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    授業内容詳細

 ネットワーク論
   Networking
授業科目区分
共通教育科目・一般教養科目(情報分野)
担当者 鈴木 聡(准教授)
グレード G2
テーマ 情報通信技術における通信ネットワークについて,ネットワークのしくみ・セキュリティ技術の原理と活用法・関係データベースのしくみと操作法の3つの観点を通して理解する.
キーワード ネットワーク,通信プロトコル,OSI参照モデル,セキュリティ,暗号化,ユーザ認証,不正アクセス,データベース,RDBMS
開講年度
2017
開講時期
春・秋
配当年次
1・2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 本科目では,ネットワークで情報通信機器同士がつながる原理,情報そのもの・情報機器への危害や情報漏洩などから身を守るためのセキュリティ,ネットワーク上のデータ活用基盤であるデータベースの3つ観点から,ネットワークについて学ぶ.異なるシステム環境間でのやり取りを実現するための共通する規則,ネットワークの運用上重要なセキュリティ,ネットワークを利用したシステムにおいて重要な役割を担うデータベースについて,日常生活の中の情報通信技術とのつながりを意識しながら理解を深める.知識の修得・活用レベルの最低ラインとしてはITパスポート試験合格に向けて知識・スキルの基礎を固め,日常生活や業務の中に生かせるようにすることを目指す.時を経ても変わらない本質への理解を深める能力を身につけて欲しい.
履修条件 履修の前提となる授業は設けていないが,情報リテラシーA・Bのうちネットワークやデータベースに関する知識については十分理解しておくことが望ましい.年々変化する情報通信技術について能動的に情報を集め自分の知識として消化し,活用しようとする姿勢が本科目では必要である.
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) ネットワークのしくみ,セキュリティ技術の原理と活用法,関係データベースのしくみと操作法の理解を通して,情報通信機器の表面的な操作方法の理解にとどまらない,深いレベルの情報活用能力を獲得するための基礎となる知識および思考スキルを養成する科目である.
学修の到達目標 情報通信技術,特にネットワーク,セキュリティ,データベースとその周辺について予習ノート作成や授業中のワークを通して理解を深め,自分の言葉で他者に説明できるようにしたり,未知の問題に対して獲得した知識・スキルを応用して解決できるようにしたりすることを目標とする.
授業の方法 授業は以下の3つからなる.
1. 教科書を中心に,各自参考書などで調べながらノートに予習内容をまとめる課題
2. ノートのみを用いて授業時間に取り組むワーク(ワーク中は教科書・参考書参照不可)
3. 理解度確認テスト
授業の時間はワークを中心に進め,講義の時間は最低限にする.個々の学生のみなさんが手と頭と口を動かしつつ,他者の手を借りながら理解を深められる内容とする.他者の話を聞いてわかったつもりになるような受け身の姿勢は厳禁である.
授業外の学修(予習・復習等) 予習課題が課され,教科書・参考書などで調べながらノートにまとめる課題が課される.授業内に取り組むワークではノートのみを参照可とするので,予習を行わなかったりノートを忘れたりした学生はワークへの参加を認めない(授業中に各自予習課題を行い,評価も減点される).予習課題・授業内のワークは成績評価の半分を占めるので,必ず予習課題でノートをまとめてくること.
テキスト・参考書 教科書
栢木 厚「平成29年度 栢木先生のITパスポート教室」(技術評論社)
※教科書の第4〜6章を本科目で扱う.この教科書を「ハードウェア論」「ソフトウェア論」「情報システム論」と合わせ4科目で共通に使用する(参考書扱いにしている科目もある).平成29年度版を入手して欲しい.
参考書
久野 靖他(監修)「キーワードで学ぶ最新情報トピックス2017」(日経BP社)
※この参考書(「ハードウェア論」と2科目で共通)の入手は必須ではないが,特に日頃からコンピュータに触れる機会が少ない学生にとっては本科目の内容の理解が難しい.この参考書は近年の情報通信技術の動向も踏まえて本質的な説明がわかりやすくまとめられている.入手の上,予習の中で熟読・活用することを強くすすめる.ほか,必要に応じて参考書を授業で紹介する.
※予習課題は教科書・参考書を参照しながら行う.授業中のワークでは参照不可とするが,ワーク以外の時間では参照が必須なので持参すること.
成績評価の基準・方法 授業内容の理解とともに,授業への参加姿勢についても評価対象とする.自発的,積極的な学習活動を期待する.
予習課題のノート作成 25%
授業中のワーク 25%
理解度確認テストの成績 50%
ノートは毎回教員が巡回してチェックし,学生のみなさんの内容理解度を把握する.毎回必ず用意し,持参すること.
履修上の注意事項など 本科目では予習課題をまとめたノートの持参が必須である.特にノートの形などは指定しない(ルーズリーフでも構わない)が,B5サイズかA4サイズの綴じ式のノートを推奨する.配布物の書き込みなどはノートとして認めないので,必ずノートを用意すること.
本科目は学生のみなさんの理解しやすさを考え,必ずしも教科書通りの順番では扱わない.また,教科書の説明で不足する内容も多数あるので,各自参考書などで調べたり授業やオフィスアワーの時間に質問したりなどして学修内容の深い理解に努めて欲しい.
本科目では,授業内容の理解の確認を中心とした理解度確認テスト(持込不可)を3回設ける.テストの成績は成績評価の半分でしかない点に注意すること.予習課題とワークに真面目に取り組んでいればこれらのテストでも高成績を修められる.大学の学びの目的はテストでよい点数をとることではなく,学びを通して将来に生かせる知識・スキルを獲得することである.内容の深い理解の伴わない,授業が終わるとすぐ内容を忘れてしまうような「ごまかし勉強」に走るのではなく,普段の授業で手抜かりなく予習課題とワークに取り組んで欲しい.
この科目の履修にあたって 本科目では予習課題をはじめとして,学生のみなさんの能動的な授業参加を強く求める.一方的な講義では学生のみなさんが内容を深く理解することが難しいため,講義の時間は最低限にとどめる.その代わり,各自手と頭と口を動かし,学生のみなさん個人個人が「先生になる」つもりで課題やワークに取り組むことで学修内容の深い理解につながるのである.予習課題に取り組まなければ授業に出席する意味がほとんどなくなってしまうので,必ず予習課題に取り組むこと.
オフィスアワー 火 14:40~16:10 花岡コモンズ 授業の質問、数学の基礎、レポート作成支援、その他(情報科学の基礎、大学での学び方の相談)


