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    授業内容詳細

 現代社会と日本語
   Japanese in Modern Society
授業科目区分
共通教育科目・一般教養科目(学際分野)
担当者 浅見 緑(教授)
グレード G2
テーマ 日本語の世界を探究する
キーワード 国語辞典,国語政策,敬語表現,外来語,標準語・共通語,方言,日本語の特色
開講年度
2018
開講時期
配当年次
1・2・3・4
単位数
2

授業の目的及び概要 この授業では、現代社会における日本語の現状と課題について、国家や社会との関わりという視点から、歴史的背景を踏まえつつ、具体的な事例をもとに考察する。自分の使用している日本語を客観的に見つめることにより、ことばのもつ役割や可能性を認識することを目標とする。授業では、日本語の特色、国語に関する施策、共通語と方言、敬語表現、日本語の変化と誤用等の内容を取り扱う。また授業では資料やデータを用いて課題に取り組むことにより、日本語と日本社会についての理解を深める。
履修条件 留学生科目の日本語関連科目ではありません。留学生の場合は、新聞や書物などの文章語の読解ができる力、授業中に自分の考えていることを表現できる力が必要です。

科目の位置づけ(DPとの関連) (1)この科目では、学位授与の方針(DP)に定める、学生が本学における学修と経験を通じて身につける知識や能力のうち、DP1にあげられている「幅広い教養」を身につけます。
(2)共通教育科目の「一般教養科目(学際分野)」に位置づけられています。
学修の到達目標 (1)現代社会における日本語の現状や特色について、資料に基づき説明できる。
(2)自分の使用している日本語を客観的に見直すことにより、ことばの果たす役割や可能性を認識し、自分の言語生活をより豊かなものにすることができる。
(3)積極的に自ら学ぶ姿勢を養い、歴史の流れの中で現代の日本語の担い手としての自覚をもつことができる。
授業の方法 (1)具体的な事例の紹介により、日本語の現状や特色に関する理解を深める。
(2)授業に関連するDVDやインターネットの動画などの視聴覚教材をできる限り利用する。
(3)必要に応じて、ペアワーク・グループワーク等の形態も取り入れ、意見交換や協働作業を行う。
(4)授業中の応答や課題の質問・感想等により、教員と受講生の意思疎通を図りながら双方向型の授業を行う。
(5)毎回の授業の振り返りとして、ミニ課題に取り組む。次回の授業でコメントする。
授業外の学修(予習・復習等) (1)配布資料やノートを整理し、授業のポイントを確認したり、次回の授業の事前学修を行うようにする。
(2)learning portalの教材欄・ディスカッション欄、オフィスアワー等を活用する。
テキスト・参考書 (1)テキスト:井上ひさし『國語元年』(新潮文庫)
配布資料とテキストを併用し授業を進めるので、テキストは必ず購入してください。
(2)参考書:各回のテーマに応じて、関連する参考書を紹介します。
鈴木貞美『「日本語」の常識を問う』(平凡社新書)、加藤重広『日本人も悩む日本語』(朝日新書)など。
成績評価の基準・方法 定期試験(試験またはレポート)の受験(提出)を前提とし、その成績(60%)と授業への積極的参加度(授業中の取り組み状況、毎回の課題、質問・感想の内容等:40%)を合わせて評価する。
この科目の履修にあたって 私たちの使っている日本語は、人間社会の長い歴史を経て現代に至っています。社会と自分の関わりの中で、客観的に日本語をとらえ直し、豊かな日本語の使い手になってほしいと願っています。
オフィスアワー 各教員のオフィスアワー受付曜日・時間・場所については、本学Webサイトの「オフィスアワー」ページに掲載しています。
<アクセス方法>
大学Webサイトの[トップページ]→[キャンパスライフ]→[教務情報]→[オフィスアワー]
<URL>
http://www.keiho-u.ac.jp/campuslife/affairs/officehour.html

授業の内容や学習上の問題などについて質問や相談を行いたい場合は、実施曜日・時限を確認のうえ実施場所を訪れてください。
※なお、非専任講師については、担当授業前、終了後の教室や講師控室等での質問、相談を受け付けています。


第1回 はじめに

授業計画の詳細について説明します。以下に取り扱う主な内容を記しています。受講の状況により、内容や順序を微調整することがあります。

第2回 日本語研究(1)

国語学や日本語学の分野ではどのような研究がおこなわれてきたのかを概観し、日本語を分析するさまざまな観点や方法に触れることにより、以後の授業の理解を深める土台とします。

第3回 日本語研究(2)

日本語をテーマにした本を図書館で探し、受講生間で共有します。

第4回 国語辞典の役割

ことばの習得に欠かせない存在である国語辞典の歴史や辞典ごとの特色を知ることを通じて、その役割と主体的な活用方法を探ります。

第5回 国語政策と日本語

毎年文化庁によって「国語に関する世論調査」が実施されています。調査結果が公表されるのは、毎年9月です。日本人の国語に関する意識や理解の現状について探ります。

第6回 社会生活と日本語

自分の国語に対する意識や理解の現状と世論調査の結果を比較してみましょう。また、新聞での取り上げ方を比較して、社会の関心はどこにあるか探ります。

第7回 敬語の分類と役割

平成19(2007)年2月に文化審議会より「敬語の指針」が答申されました。「敬語の指針」が必要になった理由、現代社会における敬語の分類と役割について探ります。

第8回 誤りやすい敬語表現

敬語は社会生活を営むうえで身近で必要なものですが、難しいと感じる人が多くいます。誤りやすい敬語の表現を取り上げ、その理由を探ります。

第9回 コミュニケーションの敬語

実際に敬語表現を用いたやりとりが行われる場面を例にして、コミュニケーションとしての敬語の役割を探ります。

第10回 地域語/標準語/共通語

「国語」としての標準語の成立、標準語と共通語の違い、書き言葉と話し言葉などについて取り上げ、現代日本語の成立過程とその特色について探ります。

第11回 方言の現状と特色

方言(地域語)には、共通語と異なる法則、ことば、表現がたくさんあります。また、時代が変わっても新しい方言は次々生まれています。現代社会における方言の特色を探ります。

第12回 経済活動と方言

観光や市場の広域化が、地域社会にどのような変化をもたらし、地域社会の変化が言語の変容とどのように関わるのかについて探ります。

第13回 言語政策からみた外来語

日本語はその出自により、和語・漢語・外来語(カタカナ語)に大きく分類されます。また、日本語の中に漢語や外来語が入ってきたように、逆に外国語に入った日本語もあります。他の国の外来語の現状と言語政策について取り上げ、日本の国語政策の可能性を探ります。

第14回 グローバル化と情報通信技術

日本語の翻訳の問題から、ことばのグローバル化について考えます。最新の情報通信技術研究の成果が未来の国際社会と言語生活にどのような影響を与えるのか探ります。

第15回 まとめ

これまでの内容を振り返ります。授業で知ったこと、取り組んだことをもとに、日本語の現状と将来の展望について考えます。