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    授業内容詳細

 経済史特別講義 〈経済史特論〉
   Special Lecture on Economic History
授業科目区分
経済学専門教育科目・経済史
担当者 小西 鉄(准教授)
グレード G3
テーマ 東南アジア経済史
キーワード 東南アジア,アジア経済史,植民地経済,開発独裁,政治経済
開講年度
2018
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 本講義は、東南アジア諸国の経済史に関する学修を通して、国際的に活躍しうる人材に必要な新興国の開発経済について習得することを目的とする。 
 東南アジア経済史を紐解けば、近代経済の要素やグローバル金融の影響のみならず、伝統的な市場や政治の介入、宗教などの要素も、相互に、かつ複雑に絡み合って展開してきたことがわかる。同時に、近代化の程度や各要素の複雑さは各国によって異なる。グローバル経済の大きな動態の中で、各国の国内経済やその制度、経済政策、アクターがどのように変化してきたかについて、学修する
履修条件 特になし。
科目の位置づけ(DPとの関連) 本科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当する。
2.経済学を中心とする幅広い専門知識を身に付けている。
3.現代社会の経済問題を理解し、その解決の方法を考える力を身につけている。
本科目は、「特別講義」であり、コース基本科目などではないが、経済学部生として、卒業後、社会に出た際にその有用さがわかる科目なので、ぜひ、履修して欲しい。
学修の到達目標 東南アジア諸国における経済発展の過程について理解し、説明できることを目指す。
授業の方法 講義前にポータルにアップロードされたレジュメを各自でプリントアウトし、その空欄箇所を講義時のスライドを参照して埋めていく。
講義終了前に理解度チェックの課題を実施して提出し、次回講義の冒頭で確認する。

なお、講義スケジュールは変更の可能性がある。
授業外の学修(予習・復習等) 教科書の該当する箇所について、必ず予習・復習を行ってください。
テキスト・参考書 渡辺利夫「アジア経済読本」東洋経済新報社
成績評価の基準・方法 積極的参加度30%、毎回の課題30%、期末試40%で、総合的に評価する。
この科目の履修にあたって 東南アジア経済に関する新聞・ニュースに注意を払うことをお勧めする。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 イントロダクション

イントロダクション、東南アジア経済史概論

第2回 シンガポール経済史

都市国家シンガポールは、東南アジア地域随一の国際金融センターとして発展してきている。マレーシアからの独立後、同国がいかに展開してきたのかを検討する。

第3回 マレーシア経済史(1)

独立以降のマレ-シア経済の歴史を理解したうえで、マレーシアの現代経済を検討する。第一回目は、マレーシア特有の社会経済構造を持つに至った歴史的背景、さらにそれに基づく優遇政策(「ブミプトラ政策」)を俯瞰する。

第4回 マレーシア経済史(2)

マレーシア経済史の第二回目は、「ルック・イースト」「Wawasan2020」など、独特の経済発展を展開してきたマハティール政権期、およびマハティール後の経済政策と実体経済を検討する。

第5回 インドネシア経済史(1)

独立以降のインドネシア経済の歴史を理解したうえで、インドネシアの現代経済を検討する。第一回目は、独立直後の経済の混乱、国際経済とナショナリズム、指導民主主義と指導経済の動向を見る。

第6回 インドネシア経済史(2)

インドネシア経済史の第二回目は、スハルト権威主義体制期の経済を見る。特に、ナショナリスティックな経済政策と自由主義的政策との間の往来、国内企業の展開、KKNなど、現代経済に連なる傾向を検討する。

第7回 インドネシア経済史(3)

インドネシア経済史の第三回目は、アジア経済危機、スハルト退陣後の改革・民主化、コモディティ・ブームの好況、インフラ整備など、現代経済の特徴を見る。そのうえで、インドネシア経済史全体の総括を行う。

第8回 タイ経済史(1)

タイ経済の歴史を理解したうえで、その現代経済を検討する。第一回目は、欧米列強の干渉の中での独立、その後のクーデター、軍政、民主化といった政治的不安定の歴史を検討する。

第9回 タイ経済史(2)

タイ経済史の第二回目は、ピブーン政権による国家主導の経済、サリット政権による政策転換、国王による「足るを知る経済」など、経済政策の歴史を検討する。

第10回 タイ経済史(3)

タイ経済史の第三回目は、タイ経済に甚大な被害をもたらしたアジア経済危機の過程を振り返る。また、危機後の経済回復、タクシン台頭とその経済政策、政治の混乱、洪水による工業団地への浸水被害など、現代経済を俯瞰する。そのうえで、タイ経済史全体の総括を行う。

第11回 フィリピン経済史・ブルネイ経済史

フィリピンとブルネイの経済展開を紹介する。特に後者は、発展するイスラム経済の事例として興味深い。

第12回 CLMV諸国の経済史(1)

ミャンマーは軍政から民主化へと大きな体制転換が起き、開放経済へと進んできている。ベトナムでは、ドイモイ以降の外資からの流入によって高い経済成長が見込まれている。社会主義経済体制を敷くカンボジア、ラオスも含め、CLMVと言われる諸国のこうした経済発展を概観する。

第13回 CLMV諸国の経済史(2)

ミャンマー・ベトナムに続き、社会主義経済体制を敷くカンボジア、ラオスの経済発展を概観する。

第14回 ASEAN経済史

ASEANの設立までの経緯やASEAN経済共同体の形成など、ASEAN経済史を、東南アジア域内での地域主義の動向とグローバルな政治経済の変動という二つの動態から解説する。

第15回 総括

本講義を総括し、東南アジア経済史全体を振り返る。