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    授業内容詳細

 産業組織論(寡占と競争)
   Industrial Organization (Oligopoly and Competition)
授業科目区分
経済学専門教育科目・経済政策
担当者 藤田 峻(助教)
グレード G2
テーマ 寡占市場における企業の行動理論
キーワード 寡占,ゲーム理論,ナッシュ均衡,部分ゲーム完全均衡,クールノーモデル,ホテリングモデル,ベルトランモデル,シュタッケルベルクモデル
開講年度
2018
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
コース 2年生 (経済)総合政策コース基本科目(2014年度以降入学生),(経済)金融経済コース基本科目(2014年度以降入学生)
3年生 (経済)総合政策コース基本科目(2014年度以降入学生),(経済)金融経済コース基本科目(2014年度以降入学生)
4年生 (経済)総合政策コース基本科目(2014年度以降入学生),(経済)金融経済コース基本科目(2014年度以降入学生),(経)総合政策コース基本科目(2012~2013年度入学生),(経)総合経済コース基本科目(2008~2011年度入学生)

授業の目的及び概要  産業組織論は企業の競争に関連する行動や,競争の中で生じる社会的な問題に対する規制を分析する学問分野です。このため本科目では,競争的な状況に直面する企業の行動を議論の主要な対象とします。
 本科目の内容を理解すると,たとえば次のような疑問に対する示唆を得ることができます。少数の企業で市場の大半を占有する産業で,ひとつの企業が生産コストを下げる技術を開発した場合,各々の企業はどのような行動を取ると考えられるでしょうか。いくつかの企業が共謀して不法に価格などを操作するカルテルはなぜ発生するのでしょうか。また,どのような対策が考えられるでしょうか。企業が製品の差別化を目指すのはどのような場合でしょうか。
 こうした例を考えるためには企業の戦略的行動を論理的に分析することが重要です。そこで授業では分析の道具としてゲーム理論を利用します。よって本科目ではゲーム理論を説明のために用いますが,その基礎は授業中に紹介するので,ゲーム理論の前提知識がなくても受講できます。
履修条件 -
科目の位置づけ(DPとの関連)  本科目での学修は学位授与の方針(DP)に定める,学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち,特に次項に該当します。
2.経済学を中心とする幅広い専門知識を身につけている。
学修の到達目標  寡占市場において企業が直面しうる状況を知り,合理的な意思決定の結果どのような選択が行われるのか考察できるようになることを目標とします。この表現方法として,数式やグラフによって理論を説明することが望ましいです。
授業の方法  基本的に講義形式で進行し,必要に応じて練習問題を解説する時間を設けます。内容理解のためノートにまとめる時間を,授業後に各自で作ることをおすすめします。
 さらに不定期に実施するコメントシート等を通じて,双方向型の授業を行います。
授業外の学修(予習・復習等)  練習問題が出題されたときは,問題を解いて復習に努めてください。また,授業で紹介した理論が現実に妥当するか考えると,大学卒業後にも活かせる「考え方」の修得につながります。
テキスト・参考書 テキスト:指定しません。
参考書:
小田切宏之 (2001),『新しい産業組織論』,有斐閣。
泉田成美・柳川隆 (2008),『プラクティカル 産業組織論』,有斐閣。

成績評価の基準・方法 授業内で提出を求めるコメントシート,課題等:40%
試験:60%
この科目の履修にあたって  「産業組織論(独占)」を履修済みであることが望ましいです。さらにミクロ経済学,経済数学関連科目を履修済みであると,授業内容をより理解しやすくなると思います。
オフィスアワー -


第1回 ガイダンス

授業の概要や履修上の注意等について,ガイダンスを行います。

第2回 数学の復習

授業で用いる数学について解説します。

第3回 独占の理論に関する復習

独占市場における企業の行動について復習します。

第4回 ゲーム理論の基礎

今後の分析で用いる標準形ゲームと,主要な解概念としてナッシュ均衡を定義します。

第5回 標準形ゲームの分析

ナッシュ均衡の求め方について説明します。

第6回 クールノー的数量競争モデル

クールノーモデルについて解説します。

第7回 クールノー競争における談合

クールノーモデルを用いて,企業間の談合について考えます。

第8回 ベルトラン的価格競争モデル

ベルトランモデルについて解説します。

第9回 数量競争と価格競争

クールノーモデルとベルトランモデルの比較によって,数量競争と価格競争の差異を検討します。

第10回 ホテリングの立地選択モデル

ホテリングモデルについて解説します。

第11回 展開形ゲームの基礎

展開形ゲームを定義します。

第12回 部分ゲーム完全均衡

展開形ゲームの代表的な解概念である部分ゲーム完全均衡について解説します。

第13回 シュタッケルベルクモデル

クールノーモデルの発展形として,シュタッケルベルクモデルについて解説します。

第14回 展開形ゲームの応用

展開形ゲームを分析手法として,企業の様々な戦略的行動について説明します。

第15回 まとめ

これまでの授業内容について,要点を整理します。