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    授業内容詳細

 経済成長論
   Economic Growth Theory
授業科目区分
経済学専門教育科目・経済理論
担当者 弘田 祐介(准教授)
グレード G3
テーマ 経済成長理論入門
キーワード ソローモデル,成長会計,研究開発,全要素生産性(TFP)
開講年度
2018
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 本講義は経済成長の入門について学びます。昨今の経済成長理論は数学的に高度な手法を用います。これに対して、本講義は数学的に高度な手法を用いない新古典派経済成長理論の代表であるソローモデルを中心に解説を行っていきます。前半は、時間を通じた経済の変遷がない「三面等価」、「アブソープション・アプローチ」、「45度線分析」を説明する。後半は、これら短期的な枠組みから長期的な枠組みに議論を拡張し、最もシンプルに経済の変遷を示すことのできるソローモデルについて説明します。
履修条件
科目の位置づけ(DPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。
2. 経済学を中心とする幅広い専門知識を身につけている。
3. 現代社会の経済問題を理解し、その解決の方法を考える力を身につけている。 
 また、「総合政策コース」(コース基本科目、30科目)【経済学関連】に属します。
学修の到達目標 ・新聞に書かれていることをこれまで何となく読んでいたものから、経済学という視点をもって読めるよう目指します。
・経済成長の基礎的な理論について理解できるよう目指します。
授業の方法 講義はホワイトボードに板書をし、解説を行うことを中心として進めていくか、講義資料を中心に進めていく家のどちらかで行います。板書と解説を中心とする場合、講義資料は補助的な役割とします。講義資料を中心にする場合 、講義資料はキーワード、図、グラフがほとんど書いていない状態のものです。講義では、ホワイトボードにそれらを書きながら解説を進めていくので、講義資料にそれらを書き込み完成させて、習得していってください。
確認テストを講義ごとに行い、講義の理解を補完します。確認テストの解答は、原則実施次週に行います。また、宿題についても適宜行う予定です。
授業外の学修(予習・復習等) 【授業期間前】
連立方程式の解法、1次関数のグラフの読み方、図示の仕方については自分で復習を行い、慣れておいてください。

【授業期間中】
予習を前提とはしません。そのため、復習を重点的にしてください。
テキスト・参考書 【テキスト】
テキスト指定は行いません。必要な資料を適宜配布します。

【参考書】
・大住圭介・川畑公久・筒井修二編 [2006]『経済成長と動学(現代経済学のコア)』勁草書房。
経済成長に関して標準的なテキストの1つです。
・二神孝一 [2012]『動学マクロ経済学 成長理論の発展』日本評論社。
経済成長に関して標準的なテキストの1つです。
・中谷巌 [2007]『入門マクロ経済学【第5版】』日本評論社。
標準的なマクロ経済学のテキストです。
・齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久 [2016]『マクロ経済学【新版】 (New Liberal Arts Selection)』有斐閣。
初級後半から上級までかなり広く書かれた800頁以上のテキストです。
・二神孝一・堀敬一 [2017]『マクロ経済学【第2版】』有斐閣。
上級のマクロ経済学についてコンパクトにまとまっています。
・Barro & Sala-i-Martin著・大住圭介訳 [2006]『内生的経済成長論I・II【第2版】』九州大学出版会。
経済成長に関する標準的な教科書です。
成績評価の基準・方法 定期試験60%、課題の提出等40%で評価を行います。
また、評価の際に例外的な扱いはありません。自己管理を行い、計画的に物事を進めていってください。
この科目の履修にあたって ・講義は前回の授業に今回の、今回のに次回の、というように説明を積み重ねていきますので、わからないところについてはその都度潰していくよう心がけてください。
・評価の際に出席点は考慮しませんが、出席しないとわからなくなりますので、頑張って授業に出るようにしてください。
・「なんとか単位をください」と言って来る学生がいますが、個々人の事情を特段考慮することはありません。受講を決める際は気をつけてください。特に、4回生の方は、万全の準備を行い、万難を排して出席する覚悟で受講するか、できる限り他の授業を受講するようにしてください。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 本講義の進行に関する説明

本講義の授業計画や注意点について説明します。

第2回 三面等価

マクロ経済を表現するのにシンプルかつ基本的な三面等価について解説します。三面等価では、労働・財・資産市場を考え、ヒト・モノ・カネのやり取りを考慮します。

第3回 アブソープション・アプローチ

三面等価をさらにシンプルな構造でマクロ経済を表現しているアブソープション・アプローチについて解説をします。アブソープション・アプローチでは、財市場のみを考え、モノのやり取りのみを考慮します。

第4回 消費関数

三面等価、アブソープション・アプローチと45度線分析との違いである消費関数について解説します。

第5回 45度線分析

アブソープション・アプローチと同様に財市場のみを考慮し、GDPの決定について解説します。

第6回 定差方程式

時間を経た変数の流れを表現する定差方程式について解説します。

第7回 ソローモデルの基本構造

45度線分析と同様に財市場のみを考慮するマクロ経済を考え、定差方程式を用いることで経済の変遷を考慮し、経済が成長していく様子を表すための基本構造を説明します。

第8回 ソローモデルの運動方程式の導出

上記の基本構造を前提として、経済が成長していく様子を端的に示した運動方程式を導出します。

第9回 ソローモデルと定常均衡

上記の運動方程式を用いて、経済の変遷とその行き着く先における状態について説明します。

第10回 研究開発と経済成長

ソローモデルを用いて研究開発が経済成長にどのような影響をもたらすのかを説明します。

第11回 公的役割と経済成長

ソローモデルを用いて公的な役割が経済成長にどのような影響をもたらすのかを説明します。

第12回 成長会計

データを用いて経済成長を確認する成長会計について説明します。

第13回 日本経済と成長会計

経済成長の観点で日本経済のどこに問題が存在するかについて説明します。

第14回 まとめと期末試験

経済成長に関してまとめを行い、期末試験を行います。