経済についての洞察力を磨き、
未来を拓く人材へ。

学部のポイント

  • 1. 「実学としての経済学」の修得によって現実経済を読み解く力を身に付ける

    様々な経済指標(経済データ)の見方を学び、将来を見通す力を養成するのが、本学独自の「実学としての経済学」の取り組みです。経済理論と併せて学修することで、現実経済を読み解く力(リテラシー)を身につけます。

  • 2. 4つのコースで進路・専門領域に応じて学ぶ

    幅広い経済学の領域を、将来の進路に合わせて学ぶため、4つのコース・12の履修モデルを設置しています。2025年度から「政策・データサイエンスコース」を新設します。

  • 3. 「公務員行政職プログラム」で国家公務員・地方公務員をめざす

    経済学の専門知識を活かして活躍する公務員行政職・専門職を目指すプログラムをさらに強化。Sコース「公務員講座」と合わせて、憲法・民法・行政法など公務員試験の主要科目を完全カバー。さらに、学修サークル「都市経済研究会」との相乗効果で、経済とデータに強い公務員を養成します。

  • 4. データ分析力とIT活用力を修得する

    1年次から文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に認定された科目を履修。併せて、希望者は、情報処理の国家資格「ITパスポート」「基本情報技術者」「応用情報技術者」の取得を目指した学修が可能。経済統計学・計量経済学などの専門科目と合わせて、データ分析力とIT活用力を備えた人材を養成します。

  • 5. 経済学の専門知識ときめ細かなキャリア支援で各界のリーディングカンパニーへ!

    専任教員とキャリアアドバイザーが共同で、「キャリア開発」「キャリア演習」などの授業を1年次から段階的に実施。3年次からは「就活早期セミナー」などの多彩な就職支援を実施し、幅広い業界で活躍できる就業力を身に付け、経済学の専門知識と経済学の学修を通じて得られる論理的思考力を活かして、金融業、情報通信業、製造業、公務員行政職など各界のリーディングカンパニーへの就職を実現します。

  • 6. 研究成果の発表、卒業論文の執筆を通じて、調査研究能力と論理的思考力、文章作成能力を身に付ける

    2年次以降のゼミでは、各自の専門・専攻に応じてテーマを設定し、調査・研究を行い、毎年開催される学生研究発表大会でその成果をプレゼンテーション。4年次には4年間の集大成として、研究成果を卒業論文にまとめます。

  • 7. 中央省庁、シンクタンク、経済団体など多彩な経歴を持つ教員が直接指導

    経済学部の教員は、長く大学・大学院で研究してきた教員のほか、中央省庁、シンクタンク、経済団体など多彩な分野で活躍してきた実務家出身の教員も多数在籍。教員各自の専門性や経験を活かして、学生の皆さんを直接指導します。

教育特色

実学としての経済学からデータサイエンスへ

本学では、「実学としての経済学」を通じて、全ての学生が、現実経済を読み解くためのリテラシーを身に付けることを目指しています。そのため、まず、1年次の「経済統計学Ⅰ」と「経済統計学Ⅱ」によって統計の基礎を身に付け、統計検定の資格取得を目指します。2年次には「経済データサイエンスⅠ」で様々な経済指標(経済データ)の読み解き方を学び、これによりテレビや新聞・雑誌などの経済ニュースを正確に深く理解できるようになります。「経済データサイエンスⅡ」では、政府や地方公共団体の現場にフォーカスし、様々なデータがどのように活用され、実際の政策に活かされているかを学修します。データ活用の高度な手法は、「計量経済学Ⅰ」と「計量経済学Ⅱ」によって身に付けることができます。

実態調査(フィールドワーク)

講義等を通じて得たデータ分析などのスキルや専門知識を駆使し、実社会の課題の発見・調査・解決に取り組む機会を設けています。さまざまな実態調査を経験することで、ビジネスの実践力を磨きます。

2023年度実施例
「うめきた」エリアの再開発を通じて、10年後の未来を考える。

建物の老朽化や人口分布の変化に応じて、街は常に変わり続けていく必要があります。大阪のビジネスの拠点である梅田。「インバウンドの需要に応える」「居住スペースを増やす」「緑の豊かな街にする」など、多様な観点から、10年、20年先の未来を見据えて、行われている都市開発。開発に携わる方々と関わりながら、梅田の街を舞台にフィールドワークに取り組みました。

