トップページ | シラバス |  
 
    授業内容詳細

 考古学
   Archaeology
授業科目区分
共通教育科目・一般教養科目(人文分野)
担当者 桑原 武志(講師)
グレード G2
テーマ 考古学から、日本列島における文化や社会の成り立ちを考える。
キーワード 人類学,遺跡,遺構,遺物,層位学,型式学,編年,文化財
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 考古学は発掘調査等により、過去の人類が残した行動の痕跡(生活・社会・文化)の調査・研究を目的とする。行動の痕跡としての物質資料は、遺物・遺構・遺跡を指す。授業では、どのような方法で調査・研究をするのかについて、発掘調査で得た物質資料から具体的事例を示して解説する。また、最近の考古学上の成果も示し、考古学への理解を深めるとともに、身近にある遺跡を通して歴史を理解する。さらに、遺跡(歴史遺産)の保存や利用についても考察する。
履修条件 特にありません。
科目の位置づけ(DP・CPとの関連) 文化庁の統計によると、日本には48万ヶ所もの遺跡があります。毎年数千件にも上る発掘調査が実施され、さまざまな暮らしの跡の発見とともに、膨大な数の生活用品や道具などが出土しています。
私たちの身近にある遺跡を通して歴史を理解するとともに、遺跡見学の楽しさなども知ってもらい、歴史遺産の保存や活用についても考えます。
学修の到達目標 人間活動の痕跡(遺跡・遺構・遺物)を研究対象とし、過去の人類文化(暮らしや社会)を明らかにする学問です。
考古学とはどんな学問かを理解するとともに、遺跡保存の意義についても理解することを目標とします。
授業の方法 授業は講義形式です。教科書は使わずプリントを配布し、PowerPoint・視聴覚機器も利用しながら授業をすすめます。
授業外の学修(予習・復習等) 大学近くに所在する心合寺山古墳・しおんじやま古墳学習館、八尾市立歴史民俗博物館の他、東大阪市立郷土博物館、大阪歴史博物館、大阪府立弥生文化博物館、大阪府立近つ飛鳥博物館、大阪狭山池博物館などのに行き、実物資料などを見ることにより、一層理解が深まります。
テキスト・参考書 テキストは使用しません。
参考書は必要に応じて、授業中に紹介します。
成績評価の基準・方法 「小テスト・レポート」(40%)と学期末に行う「定期試験」(60%)などで、総合的に評価します。
履修上の注意事項など 主体的・積極的に学ぶ姿勢を持ち、配付プリント及び自筆ノートは適宜整理するようにして下さい。
日本の歴史は日本だけの歴史で成立しているのではありません。世界の歴史とともに成りたっています。日本史、西洋史などを履修すると授業内容の理解が深まります。
この科目の履修にあたって 現代につながる日本文化の基礎は、考古学の史料に求めることができます。大昔と現在を比べることによって、現在をよく捉えることができます。遺跡は過去を知るだけでなく、現在さらに未来を考えるための場でもあります。広い視野から日本列島における文化や社会について考えてみましょう。
オフィスアワー


第1回 遺跡を楽しもう

授業内容と授業計画の説明をします。そしてもの言わぬ遺跡(遺構・遺物)からのナゾ解きの楽しみ方などについて説明します。

第2回 考古学とは何か

考古学という学問の定義と基礎的な学術用語を学び、考古学の目的を考えます。また、関連する学問についても説明します。

第3回 日本考古学の歩み

日本考古学の研究史を通して、現在の考古学における論争点について説明します。

第4回 発掘調査の方法

どのような方法で遺構や遺物を検出するのか、発掘調査の方法について具体例を示して説明します。

第5回 遺跡・遺構・遺物とは何か

考古学の研究対象は遺跡・遺構・遺物です。発掘調査で検出される遺構・遺物とは何かを説明します。

第6回 遺構の種類

住居跡、水田跡、道路跡、窯跡、寺跡など、さまざまな遺構について説明します。

第7回 遺物の種類

石器・土器・木器・金属器など人間が製作したもののほか、石器の制作過程で生じる石の屑などのゴミも含まれます。これらの遺物の説明をします。

第8回 層位学とは何か

考古学にとって、重要な層位学とは何かについて説明します。

第9回 型式学と編年

考古資料を分類するための型式学と編年について説明します。

第10回 考古学と自然科学

人類は多岐にわたる自然の資源を利用してきました。これらの分析は自然科学の専門家に鑑定してもらいます。考古学と自然化学の関係について説明します。

第11回 発掘調査の記録方法の実例

発掘調査とは、考古資料の記録です。発掘調査において検出された遺構・遺物などの記録方法について、具体例を示して説明します。

第12回 発掘資料の整理・分析

遺跡のあり方を考えるための発掘資料の整理と分析、そして報告書作成までの過程について説明します。

第13回 遺構・遺物の保存処理と活用

木製品・金属製品・土器などの保存処理方法及びそれらの活用について説明します。

第14回 文化財保護法(遺跡の保存と活用について)

文化財保護法について説明し、文化財全般の保護について考えます。遺跡(歴史遺産)の保存と活用について、どのように遺跡を守り、活用することができるのか、その方法を考えます。

第15回 まとめ

上記の授業を踏まえ、日本社会における考古学の果たす役割を考えます。