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    授業内容詳細

 計量経済学Ⅱ
   Econometrics Ⅱ
授業科目区分
経済学専門教育科目・経済理論
担当者 井上 勝雄(教授)
グレード G3
テーマ 経済統計の計量分析
キーワード 統計分析,経済予測,経済の実証分析
開講年度
2017
開講時期
配当年次
2・3・4
単位数
2
コース 2年生 (経済)金融経済コース基本科目(2014年度以降入学生)
3年生 (経済)金融経済コース基本科目(2014年度以降入学生)
4年生 (経済)金融経済コース基本科目(2014年度以降入学生)

授業の目的及び概要  まずは、2変量あるいは3変量データの関係を計測する回帰分析について、様々な基礎的議論を復習して、経済記事に表れる実例をどのように解釈するかについて解説します。そうして受講生が、実際に回帰分析による実証研究に取り組めることが、本講義における最大の学習テーマです。
 計量経済学は、経済学の様々な領域において、必要不可欠な予測をはじめとして経済分析の技術であり、また現在では、様々な職業においても、重要な素養になっています。様々な就業の機会において、数量的資料の解釈と利活用が可能となることから、理論的な思考能力を高めるとともに、様々な事柄や現象の実証的な分析能力を高めることが、本講義の究極の目標になります。
 計量経済学Ⅰ・Ⅱは、「経済統計学Ⅰ・Ⅱ」の発展科目です。したがって、これらの科目を、先にあるいは平行して、履修していることが望ましい。


履修条件 本科目の履修には、「計量経済学Ⅰ」の単位をすでに修得していること。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連)  計量経済学Ⅰ・Ⅱは、「経済統計学Ⅰ・Ⅱ」の発展科目です。したがって、これらの科目を、先にあるいは平行して、履修していることが望ましい。本科目は、金融経済コースの基本科目であって、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、2.経済学を中心とする幅広い専門知識を身につけている、に該当します。本科目を学ぶことによって、数的処理能力、情報活用能力の素養を身につけ(DP1)、現代社会の経済問題を理解し、その解決方法を考える力を身につける(DP3)ことに寄与します。
 計量経済学Ⅰ・Ⅱは、「経済統計学Ⅰ・Ⅱ」の発展科目です。したがって、これらの科目を、先にあるいは平行して、履修していることが望ましい。

学修の到達目標  高度な数学を用いないで、必要な数学的・統計学的な知識は講義の中で丁寧に解説します。そして受講生が、数量的な経済分析や経済予測に必要不可欠な計量経済学の基礎知識を理解し、これらを着実に読み取り、利活用できることを目標とします。
授業の方法  具体例を通して計量経済学の分析方法を講義し、受講生は例題にならって演習に取り組むことで、その手法を活用できるようになる。さらにホームワークの演習を通して、単に暗記するのではなく、それらの手法や分析の仕方の中にある計量経済学的な見方・考え方が身につくよう、受講生自ら理解を確かめていくよう指導します。
講義テキストおよびレジュメの類、演習の解答例など教室で取り上げる資料は、IT's class中の教材にアップロードします。適宜、講義レジュメの図表、グラフなどの説明には、スクリーンを活用する。
 授業中に課した演習と次の週に提出するホームワークについては、解答例を配布し、受講生への注意点やコメントなどを含めて解説します。
授業外の学修(予習・復習等)  (1)予定される講義の講義テキスト・レジュメは事前にダウンロードし、書籍の体裁に綴じて、受講時には必ず持参すること。(2)ホームワークの演習は実行して、必ず次回提出すること。(3)講義テキスト・レジュメ、授業中およびホームワークの演習は、しばしば復習して、計量経済学の用語と考え方をしっかりと身につけていくこと。
テキスト・参考書 授業中に活用する講義テキスト・レジュメを配布します。参考書は、拙著『経済統計の計量分析~計量経済学入門』ミネルヴァ書房。
成績評価の基準・方法  成績評価の基準・方法は、毎回の授業には積極的に参加し、授業中の演習とホームワークを丁寧な叙述で着実に提出すること(30%)。中間テスト(30%)と定期試験(40%)を総合的に評価します。()内の%表示は総合的な評価に対する配分です。
履修上の注意事項など  毎回の授業に積極的に出席し、演習とホームワークは着実に実行して、分かりにくい点や疑問点が生じたら、躊躇せずに担当者に質問してください。授業に電卓(√キーとメモリー・キーが付いてる)を持参すること。