経済学部「公務員行政職プログラム」

経済学の専門知識を活かして活躍する公務員行政職・専門職を目指すプログラムをさらに強化します。
政府や地方公共団体の仕事の進め方を根本的に見直し、より効果的で効率的なものに変える、「エビデンスに基づく政策立案(Evidence-Based Policy Making:EBPM)」と呼ばれる考え方が注目されています。経済学部の「公務員行政職プログラム」では、公務員試験に合格するだけでなく、公務員になってから、EMPMをはじめ経済学の専門性を活かした政策の立案・遂行ができる人材を養成します。そして、ミクロ経済学・マクロ経済学・財政学・経済政策・産業政策・社会政策等の経済学の専攻を深めながら、Sコース「公務員講座」と合わせて、憲法・民法・行政法などの法学部専門科目も学修することで、経済学の知識に強みを持ち、データ活用スキルと論理的思考能力に優れた公務員を目指します。
また、学修サークル「都市経済研究会」でのフィールドワークや官庁訪問などと合わせて、段階的に実力を高め、難関公務員試験への現役合格を目指します。

<公務員行政職プログラムの概要>
  1年次 2年次 3年次 4年次
講義科目 国家公務員をめざす ▶ 政策・データサイエンスコース「国家公務員モデル」
地方公務員をめざす ▶ 都市経済コース「地方公務員モデル」
※コース選択は2年次から
公務員
特別演習
  公務員
特別演習ⅠA・B
公務員
特別演習ⅡA・B
公務員
特別演習ⅢA・B
Sコース 公務員
基礎講座
公務員講座(行政職) 公務員講座(行政職)  
課外活動 「都市経済研究会」などの学習サークルに参加

<2023年度経済学部公務員試験合格実績>
国家公務員一般職、裁判所事務官、大阪市役所、東大阪市役所、桜井市役所など
合格者インタビューはこちら

国家公務員試験一般職(行政)の専門科目(16科目)一覧
赤字は、経済学部の正課科目またはSコース「公務員講座」で学修可能な科目)
経済学系(4科目) ミクロ経済学マクロ経済学財政学・経済事情経営学
法学系(7科目) 政治学、行政学、憲法行政法民法(総則及び物権)民法(債権、親族及び相続)、国際関係
その他(5科目) 社会学、心理学、教育学、英語(基礎)、英語(一般)

国家公務員試験一般職(行政)の試験では上記16科目から8科目を選択し解答。

専門研究

2年次にコースを選択し、より高度な経済学の専門分野や周辺領域の学修を進めると同時に、自分自身の研究テーマを絞っていきます。3年次から4年次は、その研究テーマを深く掘り下げる期間。これまで学修した経済学の知見をもとに、学修の集大成として4年次には卒業論文の執筆に取り組みます。

卒業論文テーマ(一部抜粋:2024年3月卒業生)

  • 寡占市場における情報財の抱き合わせ販売に関する企業の意思決定と社会厚生に与える影響の理論分析
  • 女性の労働時間に着目した少子化対策に係る政策手段の検討
  • 損失回避性が賃金の決定に与える影響に関する理論分析
  • 貸主によるスクリーニングに着目した礼金制度の効果に関する理論分析
  • サブカルチャーを活用した地域活性化に関する考察
  • 南海トラフ地震に関する津波避難モデル
  • 廃校を活用した地域活性化の方策
    ―過疎地域と都市部の事例から―
  • バブル期以降の金融政策と日本経済の低成長
  • プロスペクト理論に基づいた金融資産形成の促進に向けたナッジの提案
  • 国際関係における地球温暖化問題改善に向けた非協力ゲーム理論に基づく分析
    ―囚人のジレンマ構造の繰り返しゲームを用いて―
  • ネット炎上拡散の構造分析と現在バイアスの影響を考慮した炎上初期段階の分析
  • 映画市場における「料金一律」に関する考察
    ―産業組織論に基づく分析―