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    授業内容詳細

 マクロ経済学Ⅰ
   Macroeconomics Ⅰ
授業科目区分
経済学部専門教育科目・学科共通科目
担当者 G・バルダス(教授)
グレード G2
テーマ 経済全体の生産水準と雇用の決定メカニズムと経済政策の効果
キーワード 失業,公共投資,GDP,不況,税金,賃金,雇用,財政政策,労働市場,投資の乗数
開講年度
2018
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2
コース 1年生 (経)学科共通科目
2年生 (経)学科共通科目
3年生 (経)学科共通科目
4年生 (経)学科共通科目

授業の目的及び概要 マクロ経済学Iの主な目的は、「国全体の生産水準(GDP)、雇用、賃金、などはどのようなメカニズムによって決定されるか、変動させる要因が何か」、そして「経済政策が実体経済にどのような影響を与えるか」を勉強することです。マクロ経済学を理解することによって、経済学の各分野である労働・金融・貿易などをより広範に理解できるようになります。マクロ経済学では、経済の変動を説明する理論を勉強することと共に、日本経済現状を分析したいと思うので、日本経済が直面している問題、例えば、「人口の減少」、「政府借金の支払い」、「成長率の低下」をより深く理解でき、諸問題に対するより有効な政策も提案できます。さらに、マクロ経済学のもう一つの目的は、将来、日本経済に起こりうる変化を想像し、経済やビジネスの見通しを予測できるようになることです。この科目の最終的な目標は、学生が卒業した後、より充実な就職活動もでき、社会に貢献できる人材になることです。
履修条件 特にありません。
科目の位置づけ(DPとの関連) この科目は、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。
1. 経済活動の仕組みや市場の機能、経済政策の効果といった経済学の基本的な知識と論理的に思考する能力、および財政学、金融論、国際経済学などといった特定の専攻分野に関する専門知識を身につけている。
4. 経済学を中心とする大学での学びを通して、現代社会において、職業上及び社会生活上で直面する問題に主体的に対応できる能力と学習の方法を身につけている。
また、マクロ経済学Iは、経済学部共通科目における選択必修科目です。
学修の到達目標 この授業の学修の主な目標は「日本経済の現状と将来の見通しを理解するための基礎的なマクロ経済理論を自立的に分析し、説明できるようになる」ことです。この目標を達成するために、授業では以下の力を身につけるようにしたいとおもいます。
1)マクロ経済学の理論を理解する力
2)日本経済の現状と将来の見通しについて分析できる力
3)実際の経済の変動を説明する力
4)マクロ経済の諸問題を理解し、解決策を考える力
授業の方法 授業では、マクロ経済のメカニズムについての理論を勉強し、応用問題を解きながら、理解を深めたいと思います。学生が授業に参加し、以下に述べる「テキスト」を使いながら、一緒に練習問題の解き方を勉強します。
授業中に、学生が「練習問題」を解いて提出します。提出された練習問題を毎週、採点して、取得された点数を大学のホームページのLearning Portalにアップするので、学生が確認できます。この練習の点数を成績に反映させます。提出された練習問題のなか、特に、大事な誤りがあれば、もう一度、同タイプの問題を解説して、フィードバックします。
授業の内容をLearning Portalに掲載され、授業中でも授業前後でも確認できます。学生からの質問やコメントを授業中でも授業外でも大歓迎し、充実したコミュニケーションを取りたいと思います。
授業外の学修(予習・復習等) 授業中の練習問題の他、課題として、I-Naviテストがあります。学生がテキストを利用して勉強してから、I-Naviテストを受講します。取得された点数が成績に反映されます。I-Naviテストが大学のサイトNice Portalのなかにあり、アクセス方法はテキストの第28章に説明されていますが、授業で案内します。

出来るだけ毎日インターネット上でも日本と世界のニュースを読むことが望ましいです。
テキスト・参考書 テキスト:『講義ノート マクロ経済学』、第14版、バルダス・グスタボ著

その他の参考書:『入門マクロ経済学5版』、中谷巌著 (*)

(*)大学院に進学したい学生や公務員試験を受けたい学生におすすめの本であり、購入する必要がありません。関心があれば、図書館から借りて勉強して下さい。
成績評価の基準・方法 (1)試験はありません。成績評価は練習問題とI-Naviテストで以下のように行います。