この科目の履修にあたって  授業で取り上げる例題にならって演習とホームワークに取り組むことで、計量経済学の分析手法を活用できるようになります。単に暗記するのではなく、それらの手法や分析の仕方の中にある計量経済学的な見方・考え方をしっかり理解していく集中力と忍耐力を培っていきましょう。毎回の授業に積極的に出席し、演習とホームワークを着実に実行し、難しく感じた箇所や疑問点が生じたら、躊躇せずに担当者に気軽に質問しましょう。そうすることで、統計的なデータや資料の解釈と活用の観点から、理論的な思考能力を高めるとともに、様々な事柄や現象の実証的な分析能力を高めることになります。
オフィスアワー 木 14:00~14:30 教務課(C号館1階) 授業の質問、数学の基礎、レポート作成支援、キャリアと進路、メンタル支援、大学院進学(経済系)、その他(自己PR作成支援など)


第1回 計量経済学Ⅰの復習

計量分析の基礎である記述統計および正規分布の特徴・性質についてその要点を復習する。

第2回 推測統計の基礎(1)

母集団、標本、標本誤差といった推測統計学の基礎概念を講義し、それらに関連する演習に取り組む。

第3回 推測統計の基礎(2)

正規分布を前提にした母集団における標本平均の特徴・性質といった推測統計学の基礎概念を講義し、それらに関連する演習に取り組む。

第4回 正規母集団の点推定

正規母集団からの無作為標本を利用して、どのように母平均を点推定するかについて、その考え方を講義し、それらに関連する演習に取り組む。

第5回 区間推定の考え方(1)

正規母集団からの標本を利用して、どのように母平均を区間推定するかについて、母分散が既知のケースを講義し、それらに関連する演習に取り組む。

第6回 区間推定の考え方(2)

正規母集団からの標本を利用して、どのように母平均を区間推定するかについて、母分散が未知のケースを講義し、それらに関連する演習に取り組む。

第7回 仮説検定(1)

正規母集団からの標本を利用して、母平均に関する仮説をどのように検定するかについて講義し、それらに関連する演習に取り組む。

第8回 仮説検定(2)

前回に引き続いて、母平均に関する仮説をどのように検定するかについて、特に2つの過誤を中心に講義し、それらに関連する演習に取り組む。

第9回 授業前半部のまとめ:

第1回から第8回までの授業について質問・疑問に応え、これまで学んできた基礎知識を復習し、総合的な演習課題に取り組む。

第10回 2変量の経済モデルの回帰分析:

2変量の経済関係式の回帰分析について、その統計的性質について講義し、関連する演習に取り組む。

第11回 3変量の経済モデルの回帰分析:

3変量の経済関係式の回帰分析について、その統計的性質について講義し、関連する演習に取り組む。

第12回 攪乱項の系列相関:

    経済関係式の誤差項の系列相関について、その問題性と系列相関の有無に関する検出方法および推定方法を講義し、関連する演習に取り組む

第13回 経済モデルの構想変化:

   経済関係式の構造変化について、その検出方法と、経済構造の変化をどのように関係式の計測に反映させるかを講義し、関連する演習に取り組む。

第14回 多重共線性:

経済関係式における説明変数間の多重共線性の問題とそれに対する対処方法について講義し、関連する演習に取り組む。

第15回 計量経済学Ⅱの総まとめ

第10回から第14回までの授業につい質問・疑問に応えることによって、授業後半部の復習を行う。そうした上で、講義全体を振り返り、計量経済学Ⅱの総合的な演習課題に取り組む。