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    授業内容詳細

 統計学Ⅰ
   Elementary Statistics Ⅰ
授業科目区分
共通教育科目・一般教養科目(自然分野)
担当者 樋口 くみ子(准教授)
グレード G2
テーマ 社会調査のための統計学入門(1)記述統計編
キーワード 記述統計,単純集計,尺度水準,代表値,散布度,連関係数,相関係数
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要  この授業では、記述統計の基本的概念と様々な統計量の算出方法についての知識修得を目的とする。まず、様々な統計資料を示し、統計量について解説することで基本概念の理解を深める。具体的には、各種平均値の計算法とその持つ意味について、乱数やそれに基づく標本の選び方、標本に基づく平均値、分散、標準偏差さらに変動係数の計算法等を説明する。授業では、修得した知識に基づき、様々なデータの統計量を算出し、分析することで知識の定着を図る。
履修条件
科目の位置づけ(DP・CPとの関連)  この科目は教養部開講の共通教育科目のうち、一般教養科目(自然分野)になります。この科目では、実社会で役立つ知識のうち、集団の意見や意識などを把握し分析するための数的処理能力、情報活用能力を身につけることができます。
 この科目は、各学部の学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、以下に該当します。
(国際学部)
1. グローバル化する現代社会の諸問題を理解し、理論と知識をもってその解決に向けて自ら考え、取り組む姿勢を身につけている。
(経済学部)
1. 日本語及び外国語の活用能力、数的処理能力、情報活用能力とともに幅広い教養及び国際感覚を身につけている。
(法学部)
4. 論理的な思考力と豊かな表現力とともに幅広い教養および実践感覚を身につけている。
学修の到達目標  次の三点を到達目標とします。
1. 尺度水準にあわせて、適切な集計方法を行うことができる
2. Excelを用いて、基礎的な統計量を算出することができる
3. 統計データの分析結果を読み解くことができる
授業の方法  この授業はPC教室で行う双方向型授業として、基本的に(1)前半の講義部分と(2)後半の実習部分とに分けて指導を行います。
(1)授業の前半では、講師がパワーポイントと配布資料を使い、統計学およびデータの分析方法を解説します。毎回の授業では、前回の復習を軽く行ったうえで新しい項目の解説を行います。その際にはクリッカーを通してリアルタイムで受講生の皆さんに問題を解いてもらったり、授業の進度などに対する感想を述べてもらったりします。これにより、授業内容への理解習熟度を確認し、授業スピードを調整していきます。
(2)授業の後半では、受講生の皆さんにパソコンを用いて実際に分析作業を行ってもらいます。講師は机間を巡りながら個別に質問に応じるかたちで、受講生の皆さんの作業が進むようにアドバイスしていきます。
(3)なお、欠席者のために、毎回の配布資料は授業終了後にWeb(IT’s Class等)でも配布予定です。
(4) ICTとしては、上記に述べた①パワーポイントによる授業の実施、②クリッカーの使用、③情報端末の仕様(PC教室での授業になります)、④It’s classの活用を行います。
(5)フィードバックとして、小課題・中課題のうち、計算問題については採点をして返却します。
授業外の学修(予習・復習等) (1)予習として、テキストで指定した箇所は、次回の講義までに読んでおくこと
(2)復習として、授業時に配布するレジュメや資料をよく読み、定期試験にそなえること
(3)授業時に実習作業や分析作業が終わらなかった場合、次回の講義時までに各自終わらせておくこと
テキスト・参考書 テキスト:
神林博史・三輪哲(2011)『社会調査のための統計学――生きた事例で理解する』技術評論社(¥1,980+税)
※配布プリントとテキストを併用し授業を進めるので、テキストは必ず購入してください。配布プリントは授業後にIt’s Classでも配布します。
成績評価の基準・方法 (1)成績評価はリアクションペーパー2回(10点×2回=20点)、小課題2回(10点×1回+15点×1回=25点)、中課題1回(25点)、定期試験(30点)、を予定しています。
(2)各課題および定期試験では、「学修の到達目標」に掲げる三つの目標についての理解習熟度を問います。
履修上の注意事項など (1)毎回の配布資料をまとめて保管できるよう、フォルダーを用意しておくとよいでしょう。
(2)この授業はパソコンが使えること、Excelの基本操作(ファイルを開く、入力する、保存する)ができることが前提となります。そのため、独学でこれらの操作法が習得できていない場合は、「統計学Ⅰ」を受講する前に「情報リテラシーA」と「情報リテラシーB」の受講を強くおすすめします。
この科目の履修にあたって (1)この授業では、可能な限り数式を使わずに統計学の基礎知識を理解したうえで、Excelなどの統計ソフトを用いてデータを集計・分析していきます。アンケートの取り方や分析方法を学んでみたい――だけどこれまで数学が苦手で中々踏み出せなかった、過去に「統計学」の関連科目を学んでみたけどうまく理解できなかったという人に、ぜひ受講をおすすめします。
(2)授業内容は積み重ねの授業であるため、とりわけ積極的な参加が求められます。やむを得ず欠席をした回は、教科書と配布資料を読み十分にキャッチアップを図っておくことが必須になります。
オフィスアワー 月 13:00~14:30 花岡コモンズ 授業の質問、メンタル支援
金 10:40~12:10 相談ラウンジ(八尾4階) 


