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    授業内容詳細

 経済成長論
   Economic Growth Theory
授業科目区分
経済学専門教育科目・経済理論
担当者 宮本 良成(教授)
グレード G3
テーマ 経済成長と日本経済-過去、現在そして将来
キーワード 世界と日本経済,「長期」と「短期」,マクロ経済,全要素生産性(TFP),ソロー・モデル,「成長」の条件,潜在成長率,アイディアの経済学,1人当たりGDP,アベノミクス 第三の矢
開講年度
2017
開講時期
配当年次
3・4
単位数
2

授業の目的及び概要  私たちは資本主義的市場経済で暮らしています。経済が成長していくと、長期的には1人当たりGDPが大きくなり、「幸福度指数」が高くなる、という関係が存在します。戦後の日本はすばらしい経済成長を達成してきました。日本の1人当たりGDPは1991年に世界第2位の大きさになりました。しかし最近は24位くらいです。「経済成長とは何か」および「経済が成長する条件とは何か」を学習します。さらに、世界の中の日本という視点で戦後日本経済史における成長について考えます。
 「日本経済新聞」を読む力の養成がこの講義の目標です。マクロ経済学を身につけることは、「日本経済新聞」を読んで、日本経済が再び成長軌道に乗るには何が必要なのか,がよく理解できるようになります。これによって、企業を取り巻く経済環境を把握し、生きていくうえで必要な力を養うことになります。
履修条件  経済成長を達成するために必要な政策用具は経済政策論、財政学、金融論、産業組織論、国際経済学等の分野で議論されます。「マクロ経済学(Ⅰ・Ⅱ)」の基礎の上に、「経済成長とは何か」そして「成長の条件とは何か」を考えていきます。データを図表にして戦後日本および世界における経済成長を学習します。「マクロ経済学(Ⅰ・Ⅱ)」の履修が望まれます。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連)  「経済学の中心に学び、幅広く経済問題への解決方法を考える。」に関係する「総合政策コース」(コース基本科目、30科目)【経済学関連】に属します。
学修の到達目標  日本経済はここ20年ほどの期間において景気回復の実感のないままにデフレ不況に突入した,と言われています。この期間を「失われた20年」とも言います。そしてデフレからの脱却に必死になっています。日本が再び着実な経済成長を達成していく「成長の条件とは何か?」を究明するために必要な知識を獲得することが授業の目標です。「日本経済新聞」を読む上で必要とされる知識を身につけることができるので,「日本経済新聞」をさほどの抵抗感もなく読むことができます。日本経済が再び成長軌道に乗るには何が必要なのか,がよく理解できるようになることが目標です。
授業の方法  講義では図表を多用するので,スライドを使用します。これらの講義用のスライドを事前に「It’s class」にuploadします。
 講義の区切りの良いところで課題を出します。基礎的事項の習熟度の確認を行うために,課題を重視しているので、これを点検して、受講生に返却しています。これに基づいた授業は教員と受講生の間の双方向の情報交換に繋がります。
授業外の学修(予習・復習等)  講義において使用するスライドを事前に「It’s class」にuploadします。事前にこのスライドを印刷して読むことが必要です。この下で双方向の授業が可能となります。
テキスト・参考書  チャールズ I ジョーンズ(著),宮川努他訳『ジョーンズ マクロ経済学Ⅰ 長期成長編』東洋経済新報社,2011年4月。
参考書:授業中に提示します。
成績評価の基準・方法  講義の区切りの良いところで課題を出します。基礎的事項の習熟度の確認を行うために,課題を重視しています。課題30%,期末試験70%の比率で評価を行います。
履修上の注意事項など  グローバル化した今日、世界の中の日本という視点を大切にしたい。日本および世界のマクロ経済を見る目を養うことを目指すので、理論的基礎として学部共通科目である「マクロ経済学(Ⅰ・Ⅱ)」および「ミクロ経済学(Ⅰ・Ⅱ)」を修得することが望まれます。
この科目の履修にあたって  講義は積み重ね方式の上に成り立っています。前に学修したことを前提として次の段階に移っていきます。継続して出席することを強く望んでいます。
オフィスアワー 火 12:10~13:00 相談ラウンジ(八尾4階) 授業の質問、国語の基礎(文章表現)、数学の基礎、     大学院進学(経済系)


第1回 はじめに

授業の目的と進め方,成績評価方法
マクロ経済学のレビュー
「長期」と「短期」―「経済成長論」と「景気循環論」―

第2回 マクロ経済の計測

(1)経済の実態の計測
(2)GDPの変化の計測
(3)経済活動の国際的比較

第3回 経済成長の概観(1)

(1)超長期にわたる成長の事実
(2)近代経済成長
(3)世界各国における近代経済成長

第4回 経済成長の概観(2)

(4)成長に関する有益な特性
(5)経済成長のコスト
(6)長期分析のロードマップ

第5回 生産モデル(1)

(1)生産のモデルとは何か
(2)生産のモデルの紹介と分析

第6回 生産モデル(2)

(3)TFPの紹介。各国におけるTFPは何故相違するか。
(4)生産のモデルを評価する

第7回 ソロー・モデル(1)

(1)モデルの枠組みの紹介
(2)価格体系と実質利子率とは何か

第8回 ソロー・モデル(2)

(3)ソロー・モデルの解法
(4)ソロー・モデルの枠組みを使用してデータを観察する

第9回 ソロー・モデル(3)

(5)定常状態とは何か
(6)ソロー・モデルにおける経済成長とは何か

第10回 ソロー・モデル(4)

(7)経済的実験
(8)移行過程で働く動学的原理とは何か


第11回 ソロー・モデル(5)

(9)ソロー・モデルの意義と限界の紹介


第12回 日本経済と経済成長(1)

経済成長の観点で日本経済のどこに問題が存在するか

第13回 日本経済と経済成長(2)

日本の成長会計
講評:アベノミクスと3本の矢の紹介

第14回 日本経済と経済成長(3)

アベノミクスは日本経済の潜在成長率を高めることはできるか

第15回 むすび

まとめ-日本経済の将来への展望