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    授業内容詳細

 河内学
   Study of Kawachi Province
授業科目区分
共通教育科目・一般教養科目(学際分野)
担当者 浅見 緑(教授),加納 義彦(教授),桑原 武志(講師),林 英一(助教),前田 晴人(客員教授),安倉 良二(講師)
グレード G2
テーマ 河内地域の地理・歴史・文学・芸能・民俗を探る
キーワード 河内平野,渡来文化,中河内の古墳,大和川付け替え,河内木綿,大阪近郊都市,戦争遺跡
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 この授業では、旧河内地域が古代以来歴史的にいかなる経緯を経て現在に至っているのか、またこの地域が現在どのような諸問題を抱え、未来に向けて地域社会がどのような改革と実践的な方策をとるべきかを究明するために、歴史・考古・地理・文学・宗教・民俗・社会・経済等の諸分野の専門家である教員がオムニバス方式で各々の専門的な研究の成果を解説します。履修生が主体的に地域の課題に関わって行く上での興味と関心を引き出し、地域を自らの視点で観察し積極的に関与していく能力を育成することを目標とします。

(オムニバス方式/全15回)

(浅見 緑/2回)
河内学の講義全体の概要と課題等について説明し、高安地域を舞台とする古代・中世文学の伝承を検討します。

(加納 義彦/2回)
ニッポンバラタナゴという絶滅危惧種の研究成果と保護運動を説明し、大阪府下でも自然環境がよく残っている当該地域での里山保全の課題を究明します。

(林 英一/2回)
河内キリシタンから八尾のリトル・ベトナムに至るまでの歴史的背景を明らかにし、河内という地域を国際的な文脈の中で位置づけ直します。

(前田 晴人/6回)
河内という地域の地誌を総合的に説明し、5世紀の有力王族や六世紀の有力豪族がこの地域に居を構えたことの政治的意義を明らかにします。

(桑原 武志/1回)
河内地域の古代遺跡について、これまでの豊かな発掘調査の経験を活かし、重要遺跡の歴史的意義を解説します。

(安倉 良二/2回)
河内山本における高度経済成長期の高級住宅地開発の問題と、近年における八尾駅前再開発の諸課題を詳細に検討します。
履修条件 特にありません。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) (1)この科目では、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、DP1にあげられている「幅広い教養」を身につけます。
(2)共通教育科目の「一般教養科目(学際分野)」に位置付けられています。

学修の到達目標 (1)河内地域の歴史・文化や生活の現状を深く理解することができる。
(2)個々の学生が、自分の住む地域社会に関心を持ち、目を向けることができる。
(3)地域の歴史や文化に目を向けることが人生を豊かなものにするということを実
  感できる。
授業の方法 (1)授業は、教員とゲストスピーカー(合計6人)がオムニバス方式で講義する形で進めます。各講師が、資料・ビデオなどを使用しながら授業をおこないます。講義の中で、大学近辺のフィールドワーク(現地見学)や資料館での学修・体験講義も行います。
(2)毎回の授業内で小課題を提出してもらいます。最終講義時には講義全体の感想文を提出してもらいます。小課題の記述内容(理解度・質問・感想)については、必要に応じてフィードバックします。
授業外の学修(予習・復習等) 時間の余裕がある学生には八尾市史や地元の市史などを読むようにお勧めします。
テキスト・参考書 特に指定の教科書はありません。毎回、各担当講師の用意するプリントを配布します。担当講師がそれぞれの分野での参考書を案内しますので参考にして下さい。自学を目指す人は『八尾市史』をまず読むことを勧めます。
成績評価の基準・方法 授業への積極的参加態度と毎回の感想文(70%)、期末レポート(30%)などを総合的に判断し、評価します。
履修上の注意事項など 特に注文はありません。できるだけ多くの講義に参加して下さい。
この科目の履修にあたって 毎回テーマが変わります。学外に出て遺跡を見学する講義もあります。
市民の方も参加し面白い講義になると思いますので、授業を楽しむようにして下さい。
オフィスアワー 林 英一
火 16:20~17:50 教務課(C号館1階) 授業の質問、メンタル支援

加納 義彦
木 12:10~13:00 相談ラウンジ(八尾4階) 授業の質問、その他(環境関連問題について)

浅見 緑
木 12:10~13:00 教務課(C号館1階) 授業の質問、国語の基礎(文章表現)、レポート作成支援、公務員試験対策



第1回 河内学ガイダンスと物部氏と八尾の史跡

講義の意義と授業計画を説明します。次に入門編として河内地域の古代豪族物部氏の話をします。(浅見)

第2回 現地見学(1)ー大学周辺の古墳

玉祖神社と愛宕塚古墳を見学し、大学周辺の歴史や自然にふれる講義を行います。(コーデイネーター前田、ゲストスピーカー橋本)

第3回 河内平野の自然環境(1) 

高安地域に生息するバラタナゴ(絶滅危惧種)の生態と保存・育成運動への取り組みについて解説します。(加納)

第4回 河内平野の自然環境(2)

高安地域の自然環境の保護と里山保全の運動について話します。(加納)

第5回 現地見学(2)-心合寺山古墳見学

国史跡・心合寺山古墳について発掘担当者の生の話を聞きます。(コーディネーター前田、ゲストスピーカー吉田)

第6回 邪馬台国時代の河内

三世紀の河内の政治情勢について、邪馬台国大和説との関わりを通じて考えることにします。(コーディネーター前田・ゲストスピーカー原田)

第7回 高安城の造営と遺構の調査

天智朝に造営された高安城の歴史的意義と調査の現状について解説します(コーディネーター前田・ゲストスピーカー米田)

第8回 河内の古代遺跡と百済王氏

難波から河内北部の交野郡に移住した百済王氏の役割や関連遺跡の調査成果を解説します。(桑原)

第9回 日本の文学と高安

河内にゆかりのある文学作品を通じて、人と文化の交流、文化の土地への定着という問題を考えます(浅見)

第10回 大和川付け替えと近世の河内

宝永元年の大和川付け替えが河内平野の農村にどのような影響を及ぼしたのか、旧河川流域の村々の変貌を通じて明らかにします(コーディネーター前田・ゲストスピーカー橋本)

第11回 河内木綿の生産と技術

本場の河内木綿がどのように栽培され加工されたのかを、地元の資料館で調査・研究に携わっておられる専門家のわかりやすい講義です(コーディネーター前田・ゲストスピーカー李)

第12回 八尾の戦争遺跡

大正飛行場(現在の八尾飛行場)をはじめとする世界大戦期の戦争遺跡に関する調査成果を語ります(コーディネーター林・ゲストスピーカー大西)

第13回 河内の「国際化」

河内キリシタンから八尾のリトル・ベトナムに至るまでの歴史的背景を明らかにし、河内という地域を国際的な文脈の中で位置づけ直します(林)

第14回 河内山本における住宅地の形成

電鉄会社が開発した有名な住宅地の成立・変容・現状を探ります。(安倉)

第15回 八尾駅前再開発の現状と課題、河内学の総まとめ

八尾駅前再開発の経緯と今後に残された課題を検討します。河内学講義の振り返りと総まとめを行います。(安倉)