第1回 オリエンテーション――社会調査における量的調査

社会調査における量的調査の位置づけと統計学の関連について解説したうえで、授業の目標、各回の授業内容の概要、授業方法、成績評価などについて説明する。

第2回 量的調査で取りあつかう数字の種類――尺度水準

量的調査は世の中のあらゆるものごとを数字に置き換えて収集する調査法である。この関係で、量的調査で取り扱う数字の種類には、四則演算ができるもの・できないものがある。ここでは尺度水準として四つの尺度について学ぶ。テキスト12-28頁を事前に読んでおくこと

第3回 第3回 質問紙調査票を作成する――ワーディングの問題

量的調査の代表的な方法として質問紙調査法があるが、質問項目を考える上ではワーディングに留意しなければ、正確なデータが収集できない。ここではそうしたワーディングの問題について講義・実習形式で学ぶ。資料は当日配布する

第4回 量的データを収集する――調査の種類と実施方法

調査票が完成したらいよいよ調査の実施となるが、実施方法にもさまざまな方法がありそれぞれ長所・短所がある。ここではそうした調査の種類と実施方法について学ぶ。資料は当日配布する

第5回 分析のための準備をする――データ入力とデータクリーニング

調査を実施し調査票を回収したら、次は分析のための準備として調査票のデータ入力に入る。実習では実際にExcelにデータを入力し、データクリーニングを行う。資料は当日配布する

第6回 データを集計する(1)度数分布表、棒グラフ、ヒストグラム

全てのデータを入力し終えたら、まず収集したデータの特徴を把握すべく単純集計を行う。ここでは単純集計のうち、雑多なデータの特徴を視覚的に把握する、度数分布表・棒グラフ・ヒストグラムについて学ぶ。講義では尺度に合わせた図表の選択と作成方法について解説し、実習ではExcelを使用してこれらの図表を作成する。テキスト30-40頁を事前に読んでおくこと

第7回 データを集計する(2)代表値(最頻値、中央値、平均値)

単純集計のうち、ここでは雑多なデータの特徴をひとつの値で示す、代表値について学ぶ。講義では代表値の種類と特徴を解説し、実習ではExcelを使用し代表値を算出する。テキスト41-55頁を事前に読んでおくこと

第8回 データを集計する(3)散布度(分散、標準偏差)

単純集計のうち、ここではデータの散らばりを一つの値で示す散布度のうち、分散と標準偏差について学ぶ。講義では散布度の考え方と分散・標準偏差の計算方法を解説し、実習ではExcel及び手計算で分散・標準偏差を算出する。テキスト58-70頁を事前に読んでおくこと

第9回 データを集計する(4)散布度(変動係数)

単純集計のうち、ここではデータの散らばりを一つの値で示す散布度のうち、変動係数について学ぶ。講義で解説を行ったうえで、実習ではExcelを用いて変動係数を算出する。資料は当日配布する

第10回 グループ間の関連性を調べる(1)連関と相関

単純集計が終わったら、次は収集したデータをグループに分けて分析を行っていく。ここではその準備として、クロス表と散布図の作成方法と使い分けについて学ぶ。実習では実際にExcelを使いクロス表・散布図を作成する。テキスト76-86頁を事前に読んでおくこと

第11回 グループ間の関連性を調べる(2)連関係数を求める

クロス表を作成し割合を求めたところで、そこに見られるグループ間の差異は果たして意味のある差異なのだろうか。この点を統計的に検討できる統計量として、2×2のクロス表の連関を測るオッズ比、ファイ係数、ユール値について学ぶ。実習ではExcelと手計算でそれらの統計量を求める。テキスト87-91頁を事前に読んでおくこと

第12回 グループ間の関連性を調べる(3)相関係数を求める準備をする

作成した散布図に見られる関連性の度合いを測る指標として、ここでは線形の関係の度合いを把握する相関係数を算出する準備として、共分散について学ぶ。実習ではExcelを用いて実際に共分散を算出する。テキスト97-106頁を事前に読んでおくこと

第13回 グループ間の関連性を調べる(4)相関係数を求める

作成した散布図に見られる関連性の度合いを測る指標として、ここでは線形の関係の度合いを把握する相関係数の算出方法について学び、実習ではExcelを用いて算出する。テキスト102-112頁を事前に読んでおくこと

第14回 見せかけの関連性を検討する――三重クロス表と偏相関係数

第11-13回で学んだ連関係数と相関係数では、見せかけの関係性を見破ることができない。ここではそうした見せかけの関係性を見破る方法として、三重クロス表と偏相関係数について学ぶ。テキスト114-128頁を事前に読んでおくこと

第15回 まとめ

第1-14回で学んだ内容をふりかえり、記述統計の全体像を把握する。資料は当日配布する