    点数の合計=練習の点数+I-Naviテストの点数

「練習の点数」は40点満点、「I-Naviテストの点数」は60点満点とする。

     合格条件:「点数の合計」は60点以上になること

「点数の合計」によって成績評価が決まる。90点以上を獲得した場合、「秀」、80~89点の場合、「優」、70~79点の場合、「良」、60~69点の場合、「可」になる。60点未満は「不可」になります。
 (2)上記の「練習」は毎回の授業で行う「練習問題」であり、授業が終るときに学生は提出します。
「I-Naviテスト」はウェブ上で学生がパソコンやスマートフォンを使って、受講するテストです。I-Naviテストは「I-Naviテスト(Basic)」と「I-Naviテスト(Advanced)」という2つのタイプがあり、両方を受講してください。
この科目の履修にあたって マクロ経済学Iでは、マクロ経済の動きを理解するための基礎的な知識を得ることができますが、合格すれば、「マクロ経済学II」も履修して勉強することが望ましいです。
 「マクロ経済学II」では「利子率・株価・債券の価格の変動がなぜ起こるか」、「企業のビジネス環境を良くさせるマクロ的な要因は何か」、「中央銀行と政府がどのような政策を行えば、雇用を拡大するか」を勉強することができます。
マクロ経済学IIを合格すれば、「マクロ経済学演習A・B」も履修して、より深くマクロ経済について勉強することもできます。特に「大学院に進学したい」、「公務員試験を受けたい」、「銀行で働きたい」などといった進路を望んでいる学生に役に立つと思います。マクロ経済学演習A・Bでは、「円高や円安を起こす要因は何か」、「経済政策が為替レートや貿易にどのような効果をもたらすか」、「インフレとデフレがなぜ発生するか」、「長期に経済を成長させる要因はなにか」、「技術進歩と経済成長はどのような関係があるか」について勉強します。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 授業の計画・単位の修得条件

授業の計画、内容、成績基準について説明する。

第2回 日本経済の現状と将来の見通し

日本経済の現状と将来の見通しについてのデータを紹介します。

第3回 失業率と有効求人倍率

失業率と有効求人倍率がどのように計算されるかを勉強する。

第4回 賃金と労働供給

実質賃金と労働供給の関係を勉強する。更に、人口の変化(高齢化社会現象や海外からの移民対策など)によって労働供給がどのように変わるかについても勉強する。

第5回 企業の技術と労働需要

企業の生産技術を表す生産関数、企業の利潤最大化問題、そして、労働需要関数の特徴について勉強する。

第6回 労働市場と失業の原因

労働供給(労働者)と労働需要(企業・政府)から市場が形成され、競争によって賃金と雇用水準が決まる。現行の賃金で働きたい労働者が多いときに、失業が発生する。このような状態を起こす原因について勉強する。

第7回 GDPの定義・原則・三面等価・GNP・国民所得

国全体の生産水準を表すGDPの概念、そして、GDPに計上される活動の3つの原則と三面等価を勉強する。更に、GNP、NDP、国民所得の尺度も勉強する。

第8回 経済循環の図・ISバランス・産業連関表

経済のプレーヤーである「家計、企業、政府、海外」が様々な取引によって「財・サービス市場」、「労働市場」、「債券市場」、「貨幣市場」などでつながっている。このつながりを表す「経済の循環の図」を勉強する。更に、企業間の中間取り引を表す「産業連関表」も強する。家計が貯蓄した金額を資金不足である企業と政府と海外に貸す。それぞれにいくら貸すかを計算する「ISバランス」の方程式を勉強する。

第9回 GDPデフレーターと消費関数

経済の平均価格水準を表す「GDPデフレーター」、そして、名目GDPと実質GDPの違いを勉強する。次のテーマは消費関数関数である。家計が可処分所得を消費と貯蓄に配分する。消費関数とは国全体の家計の消費水準を決定させる方程式である。平均消費性向と限界消費性向の関係や平均貯蓄性向と限界貯蓄性向についても勉強する。

第10回 ケインズ経済学の乗数モデル(均衡におけるGDPの決定)

ケインズ経済学の乗数モデルによるGDPの均衡の決定の図と、均衡の計算方法を勉強する。

第11回 乗数モデルによる政策の効果(政府支出の増加)

乗数モデルによると、政府が公共投資が増加したときに、GDPと消費がいくら増加するかについての計算方法を勉強する。

第12回 乗数モデルによる政策の効果(減税)

乗数モデルによると、政府が減税を実施したときに、GDPと消費がいくら増加するかについての計算方法も勉強する。次に、赤字ゼロ政策も勉強する。

第13回 乗数モデルの波及プロセス

乗数モデルの波及プロセスを勉強する。波及プロセスは、民間投資が増加したときに、生産・所得・消費が連鎖的に拡大していくという概念である。同じように、政府が政策を実施したときに、波及プロセスが発生する。「波及プロセス」は経済の将来の動向の予測に便利な概念である。

第14回 乗数モデルのその他のトピクス

経済が不況に陥ったときに、完全雇用を達せするために、政府が政府支出の増加あるいは減税を実施するが、政策の規模を決めなければならない。例えば、税金をいくら減少させたら、GDPが完全雇用の状態まで上昇するか。公共インフラをいくら拡大させれば、良いかについての計算方法を勉強する。更に、所得税のある乗数モデルも勉強する。

第15回 総括

14回の授業で勉強したことを振り返って、一番面白いトピックスをピックアップして、復習しながら、総括したいと思う。