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    授業内容詳細

 都市経済
   Urban Economy
授業科目区分
経済学専門教育科目・経済政策
担当者 三重 遷一(講師)
グレード G3
テーマ 日本の都市形成過程における経済的変容と都市政策との関連
キーワード 都市経済,都市計画,住宅政策,都市政策,都市問題,都市間競争,まちづくり
開講年度
2017
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2
コース 3年生 (経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生)
4年生 (経済)地域デザインコース基本科目(2014年度以降入学生)

授業の目的及び概要 都市経済は、人、モノ、金、情報が集積する都市での経済活動を分析する学問です。
都市経済は企業の産業活動だけで成り立っているわけではありません。そこには、住民の生活や行政の役割も関係してきます。つまり多数のアクターの行動選択の中で、一方の側の利益が他方の不利益になることが生じることを意識する必要があります。

本講義では、都市形成史及び都市問題の検討を通して、①都市問題発生の要因について理解すること、②都市問題に対応する政策の形成とそのあり方を考えること、③都市間の格差の原因と将来的な展望を考える力を養うことを目的としています。
履修条件 特にありません。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は、3・4回生向けに開講される経済学科地域デザインコースの基本科目です。

履修のための条件はありませんが、関連する分野である日本経済論や地域経済や経済地理を併せて学習すると本講義の内容により一層の理解が深まります。
学修の到達目標 この講義を通じて、以下の到達目標を定めています。
①都市問題についてその原因と課題を説明することができること。
②都市の形成に関わる行政の役割について説明することができること。
授業の方法 講義は、テーマに沿って、2~3回をかけて学習していきます。

PowerPointを使用し、授業中に配布するレジュメやビデオを用いて講義を行います。
ビデオ視聴があるときは、レポートを書いてもらいます。
講義後に、Web(IT's class等)で講義レジュメを配布します。
授業外の学修(予習・復習等) 講義後に次回の講義のキーワードを伝えるので、新聞、ニュース、図書館やインターネット等のメディアで情報を得るようにしてください。
具体的には『ガイアの夜明け』『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』『ETV特集』で講義に関係する内容を放映することがよくあります。
テキスト・参考書 特に指定テキストはありません。

参考書としては、以下の書籍を挙げます。
岡田知弘、岩佐和幸 編[2016]『入門 現代日本の経済政策』法律文化社
岡田 知弘 、川瀬 光義、鈴木 誠、富樫 幸一 著[2016]『国際化時代の地域経済学 第4版』有斐閣

他にも講義中に適時講義内容に関連する書籍を紹介します。
成績評価の基準・方法 定期試験のほか、小テストや授業への積極的参加度やレポートなどによって総合的に評価します。
配点としては、定期試験(55%)、小テスト(20%)、レポート(15%)、授業への積極的参加度(10%)となっています。

テストはいくつかの設問から1問選択して論述式で解答してもらいます。設問の趣旨は用語の解説を求めるものではなく、自分で立てた理屈に沿って論理的に書けているかを評価の基準にします。
履修上の注意事項など 選考は行わない。
この科目の履修にあたって 授業中は携帯をマナーモードにしておいてください。
授業に関係ない私語は控えてください。

ですが、授業に関係することであれば、指名した際に、遠慮なく言ってもらえればと思います。頭の中で漠然と考えていることを口に出してみたり誰かに説明しようとすると、自分の考えの整理する訓練になります。
また、レポート時には、講義での疑問点や要望なども書いてください。

なお、就職・クラブ活動等で講義を受けることができない時は、その旨を申し出てください。申し出た学生に関しては考慮します。
逆に、申し出のない場合には定期試験の答案に書かれていても一切考慮しません。
オフィスアワー


第1回 オリエンテーション

授業の方針および内容について説明する。
また、評価方法についても説明します。

第2回 都市化の進展と都市問題の発生①

現代では、都市への人口集中と大都市の形成が進行している。
こうした都市の基本的性質について考察し、なぜ都市に人や企業が集積するのかを考える。

第3回 都市化の進展と都市問題の発生②

「少子化」「高齢化」が叫ばれる中、現代的な都市問題とはどういう問題があるのかについて考える。

第4回 土地利用変化と土地価格の決定メカニズム

都市では様々な経済活動が営まれているが、そのすべてが土地を利用することで行われている。そのため、土地利用はどのようなメカニズムによって決定されているのかを理論的に解説する。

第5回 都市の空間構造と土地市場①

都市が成長する過程には、土地利用をめぐる様々な問題が生じる。
高度経済成長期以降、日本における人口増加と都市の発展の関係について取り上げ、戦後の土地問題の背景とその問題に対処するために作られた政策についてみてみる。

第6回 都市の空間構造と土地市場②

1980年代の「バブル経済期」における「土地神話」がもたらした日本経済の状況を取り上げ、もたらされた都市空間の変化と影響について学ぶ。

第7回 都市の空間構造と土地市場③

バブル経済崩壊以後の1990年代の「平成不況期」に起こった土地市場と都市政策の変化の特徴について学ぶ。

第8回 都市の空間構造と土地市場④

土地市場や都市形成に大きな影響をもたらす日本の都市計画規制の歴史と特徴について見ることを通じて、規制の必要性と課題について学ぶ。

第9回 小括

小テストやアンケートを行う予定です。

第10回 都市の衰退と再編成①

大都市と比較して地方都市の衰退は著しい。こうした地方都市の経済の衰退の要因について分析する。

第11回 都市の衰退と再編成②

人口減少社会において、中心市街地の活性化が求められる理由と課題について取り上げる。

第12回 都市の衰退と再編成③

人口減少化社会の下で、これまでのような都市拡大は期待できない。そのために注目される「コンパクトシティ」について、その理念と課題について取り上げる。

第13回 都市とまちづくり①

規制緩和ではなく、逆に規制を強化して景観保全を行うことによって都市活性化を図る取り組みについて、その現状と課題についてみる。

第14回 都市とまちづくり②

地方の経済発展のために「観光を中心としたまちづくり」に取り組む都市を取り上げ、その特徴と課題について考察する。

第15回 まとめ

これまでの授業の総括を行い、講義内容に関するポイントの理解の深化を図る。