トップページ | シラバス |  
 
    授業内容詳細

 公共経済論
   Public Economic Theory
授業科目区分
経済学専門教育科目・経済理論
担当者 鈴木 遵也(講師)
グレード G3
テーマ 政府部門の活動を制度的に理解し、経済学を用いて理論的な側面から分析する。
キーワード 多数決投票,政府間補助金,租税,社会保障,財政赤字
開講年度
2017
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 この授業では公共部門の役割について制度的、理論的な側面から詳しく説明します。具体的には、多数決投票、政府間補助金、租税、社会保障、財政赤字、といったテーマについて制度的な理解を深めたうえで、ミクロ経済学の理論およびその他のグラフや数式を用いてわかりやすく説明します。これらの授業を通じて公共経済についての制度的、理論的な知識を習得し、ビジネスシーンにおいて必要不可欠な考察力を養います。
履修条件 この科目は「(旧)ミクロ経済学」または「ミクロ経済学Ⅱ」の単位をすでに修得していないと履修できません。また、この科目は2011年度以前の「(旧)公共経済学」の単位修得者は履修できません。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) この科目は経済学部の専門教育科目です。分野は経済理論であり、授業を理解するためには基礎的なミクロ経済学の知識が必要となりますが、その辺りのフォローは授業中に丁寧に行います。
学修の到達目標 ・公共部門の役割について理解ができる。
・多数決投票、政府間補助金、租税、社会保障、財政赤字といったテーマについて制度的、理論的な理解ができる。
・授業で学んだことを現実に当てはめて考えることができる。
授業の方法 資料を配布し、板書もしくはパワーポイントによって授業を進めます。提出されたコメントシートについては、模範的な内容や記述上注意すべき点をフィードバックします。
授業外の学修(予習・復習等) 参考書の該当箇所を事前に読んだうえで授業に出席することを希望します。また、授業後は配布資料や参考書等を活用し、復習を行ってください。
テキスト・参考書 【テキスト】
・テキストは使用しません。

【参考書】
・井堀利宏(1998)『基礎コース 公共経済学』新世社。
・林宜嗣(2011)『基礎コース 財政学(第3版)』新世社。
・林宜嗣(2008)『地方財政(新版)』有斐閣。
成績評価の基準・方法 コメントシート(40%)、定期試験(60%)。
履修上の注意事項など 特になし。
この科目の履修にあたって 正当な理由がない場合、遅刻はしないで下さい。積極的に参加するという姿勢で授業に臨んで下さい。理論と現実の制度がリンクしている授業であるため、それぞれの理論を現実にあてはめて考えられるように理解を深めていって下さい。
また、関連科目として「厚生経済学」を履修することを推奨します。
オフィスアワー


第1回 イントロダクション

「なぜ政府が存在するのか」を考えます。民間部門と公共部門の違いについて説明し、公共部門の役割について考えます。

第2回 市場の失敗

市場の失敗とは何かについて概観し、需要曲線や供給曲線を使った簡単な厚生分析を行います。

第3回 公共財の性質

非排除性や非競合性といった公共財が持つ特性について説明します。そして民間財のケースと比較しながら公共財の最適供給について解説します。

第4回 直接民主制と多数決投票

中位投票者定理とは何かについて説明します。また投票のパラドックスについてもあわせて説明します。

第5回 間接民主制と多数決投票

間接民主制のもとでの選挙区の区割りや投票の棄権行動が、投票結果にどのような影響を与えるかについて説明します。

第6回 復習(1)

前半部分、市場の失敗や公共財の性質、政治的意思決定についての復習を行います。

第7回 政府間財政関係と補助金の役割

国と地方の財政関係について説明します。そのうえで国庫支出金がどのような役割を果たしているかを需要曲線や供給曲線を使ったグラフにより解説します。

第8回 政府間補助金と地域住民の効用

政府間補助金が地域住民の効用にどのような影響を及ぼすかについて、無差別曲線を用いたグラフによる解説を行います。

第9回 租税とその役割(1)直接税

所得税、法人税といった代表的な直接税の税目を取り上げ、その制度や特徴について説明します。

第10回 租税とその役割(2)間接税

間接税である消費税を取り上げ、その制度や特徴について説明したうえで、企業がどのようにして消費者に負担を転嫁しているかを簡単な数値例を使って確認します。

第11回 租税の転嫁と帰着

企業に税金をかけると、その税金はどのようにして最終的に誰が負担することになるかを需要曲線や供給曲線を使ったグラフにより解説します。

第12回 社会保障

高齢化の現状と問題点について説明します。そのうえで将来の社会保障のあり方について考えます。

第13回 財政赤字と世代間の公平性

財政赤字の現状と問題点について説明します。そのうえで世代間の公平性について考えます。

第14回 復習(2)

後半部分、政府間財政関係、租税、社会保障、財政赤字についての復習を行います。


第15回 総括

授業全体の総括を行います。