トップページ | シラバス |  
 
    授業内容詳細

 文学
   Literature
授業科目区分
共通教育科目・一般教養科目(人文分野)
担当者 浅見 緑(教授)
グレード G2
テーマ 名作に親しみ、人間理解を深める
キーワード 文学のジャンル,文学の歴史,文学の受容,日本の文学,翻訳文学,人間理解
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 この授業では、文学の歴史、有名な作品、創作方法における特徴、文学の形式で蓄積してきた人類の英知等、いろいろな側面から文学を解説する。授業では、文学作品に対する鑑賞力を養うとともに、文学を通して、文化、歴史、社会について理解を深めることを目標とする。具体的には、豊かな人間性が表れている人類共通の文化遺産としての文学作品への理解を深めるほか、授業内容に関する質問等を毎回提出することで、双方向型学修を行う。
履修条件 (1)特になし。
(2)留学生の場合は、文章語に関して、ある程度まとまった分量の文章の読解ができる日本語力、授業中に自分の考えが表現できる日本語力が必要です。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) (1)この科目では、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、DP1にあげられている「幅広い教養」を身につけます。
(2)共通教育科目の「一般教養科目(人文分野)」に位置づけられています。
学修の到達目標 (1)有名な文学作品や作家に親しむ。
(2)文学作品に対する鑑賞力を養う。
(3)文学を通して、文化、歴史、社会、世界について理解を深める。
授業の方法 (1)取り上げる作品のあらすじや、作品の抜粋部分を必要に応じてプリントにして配布し、文学作品の世界に触れる。
(2)作品の一部(冒頭、名文)について、声に出して読んだり、手で書き写したりして、作品に親しむ。
(3)毎回授業内容についての課題に取り組み、理解を深める。
(4)必要に応じて、ペアワーク・グループワーク等の形態も取り入れ、意見交換や協働作業を行う。
(5)授業中の応答や授業内容に関する質問・感想を提出することにより、双方向の意志疎通を図る。
授業外の学修(予習・復習等) (1)配布資料やノートの整理をしながら、各回のテーマに沿って授業の予習・復習をしっかりおこなう。
(2)It's Classの教材欄・ディスカッション欄、オフィスアワー等を必要に応じて活用する。
テキスト・参考書 (1)テキストは特に指定しない。必要に応じて資料を配付する。配布資料はテキストに相当するものとして使用するので、必ず毎回きちんと整理して持参する。
(2)参考書は必要に応じて、使い方も含めて紹介する。 
  作品の理解を深めるために、授業の前後に各種国語便覧・歴史年表類で、頭を整  理することをすすめる。
  大修館書店編集部『社会人のための国語百科』大修館書店
  秋山虔・三好行雄編『原色シグマ 新日本文学史』文英堂 など。
成績評価の基準・方法 定期試験(試験またはレポート)の受験(提出)を前提とし、その成績(60%)と授業への積極的参加度(授業中の取り組み状況、毎回の課題、質問・感想の内容等:40%)を合わせて評価する。
履修上の注意事項など (1)受講生みんなで、授業に積極的に参加し、楽しく活発な授業空間を作り上げましょう。
(2)20分以上の遅刻、課題未提出の退出等は、原則出席として扱いません。
この科目の履修にあたって 人がその人生の中で実際に会って話をしたり体験したりできることは限られている。文学の世界を通じて、時空を超えてさまざまな人の考えを知り、いろいろな体験をすることができる。文学作品に親しみ、自分の世界を広げてほしい。
オフィスアワー 木 12:10~13:00 教務課(C号館1階) 授業の質問、国語の基礎(文章表現)、レポート作成支援、公務員試験対策


第1回 はじめに

シラバスに基づき授業の概要を説明します。受講の状況により、授業の運営方法や内容を微調整することがあります。以下に示すのは、各回の中心的な内容です。
日本全国各地にある史跡や文学館を紹介します。美術館・博物館でも特別展が随時開催されています。文学に対する理解を深めるために、ぜひ一度は訪れましょう。

第2回 文学のジャンル

文学=小説ではありません。日本の文学と翻訳作品を中心に、文学の代表的なジャンルとその特徴について紹介します。図書館で文学作品を実際に手に取りましょう。

第3回 古今東西の名作

古今東西の名作にはどのようなものがあるのでしょうか。文学史年表に基づいて、紹介します。現代の文学についても、以降トピックス的に随時取り上げます。

第4回 文学の歴史

文学史に関するクイズに回答しながら、作品の成立過程や目的、時代背景、世界の動き等を確認しましょう。以後は、毎回授業の冒頭部分を使って、クイズを実施する予定です。

第5回 名作を読む(1)

今年は、明治の文豪夏目漱石の生誕150年、没後100年の年にあたり、さまざまな企画が予定されています。明治という先のみえない新しい時代を生きた漱石の現代にも通じるメッセージを読み解きましょう。

第6回 名作を読む(2)

ポルトガルの宣教師とともに海を渡って日本に伝えられた『イソップ物語』。イソップの教訓は、現代社会にも生きています。漱石の作品の中にも『イソップ物語』の教訓が述べられています。さまざまな『イソップ物語』の受容について紹介します。

第7回 名作を読む(3)

『イソップ物語』は、近世日本では『伊曾保物語』として出版されました。明治以降の英文からの翻訳と比較すると、教訓に独自の改変が見られます。「イソップ」とはどのような人物だったのか、『伊曾保物語』の伝記部分を読みます。

第8回 名作を読む(4)

イギリス留学から帰った漱石がぜひ読んでほしい大人の読み物の一つにあげた『ガリヴァー旅行記』。大人国、小人国、天空国、馬の国、それぞれの国の政治・社会制度・価値観などが精緻に描かれ、当時のイギリス社会が風刺されています。

第9回 名作を読む(5)

『ガリヴァー旅行記』の続きを読みます。ガリヴァーは日本にも立ち寄ったことになっています。当時の西洋社会から見た日本についても紹介します。

第10回 名作を読む(6)

漱石と同時代人であるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)。
ハ―ンの描いた古き良き「日本」は、作品を通して欧米に伝えられました。英文・日本語訳で代表的な作品を紹介します。

第11回 名作を読む(7)

ハーンの帰化名「小泉八雲」は、日本の神話と関係の深い出雲にちなんでつけられたものです。日本の神話の世界を紹介します。

第12回 名作を読む(8)

漱石と並ぶ明治の文豪森鴎外。
代表的な作品を通じて、現代にも通じるメッセージを読み解きましょう。

第13回 名作を読む(9)

漱石によって文壇での地位を確立した芥川龍之介。
古典に題材をとった作品の中から代表的な作品を紹介します。

第14回 名作を読む(10)

星新一は、森鴎外の妹小金井喜美子の孫にあたります。ショート・ショート101編を達成したSF作家です。現代社会を風刺した作品を紹介します。

第15回 文学を取り巻く世界・まとめ

文学と芸能、伝統文化、美術工芸、音楽、映像、エンターテインメントなどの芸術や商業の世界との関連について取り上げます。文学の可能性について考えてみましょう。
最後に、春学期の授業内容を振り返ります。