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    授業内容詳細

 ネットワーク論
   Networking
授業科目区分
共通教育科目・一般教養科目(情報分野)
担当者 山木 和(教授)
グレード G2
テーマ ネットワークのしくみとセキュリティの基本を学ぶ
キーワード ネットワーク,通信プロトコル,セキュリティ,暗号化,ユーザ認証,不正アクセス
開講年度
2018
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 ネットワークで情報通信機器同士がつながる原理,情報を含む各種資産への危害や情報漏洩などから身を守るためのセキュリティを中心として,ネットワークについて学ぶ.日常生活の中の情報通信技術とのつながりを意識しながら,異なるシステム環境間でのやり取りを実現するための共通する規則,ネットワークの運用上重要なセキュリティについて理解を深める.知識の修得・活用レベルの最低ラインとしてはITパスポート試験合格に向けて知識・スキルの基礎を固め,日常生活や業務の中に生かせるようにすることを目指す.時を経ても変わらない本質への理解を深める能力を身につけて欲しい.
履修条件 履修の前提となる授業は設けていないが,「情報リテラシーB」または「情報リテラシーII」のうちネットワークに関する知識については十分理解しておくことが望ましい.年々変化する情報通信技術について能動的に情報を集め自分の知識として消化し,活用しようとする姿勢が本科目では必要である.
科目の位置づけ(DPとの関連) ネットワークのしくみやセキュリティに対する理解を通して,情報通信機器の表面的な操作方法の理解にとどまらない,大学卒業後,社会に出た後でも役立てられる深いレベルの情報活用能力を獲得するための基礎となる知識および思考スキルを養成する科目である.
学修の到達目標 情報通信技術,特にネットワーク,セキュリティとその周辺についてについて自分の言葉で他者に説明できる.
問題解決に必要なネットワークの利活用の方法について,ネットワークのしくみやセキュリティの基礎に関する理解に基づいて決めることができる.
ネットワークのトラブルに直面した際に,ネットワークのしくみやセキュリティの基礎に関する理解に基づいて対処できる.
授業の方法 授業は基本的に以下の3つからなる.
1. 8分程度の講義動画に基づき予習を行い,内容に関する問いに答える予習課題(理解度確認テストの回には予習課題を課さない)
2. 1.に基づく授業時間に取り組むワーク(ワーク中はノートのみ参照可)
3. 講義と簡単なグループワーク
個々の学生のみなさんが手と頭と口を動かしつつ,他者の手も借りながら理解を深められる内容とする.他者の話を聞いてわかったつもりになるような受け身の姿勢ではなく,自ら理解できたこと・理解できなかったことを把握しながら,理解できなかったことを質問できるようになることを目指して欲しい.
授業外の学修(予習・復習等) 講義動画に基づき内容に関する問いに答える予習課題が課される.30分程度時間をかけ,またこの際にノートをとることが望ましい.授業内に取り組むワークではノートのみを参照可とし,予習課題に取り組まなかった者はこのワークへ参加できない(その場で予習課題に取り組む).予習課題・授業内のワークは成績評価の半分を占めるので,必ず予習課題にも取り組むこと.
テキスト・参考書 テキストは指定しない.毎回配布資料を用意する.
なお,授業内容の理解を深めるための主な参考書を示す.
(1) 栢木 厚 (2017) 『平成30年度 栢木先生のITパスポート教室』. 東京: 技術評論社.
(2) 岡嶋 裕史 (2017) 『平成30年度 ITパスポート合格読本』. 東京: 技術評論社.
(3) 久野 靖他(監修) (2018) 『キーワードで学ぶ最新情報トピックス2018』. 東京: 日経BP社.
(4) 三輪 賢一 (2016) 『かんたんネットワーク入門』. 東京: 技術評論社.
(1)は「ハードウェア論」「ソフトウェア論」「情報システム論」「情報科学演習」で共通に使用される(教科書扱いにしている科目もある).ITパスポート試験の受験を検討するみなさんは(1)と(2)を,授業に際して前提知識の理解に自信がないみなさんや日頃からネットワークのしくみを意識する機会が少ないみなさんはまず「情報リテラシーB」または「情報リテラシーII」の復習とともに(3)を入手して読み込んで欲しい.いずれも2017年度(平成29年度)以前の版があるが,内容が古くなっていたり,ページ番号がずれていたりすることがあるので今年度版の入手が望ましい.
また,ネットワークのしくみの全体像を詳しく,かつわかりやすく掘り下げた本として (4) をすすめる.授業や他の参考書だけでは理解が深められなかった点を知りたい人は是非読み込んで欲しい.
成績評価の基準・方法 授業内容の理解とともに,授業への参加度としてテストの回以外毎回提出するワークシートも評価対象とする.自発的,積極的な学習活動を期待する.
予習課題 15%
授業中のワークシート 35%
理解度確認テストの成績 50%(各回50点満点×3のテスト成績の平均を加算)
この科目の履修にあたって 本科目では予習課題や授業中の講義内容をまとめるためのノートを用意することを強く推奨する.ノートの形などは指定しない(ルーズリーフでも構わない)が,B5サイズかA4サイズの綴じ式のノートを用意して授業に臨んで欲しい.授業では別途ワークシートも用意するが,ワークシートは「ノートの清書」のつもりで提出を前提に書くものと位置づけ,「ノートの代わり」にはしないこと.
本科目は学生のみなさんの理解しやすさを考え,必ずしも参考書やITパスポートのシラバスのような,基礎から積み上げる順番では扱わない.また,予習や授業の講義を一度聴いただけでわかったつもりにならないように,各自理解できたこと・理解できなかったことを意識し,授業やオフィスアワーの時間に教員に質問したり,ICTに詳しそうな友人や知人に質問したりするなどして学修内容の深い理解に努めて欲しい.
本科目では,授業内容の理解の確認を中心とした理解度確認テスト(持込不可)を3回設ける.テストの成績は成績評価の半分でしかない点に注意すること.予習課題とワークに真面目に取り組んでいればこれらのテストでも高成績を修められる.大学の学びの目的はテストでよい点数をとることではなく,学びを通して将来に生かせる知識・スキルを獲得することである.ITパスポート試験合格を目指すみなさんにとっても,このような学びが試験の前提知識の獲得のみならず,将来ICTを活用する業務をこなす上でいわば「基礎体力」となる.内容の深い理解の伴わない,授業が終わるとすぐ内容を忘れてしまうような「ごまかし勉強」に走るのではなく,普段の授業で手抜かりなく予習と授業の課題に取り組んで欲しい.
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 ガイダンス/ITスキル標準

