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    授業内容詳細

 化学と生活
   Chemistry in Our Life
授業科目区分
共通教育科目・一般教養科目(自然分野)
担当者 蔡 德七(講師)
グレード G2
テーマ 日常生活を化学の目で見ると?
キーワード 元素周期律表,放射性物質,水,酒,環境,食品添加物,衣料,繊維,味と香り,DNA、医薬
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 現代社会においては、化学物質を利用せずに、生活することは不可能になっている。授業では、われわれの日常生活の中で利用している化学物質の作用や機能について、化学的な視点で理解を深めることを目的とする。具体的には、化学の目で衣食住等に関する身の回りのものを眺めて、化学の特徴や社会との関係について考察を行う。また、環境、資源、エネルギーといった数多くの問題を、主体的に考えることができる力を養うことも目標とする。
履修条件 特になし。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 本科目を通じて化学が、私たちの日常生活にいかに役立っているかが理解できる。出来るだけ興味の持てるテーマを選んで授業を行うので、生活に役立つ教養を涵養するために、是非履修して欲しい科目である。化学を学び損なった学生、高校時代に化学が嫌いだった学生は化学の魅力や不思議さに堪能出来る。
学修の到達目標 化学や化学物質が私たちの日常生活でどのような役割を果たしているかを具体的に説明できる。化学構造式の意味や読み方が理解できる。身近な物質の化学的な働きが理解できる。
授業の方法 授業は、シラバスの授業形式に沿った講義形式で行う。授業では、内容の理解を深めるために、テーマに関連したクイズや小テストを行い解説する。定期試験は小テストから出題する。また、授業終了10分前にコメントシートを配布し、授業の感想や要望または質問・疑問点を書いてもらう。それらのいくつかをピックアップし、翌週の授業の初めにコメント・解説する。出来るだけ対話形式で講義を行い、学生にも積極的に発言を求める。
授業外の学修(予習・復習等) 日頃から化学に関心を持ち、これに関する情報を新聞・雑誌・インターネット等を通じて授業計画の内容と関連のあるニュースに目を通すこと。
テキスト・参考書 教科書:「はじめての化学ー生活を支える基礎知識」(化学同人) 井上祥平著
副教材:「スパイス、爆薬、医薬品」(中央公論社) P・ルクーター/J・バーレサン著
「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書) 吉田たかよし著
「炭素文明論」(新潮選書)佐藤健太郎著
「医薬品クライシス」(新潮新書)佐藤健太郎著
毎回の授業で教科書を参照するので、必ず購入し持参すること。
成績評価の基準・方法 授業への積極的参加度(40%)、定期試験(60%)。授業への積極的参加度は、議論に加わったり、質問等で学修しようという意欲を示したかなどで総合的に判断する。期末試験の内容は最終授業で提示する。
履修上の注意事項など 授業中の私語およびスマホの操作は厳禁。
この科目の履修にあたって 化学とは、物質を原子、分子レベルで理解でき、さらに化学反応を発見して優れた性質や機能を持つ新しい物質を作り出せる。つまり化学の最大の魅力は、昨日まで世界になかった物質を合成し、創り出せる科学である。
オックスフォード大学化学科のピーター・アトキンス教授によれば、化学の恵みがなければ、私たちの生活は石器時代に戻ると指摘している。
いまの快適で便利な暮らしは、化学の知恵と技術が生んだと言っても過言ではない。まさに、この200年、科学技術の飛躍的発展を陰で支えたのは紛れもなく化学である。化学の視点で世界を見渡せば、世界は物質から成り立っており、物質世界に対する理解を深めることが出来るので「化学と生活」の授業に奮って参加し、化学の面白さと魅力を是非味わって欲しい。
オフィスアワー


第1回 化学とは何か?化学で何が分かるのか?

化学は役に立つ学問か、化学者のイメージ、化学と社会のかかわり

第2回 元素周期律表の仕組み

元素とは何か?周期律表の見方、有益な元素と毒性のある元素、レアアース、レアメタル

第3回 水の化学

水の不思議(沸点、凝固点、水素結合、クラスター)、硬水と軟水、ミネラルウォーター、海洋深層水、熱中症はなぜ起こるのか、発がん物質(トリハロメタン)

第4回 酒の化学

酒は「百薬の長」「社会の潤滑油」、酒と発酵の化学、なぜ酔っぱらうのか

第5回 食品の化学Ⅰ

三大栄養素(炭水化物・脂肪・タンパク質)、ビタミンとミネラル

第6回 食品の化学Ⅱ

食品添加物と遺伝子組み換え食品は安全か? 光合成

第7回 食品の化学Ⅲ

味と香りの化学、旨味とは何か?。味覚と嗅覚の仕組み、味の素、光学異性体

第8回 生命の化学Ⅰ

生命とは何か?。生命の起源(ユーリーとミラーの実験)、細胞、DNAとRNAの違い、セントラルドグマ、必須アミノ酸、タンパク質の構造

第9回 生命の化学Ⅱ

タンパク質の一生、染色体と遺伝子

第10回 衣料の化学

化学繊維、高分子化合物と重合反応、合成繊維(ポリエステル、ナイロン、アクリル、ビニロン)

第11回 環境の化学

地球環境問題とは何か?地球温暖化とは何か?水俣病、農薬、環境ホルモン(ダイオキシン)

第12回 放射性物質の化学

東日本大震災のもたらしたもの。原子力発電、半減期、ウランとプルトニウム、放射線の生体への影響(外部被ばくと内部被ばく)

第13回 エネルギーの化学とゴミ問題

エネルギーの形態、ゴミと持続性、消費社会からゼロ・ウェイスト社会へ

第14回 薬の化学

毒も薬になる。薬も毒になる。アスピリン、サルファ剤、ペニシリン

第15回 授業の総括

これまでの授業での質問、感想、意見などを通じて、授業の総括を行う。