」 (手嶋宣之著, ダイヤモンド社, 2011年)
それ以外の参考書は適宜、授業中あるいは講義ホームページにて紹介します。
成績評価の基準・方法 中間試験 (50%程度)と期末試験 (50%程度) から総合的に評価します。(カードリーダーで出席確認はするが、評価の基準外)
履修上の注意事項など ①授業中に計算問題を解いてもらうので、電卓 (ルートおよびメモリキー付き) を持参してください。
②講義で得た知識を活かして、金融に関する新聞・ニュース記事の内容に対する理解を深めてください。
③授業計画は受講生の理解度を重視し、内容が前後したり、適宜変更することがありますので、予めご了承ください。
④講義中は、授業に関係のない私語やスマホ操作は厳禁とします。
この科目の履修にあたって 金融という学問の中でもファイナンスは、経済学、会計学、数学や統計学などと密接に関連しており、幅広い知識が求められる総合科学といえます。特に、数式が多く出てくるという特徴は、文科系学生にとって敷居が高いように思われるかもしれません。しかし、ファイナンスは数学を使って地道に学習する方がより分かりやすくなります。数列、微分や確率といった高校数学に関して苦手意識を持っている学生も多いかもしれませんが、本講義ではこれらの初歩的な内容についても分かりやすく説明していきます。数学を改めて学び直す機会と捉えて、先入観を持たずに受講してください。ファイナンスの知識を身につけることは、銀行などの金融機関だけでなく、商社や企業の財務部門、会計士など様々な職業を目指す上で役立つと思います。
オフィスアワー 火 12:10~13:00 相談ラウンジ(八尾4階) 授業の質問


第1回 オリエンテーション

講義の概要と進め方について説明します。

第2回 金融取引と証券 (債券と株式) の概要

金融取引について説明し、債券と株式の種類とその違いについて学びます。

第3回 キャッシュ・フローの現在価値と将来価値

ファイナンス理論の主要な目的について説明し、物件 (債券、株式、企業など) の価値を評価するための基本的な考え方と計算方法について学びます。

第4回 債券市場・債券の評価(1)

すべての物件の評価に共通する基本原理について説明し、債券の評価に適用します。債券価格と利回りの計算を通して、金利と債券価格の関係性について学びます。

第5回 債券市場・債券の評価(2)

金利の変動が債券価格に与える影響度について説明し、債券投資の金利リスクについて評価してもらいます。

第6回 株式市場・株式の評価(1)

物件の評価に共通する基本原理を株式の評価に適用します。債券の評価との違いについて説明し、株価の理論価格の計算方法について学びます。

第7回 株式市場・株式の評価(2)

企業の利益や配当が成長することを想定した時の株式を評価してもらいます。

第8回 まとめ

中間テストの実施

第9回 ポートフォリオ理論(1)

リスクとリターンの関係を分析するための基礎となる統計学の確率論について学び、期待値、分散、標準偏差の計算方法について学びます。

第10回 ポートフォリオ理論(2)

ポートフォリオのリスクとリターンの基礎となる確率変数の加重和について説明し、ポートフォリオを組んだときのリスクとリターンについて学びます。

第11回 ポートフォリオ理論(3)

ポートフォリオ理論から導かれる投資家の資産選択に関する意思決定について解説します。

第12回 資本資産評価モデル(1)

ポートフォリオ理論を土台として、株式などのリスクのある証券の期待リターンを与えるモデルがどのように導出されるのかについて解説します。

第13回 資本資産評価モデル(2)

個別証券のリスクを表すベータ(β)値や期待リターンの計算方法について学びます。

第14回 企業価値の評価(1)

物件の評価に共通する基本原理を企業の評価に適用します。企業の負債と株主資本に基づく企業価値の計算方法について学びます。

第15回 企業価値の評価(2)

企業価値の最大化という企業の目標を達成するために、設備投資や資本構成をどのように決定すべきかについて解説します。