まず,遠隔地同士のコミュニケーション(通信)の歴史と,インターネットを中心とした通信技術の現状について振り返りながら,本科目の内容と意義について説明する.そして,ITパスポート試験をはじめとした情報処理技術者試験が測ろうとしているスキルの枠組みであるITスキル標準に絡めながら,本科目から得られることや,学生のみなさんが将来に生かして欲しいことを説明する.これらに基づいてみなさん各自の目標を考える場とする.

第2回 身近なネットワークとセキュリティ (1) データと通信速度の単位/現代のネットワーク活用

データと通信速度の単位について扱う.また,World Wide Web(WWW)やマルチメディアを活用し,多彩な情報や人・組織のつながりを業務や学習に活用する事例が増加している.これらについても実例を交えながら扱う.

第3回 身近なネットワークとセキュリティ (2) ファイル形式/通信サービスの種類

データのやりとりを円滑化するためにも,データを共通のルールで記述しておくことが重要である.そのルールの基本として文書・画像・音声・動画といった各種メディアのファイル形式について扱う.そして,自宅や外出先からインターネットに接続するための通信サービスの種類と特徴についても扱う.

第4回 身近なネットワークとセキュリティ (3) Webページの構成

WWW(World Wide Web)で扱われる文書は人間型ロボットにたとえられる.ロボットの「骨組み」となる文書構造,「骨組み」を「肉付け」する外観の情報,そして人間とのやりとりを含めたロボットの「動作」を定義した動的な情報からなる.これらについて実例を交えて扱う.

第5回 身近なネットワークとセキュリティ (4) 情報資産/人的・物理的リスクとその備え

セキュリティによって守るものは情報そのものだけではない.セキュリティによって守るべき情報資産とは何かについて言及した上で,情報資産が晒されるリスクの種類と,その中でも人的・物理的リスクに着目してその特徴と対策について扱う.

第6回 身近なネットワークとセキュリティ (5) 理解度確認

第2回〜第5回の内容の理解を確認する

第7回 ネットワークのしくみ (1) WWWと電子メールのしくみ/システム構成

身近なインターネットによる情報のやりとりであるWWWと電子メールにおける情報の送受信のしくみについて扱う.そしてこれらのしくみの根幹であるクライアントサーバシステムを中心に,主なシステム構成について扱う.

第8回 ネットワークのしくみ (2) イントラネットとインターネット

家庭内・組織内で構成するネットワークのしくみと,このネットワークとインターネットに接続する際のしくみと注意点について扱う.

第9回 ネットワークのしくみ (3) プロトコル

ネットワークを構成するための約束事(プロトコル)は世界共通であり,世界共通だからこそ円滑な通信が可能である.そのプロトコルについて,実際のネットワーク上の通信の観察も含めて扱う.

第10回 ネットワークのしくみ (4) TCP/IP

インターネット上のプロトコルの実質的な標準はTCP/IPである.このTCP/IPという枠組みについて,第6回〜第9回の内容を振り返り,枠組みの中に内容を位置づけながら扱う.

第11回 ネットワークのしくみ (5) 理解度確認

第7回〜第10回の内容の理解を確認する

第12回 不正アクセスとセキュリティ (1) リスク管理/セキュリティマネジメント

情報資産を脅かすリスクは,リスクの内容によって適切な対応が異なる.そこで,リスクを発生確率と発生時の損害の大きさを素に分類し,分類に応じた適切な対応について扱う.さらに,この対応を組織的に実行するためのセキュリティマネジメントについても扱う.

第13回 不正アクセスとセキュリティ (2) 技術的リスクとその備え

情報資産を守る際のセキュリティ対策の中心はコンピュータウィルスをはじめとした技術的リスクである.技術的リスクには多種多様であり,全容を捉えることは簡単ではない.そこで,技術的リスクの特徴と対策方法を捉える観点を示した上で,体系的に技術的リスクを扱う.

第14回 不正アクセスとセキュリティ (3) 暗号化技術/ディジタル署名

安全なデータ通信は暗号化技術によって保証される.その暗号化技術の基本である共通鍵暗号・公開鍵暗号のしくみを扱う.そしてその応用として,情報の発信者の本人性を保証するディジタル署名についても扱う.

第15回 不正アクセスとセキュリティ (4) 理解度確認

第12回〜第14回の内容の理解を確認する