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    授業内容詳細

 現代社会と日本語
   Japanese in Modern Society
授業科目区分
共通教育科目・一般教養科目(学際分野)
担当者 浅見 緑(教授)
グレード G2
テーマ 日本語の理解を深め、豊かに使う
キーワード 日本語の特色,国語政策,敬語表現,共通語,方言,外来語
開講年度
2017
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 この授業では、現代社会における日本語の現状と課題について、国家や社会との関わりという視点から、歴史的背景を踏まえつつ、具体的な事例をもとに考察する。自分の使用している日本語を客観的に見つめることにより、ことばのもつ役割や可能性を認識することを目標とする。授業では、日本語の特色、国語に関する施策、共通語と方言、敬語表現、日本語の変化と誤用等の内容を取り扱う。また授業では資料やデータを用いて課題に取り組むことにより、日本語と日本社会についての理解を深める。
履修条件 留学生科目の日本語関連科目ではありません。留学生の場合は、新聞や書物などの文章語の読解ができる力、授業中に自分の考えていることを表現できる力が必要です。

科目の位置づけ(DP・CPとの関連) (1)この科目では、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、DP1にあげられている「幅広い教養」を身につけます。
(2)共通教育科目の「一般教養科目(学際分野)」に位置づけられています。
学修の到達目標 (1)現代社会における日本語の現状や特色について、資料に基づき説明できる。
(2)自分の使用している日本語を客観的に見直すことにより、ことばの果たす役割や可能性を認識し、自分の言語生活をより豊かなものにすることができる。
(3)積極的に自ら学ぶ姿勢を養い、歴史の流れの中で現代の日本語の担い手としての自覚をもつことができる。
授業の方法 (1)具体的な事例の紹介により、日本語の現状や特色に関する理解を深める。
(2)各回のテーマに基づいた課題(言葉に関するミニ問題、グループワークも含む)に毎回取り組む。
(3)必要に応じて、ペアワーク・グループワーク等の形態も取り入れ、意見交換や協働作業を行う。
(4)授業中の応答や毎回の課題用紙の提出により、教員と受講生の意志疎通を図りながら双方向型の授業を行う。
授業外の学修(予習・復習等) (1)配布資料やノートの整理をしながら、テーマごとに授業の予習・復習をしっかりおこなう。
(2)It's Classの教材欄・ディスカッション欄、オフィスアワー等を必要に応じて活用する。
テキスト・参考書 (1)テキストは特に指定しない。必要に応じて資料を配付する。配布資料はテキストに相当するものとして使用するので、必ず毎回きちんと整理して持参する。
(2)参考書は必要に応じて、使い方も含めて紹介する。
 文化庁「国語に関する世論調査」
 佐藤亮一監修『お国ことばを知る 方言の地図帳』小学館 など。
成績評価の基準・方法 定期試験(試験またはレポート)の受験(提出)を前提とし、その成績(60%)と授業への積極的参加度(授業中の取り組み状況、毎回の課題、質問・感想の内容等:40%)を合わせて評価する。
履修上の注意事項など (1)受講生みんなで、授業に積極的に参加し、楽しく活発な授業空間を作り上げましょう。
(2)20分以上の遅刻、課題未提出の退出等は、原則出席として扱いません。
この科目の履修にあたって 私たちの使っている現代日本語は、人間社会の長い歴史を経て現代に至っています。ことばの問題は、社会と人間の問題でもあります。社会と自分の関わりの中で、日本語をとらえ直し、豊かな日本語の使い手になってほしいと願っています。
オフィスアワー 木 12:10~13:00 教務課(C号館1階) 授業の質問、国語の基礎(文章表現)、レポート作成支援、公務員試験対策


第1回 はじめに

授業計画の詳細について説明します。以下に取り扱う主な内容を記しています。受講の状況により、内容や順序を微調整することがあります。

第2回 日本語と日本語研究

日本語の構造や体系に関して、国語学や日本語学の分野ではどのような研究がおこなわれてきたのか紹介します。

第3回 日本人の国語に関する意識や理解

毎年文化庁によって「国語に関する世論調査」が実施されています。調査結果が公表されるのは、毎年9月です。日本人の国語に関する意識や理解の現状について取り上げます。

第4回 間違いやすい日本語

受講生の皆さんも「国語に関する世論調査」に回答してみましょう。自分の国語に対する意識や理解の現状と世論調査の結果を比較してみましょう。

第5回 国語政策と日本語(1)国語の表記

わたくしたちが使っている「常用漢字表」「現代かなづかい」「送り仮名」などが内閣告示によって成立した歴史的背景と今後の課題について取り上げます。

第6回 国語政策と日本語(2)敬語の分類と働き

平成19(2007)年2月に文化審議会より「敬語の指針」が答申されました。「敬語の指針」が必要になった理由、現代社会における敬語の分類と役割について取り上げます。

第7回 コミュニケーションと日本語(1)敬語の難しさ

敬語は社会生活を営むうえで身近で必要なものですが、難しいと感じる人が多くいます。誤りやすい敬語の表現を取り上げます。

第8回 コミュニケ―ションと日本語(2)敬語の場面

ことばとしては間違っていないのに不適切とされる使い方について取り上げます。

第9回 現代日本語の成立(1)「標準語」から「共通語」へ

「国語」としての標準語の成立、標準語と共通語の違い、書き言葉と話し言葉などについて取り上げます。

第10回 現代日本語の成立(2)「方言」の特色

方言には、共通語と異なる法則、ことば、表現がたくさんあります。
また、時代が変わっても新しい方言は生まれています。現代社会における方言の役割について取り上げます。「方言チャート」を使って、自分の出身地が正しく判定されるかどうか試してみましょう。

第11回 社会生活と日本語(1)経済と「方言」

観光や市場の広域化が、地域社会にどのような変化をもたらし、地域社会の変化が言語の変容とどのように関わるのかについて取り上げます。

第12回 社会生活と日本語(2)外来語

日本語はその出自により、和語・漢語・外来語(カタカナ語)に大きく分類されます。外来語の歴史と現状と未来について取り上げます。

第13回 社会生活と日本語(3)外国語の中に入った日本語

日本語の中に漢語や外来語が入ってきたように、逆に外国語に入った日本語もあります。ことばのグローバル化について考えます。

第14回 社会生活と日本語(4)オノマトペ

日本語では、日常的に千数百語のオノマトペ(擬音語・擬態語)が使用されているといわれます。オノマトペから日本語の世界を探ってみます。

第15回 まとめ

これまでの内容を振り返ってみましょう。この半年で、新たな発見はありましたか。