第1回 ガイダンス/ワークの練習/実力診断テスト

本科目の内容と目的,他科目との関係,本科目履修の注意点の説明,ワークの練習,実力診断テストを行う.

第2回 ネットワークのしくみ (1) 電子メールとWWWのしくみ

電子メールとWWW(World Wide Web)における情報の送受信のしくみについて,予習課題とワークを通して理解する.

第3回 ネットワークのしくみ (2) 通信サービスの種類/インターネットのしくみ

各種通信サービスの通信方式やインターネットにおける情報の送信元・受信先の決め方について,予習課題とワークを通して理解する.

第4回 ネットワークのしくみ (3) ネットワーク方式/通信プロトコル/OSI参照モデル

ネットワークを構成する機器や通信の方法,電子メールやWWWのデータ送受信の方式を定めた通信プロトコル,そしてこれらの方法・方式を包括的に扱うOSI参照モデルについて予習課題とワークを通して理解する.

第5回 ネットワークのしくみ (4) 理解度確認テスト1

第2回〜第4回の内容について理解を確認するテストを行う.

第6回 不正アクセスとセキュリティ (1) 情報セキュリティ

情報そのものや情報機器への危害や情報漏洩が起こる過程,そしてこれらを防ぐためのしくみについて,予習課題とワークを通して理解する.

第7回 不正アクセスとセキュリティ (2) ウィルス対策/ユーザ認証とアクセス管理

コンピュータウィルスの種類,感染予防策,感染時の対応,ならびに情報システムを許可されたユーザにのみアクセスを許可するためのユーザ認証やアクセス管理の技術について予習課題とワークを通して理解する.

第8回 不正アクセスとセキュリティ (3) 暗号化技術/ディジタル署名

暗号化のしくみと共通鍵暗号方式・公開鍵暗号方式の違い,そして公開鍵暗号方式を応用したディジタル署名のしくみについて,予習課題とワークを通して理解する.

第9回 不正アクセスとセキュリティ (4) ネットワークセキュリティ

外部ネットワークと内部ネットワークの間の情報のやりとりに制限をかけることで,外部ネットワークからの不正アクセスを防ぐ手法について予習課題とワークを通して理解する.

第10回 不正アクセスとセキュリティ (5) 理解度確認テスト2

第6回〜第9回の内容について理解を確認するテストを行う.

第11回 データベースの構成と活用 (1) データベースの構造と活用

関係データベース管理システム(RDBMS)の基本構造と,近年のデータベースの活用のしかたについて,予習課題とワークを通して理解する.

第12回 データベースの構成と活用 (2) データベースにおけるデータの抽出・集計

関係データベースにおいて,条件に合ったデータだけ抽出したり,データベースのデータの集計を行ったりする方法について,予習課題とワークを通して理解する.

第13回 データベースの構成と活用 (3) 関係データベースの正規化

関係データベースにおいて,データの重複・矛盾を防ぐための正規化と,正規化されたデータから実用的なデータのテーブル(表)を生成するための方法について,予習課題とワークを通して理解する.

第14回 データベースの構成と活用 (4) 排他制御と障害回復

データの矛盾を防ぐための排他制御のしくみと,データベースに障害が起きた場合にデータを復旧させるための障害回復のしくみについて,予習課題とワークを通して理解する.

第15回 データベースの構成と活用 (5) 理解度確認テスト3

第11回〜第14回の内容について理解を確認するテストを行う.